ココにしかない奥が深いtry custom sportster

スタイル変化の肝となる
ガソリンタンクカスタム

今回のテーマはガソリンタンク(以下、タンク)。他のどんなパーツより、スポーツスターの雰囲気を変えてくれるアイテムだ。タンクのカスタムには、タンク自体を別のモノに交換してしまう方法と、カスタムペイントやエンブレム交換で雰囲気を変える方法がある。作業としてはどちらも難しいものではないが、それなりにコストはかかってしまう。下調べをして、イメージを固めからカスタムに取り掛からないと完成後に後悔することになりかねないので、車輌とのバランスを考え、悩み抜いてからタンクのカスタムに着手して欲しい。

純正タンクの変遷

大まかに3種類ある
エボ以降の純正タンク

カスタムタンクを紹介する前に、まずは純正タンクの変遷から見てみよう。エボリューション以降のスポーツスターに採用されたタンクは大雑把に3種類に分けることができる。
・90年代半ばまで採用されていた容量8L強のスモールタンク
・90年代後半から1200シリーズに採用されはじめた12Lタンク
・2004年以降から採用されはじめた17Lタンク
の3種類だ。スポーツスターというとスモールタンクをイメージしがちだがエボリューション以前のスポーツスターを遡ってみると、初代モデルはスモールタンクではなく、その後も大柄なタンクの採用が続いてきた。スモールタンクだけがスポーツスターではないことは知っておいた方がいいだろう。大型のタンクをどう活かすか、そこにこだわってみるのも手だ。

 

純正タンクの変遷 spacer

1996年式XLH883

8.5Lタンク

 

純正採用が終了してから10年以上経つが、未だに人気が高い2.25ガロン(約8.5L)タンク。現行タンクに比べれば航続距離は限られるが、小振りでシンプルなスタイルは旧車のようなテイストを持っている。なお、95年までのスモールタンクはコックが右に、96年以降のタンクはコックが左にあるので中古タンクを手に入れる際は注意。

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2001年式XLH883

12.5Lタンク

 

1996年式から採用されはじめた3.3ガロンタンク。2003年式までと2004年式以降のモデルは互換性がない。また、2007年式以降のインジェクション採用モデルはインジェクションシステムのスペースを確保するためタンク容量が0.5L減っている。スポーツスター用の社外シートは、このタンクに合わせて製作されていることが多い。

純正タンクの変遷 spacer

2008年式XL1200R

17Lタンク

 

2004年式モデルから採用されはじめた大柄のタンク。2006年式までは17.4L、2007年式以降は同形状で17Lの容量だ。スポーツスターモデルで唯一、自然にニーグリップできるタンク形状のため、他メーカーからの乗り換えの場合も違和感なく乗りこなせるだろう。一回の給油で300km以上走ることができるのも嬉しい。

タンクカスタムの際は社外タンクを使うことが多いと思うが、純正タンクのクオリティの良さも捨てがたい。社外タンクでありがちなのは、タンク左右の形状が微妙に合っていないことや、微小な穴からのガソリン漏れ、フレームにマウントするステー強度不足など。タンク内部の防錆コーティングも純正はさすがにしっかりとしている。最近は数が少なくなっているものの、2003年式以降のモデルでは中古の純正タンクを探すのも手だろう(ただし、左右のコックの位置に注意)。2004年式以降のオーナーの場合は純正スモールタンクはタンクの底板を加工しなければ取り付けできない。また、キャブレターモデルとインジェクションモデルではタンク形状が少し違うのも知っておいた方がいい。

代表的なカスタムタンク

ボルトオンで装着できる
代表的な社外タンク

次に、社外のスポーツスタータンクについて紹介しよう。2004年式以降用と、2003年式以前用の2種類があり、双方の互換性はない。また、2007年式以降のモデルはインジェクションシステムの収納スペースが必要なため、2004〜2006年用のタンクはそのままでは取り付けられないことを知っておいて欲しい。こう書くと選択肢が少ないように思えるかもしれないが、ここで紹介するのはあくまで代表的なタンクだ。少しの加工で取り付けられる他車種用のタンクもあれば、鉄板やアルミでイチからオリジナルタンクを製作することだってできる。アタマにイメージさえ思い描けば、形にならないタンクなどはないのだ。

社外タンク

XL用スモールタンク

メーカー名:大木産業
容量:約8.5L
適合:04年〜06式、07年式〜
価格:40,000円、55,000円

04年式以降用の2.25ガロンスモールタンク。07年式以降のインジェクションモデル用もラインナップアリ。

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社外タンク

ミディアムスポーツタンク

メーカー名:イーストアーバン
容量:約9.6L
適合:86〜03、04〜06年式
価格:84,000円、89,250円

スモールタンクと純正の中間容量を持つFRP製タンク。86〜03年式までと04〜06年式用の2種類がある。

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社外タンク

KRレプリカタンク

メーカー名:イーストアーバン
容量:約7L
適合:86年〜03、04〜06年式
価格:84,000円、89,250円

50年代に活躍したスポーツスターのご先祖「KR」をモチーフにしたヴィンテージレーサー風のタンク。

社外タンク

2.25ガロンタンク

メーカー名:各種ショップにて取り扱い
容量:約8.5L
適合:86〜03年式
価格:10,000〜30,000円前後

純正2.25ガロンタンクのレプリカタンク。右コックと左コックモデルがあるのでオーダーの際は年式に注意。

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社外タンク

ボルトオンFXEタンク

メーカー名:ホワイトハウス
容量:11L
適合:95年〜03、04〜06年式
価格:81,900円

ショベルFXEモデルのレプリカタンク。高さが低く幅広で、現行17Lタンクとも違う雰囲気を演出できる。

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社外タンク

ナローマスタングタンク

メーカー名:NEO FACTORY
容量:約8.8L
適合:加工して取付
価格:15,800円

ステー等を加工し、車輌に合わせる汎用タンク。チョッパースタイルなどのカスタムには最適。

タンクカスタム例

車輌の印象は
デザインで変わる

どのタンクを取り付けるのか、それが決まってもタンクカスタムにはまだ大いに悩むべき難関がある。タンクカラーやデザイン、エンブレムだ。カラー1つをとっても、選ぶカラーリングによって見た目の印象は大きく変わる。クラシックテイストを出したいのなら、キャンディーなどラメの入ったカラーリングはNGだ。ヴィンテージハーレーをモチーフにする人は多いと思うが、塗料の種類が少なかった時代はシンプルな色の塗料が使われていることが多い。クラシックなカスタム車輌に凝ったカスタムペイントを施す場合は、完成した姿をよくイメージしておかないと後々後悔するかもしれない。

 

さて、ここで2008年3月に行われた「関東スポーツスターミーティング」で撮影した、さまざまなスポーツスターのカスタムタンクをご紹介しよう。デザインやカラーリングなどの参考にして欲しい。ここで注意したいのはエンブレムやロゴの位置。同じエンブレムでも取り付ける高さによって受ける印象が違うのだ。タンクカスタムをする前に全国で開催されているスポーツスターミーティングなどを訪れ、各車輌をじっくり観察してみるのもいいだろう。

 

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