VIRGIN HARLEY |  第14回 点検・整備をプロに任せるって、気持ちいい!ツーリング・ゼミナール 青木 タカオ

第14回 点検・整備をプロに任せるって、気持ちいい!

  • 掲載日/ 2012年03月06日【ツーリング・ゼミナール 青木 タカオ】
  • 執筆/フリーライター 青木 タカオ

愛車である 1988年式 FLHTC エレクトラグライド・クラシックの車検が間近に迫ってきた。我が輩の場合、クルマもバイクもすべてユーザー車検で、整備はなにかあっときだけプロのメカニックに任せている。つまり、自分でしっかりとしたメンテナンスができるわけではなく、むしろ工具など持とうものなら余計なところまで壊してしまう始末。なので、不具合が出たときのみショップさんに持ち込みあれこれやってもらうという、プロのメカニックからすればもっとも厄介な人間である。 そんな具合だから、大したトラブルがないここ数年は完全に野放し状態。オイル交換などは自分でやっているものの、ブレーキフルードやフロントフォークオイルなどはサッパリ知らんふり。だから、たとえば高速道路を長時間走り続けていたりすると、大丈夫なんだろうか我が FLH ……、と急に不安になったりするのである。

青木タカオさんの写真

プロのメカニックにしっかり点検・整備してもらった我が輩の 1988 FLHTC。前オーナーがガッツリ仕込んだデコレーションパーツを少しずつ外して、シンプルなノーマルスタイルに戻してきた。

もう、そんな心配をするのが嫌だし、せっかくの車検のタイミング、ちゃんとプロに点検・整備を任せようと決意。茨城県取手市にある SHINZ MOTOR SERVICE にお願いした。 雑誌やネットなどにまったく広告も出していなければ登場もしない同ショップは、常磐自動車道谷和原インターからバイクで 10 分くらいの場所にあり、お店を営んでいるのは東京都台東区にあったハーレーショップ「才川モータース」でメカニックとして腕をふるった斎藤真二さん。ハーレー仲間から「腕がいい」「仕事が丁寧」と評判を聞いて、以前クラッチをオーバーホールしてもらったことがあった。

青木タカオさんの写真

プライマリーケースカバーの後ろのほうについている大きな丸いカバーが、ダービーカバーです。ついにプレーンなものに交換。エボリューションエンジン用は3穴、ツインカム用は5穴です。

今回お願いしたのはいわゆる 「24ヶ月点検」 で、各部を点検しつつ、エンジン、トランスミッション、プライマリーの各オイル交換をはじめ、オイルフィルター、ブレーキフルード、フォークオイル、スパークプラグ、クラッチケーブル、エアクリーナー、リアブレーキパッド、劣化の酷かった燃料コックやフューエルホース、オイル漏れをおこしていた箇所のOリングなどを取り替え、各部をリフレッシュ。せっかくの機会だと思い、前後フェンダーについている装飾部品やダービーカバーをシンプルなものに一新した。というのも我が輩の 1988 FLHTC は、前オーナーがガッツリとフルドレッサーに仕立てあげたものを譲り受けたので、我が輩の趣味とは若干違う部分が各部にあった。手元にきてからは取り外せるパーツはシコシコと外し、少しずつノーマルルックなエレクトラグライドに戻しているのである。 点検・整備から戻ってきたエレクトラグライドは期待どおり調子良く、ブレーキのタッチやフロントフォークの動きもいい感じ。やっぱりプロにしっかり整備してもらったオートバイは気持ちが良いなと改めて思うのであった。

青木タカオさんの写真

プライマリーケースカバーの後ろのほうについている大きな丸いカバーが、ダービーカバーです。ついにプレーンなものに交換。エボリューションエンジン用は3穴、ツインカム用は5穴です。

さて、いよいよオートバイで走って気持ちが良いシーズンが到来。ツーリング中にメカトラブルがなくても、不安を感じながら走ってはせっかくハーレーで走るのにツマラナイというもの。絶好のツーリングシーズンがくる前に愛車のコンディションを整えられて、じつによかった。これでまた長距離もガンガン走れる。

青木タカオさんの写真

フェンダーチップも交換しました。フェンダー自体に取付用の穴が開いているので、すべて取り払ってしまうと穴が残ってしまうとのこと。そこで、いかにも古めかしい感じの野暮ったいレンズ入りのものに。

青木タカオさんの写真

リアのフェンダーチップも、フロントと共通のデザインのものに交換。どうせ大きなヤッコカウル付きのエレクトラグライドですから、シンプルにしたって限度があります。こんなダサカッコイイ感じが好きなんです。

青木タカオさんの写真

かつては電飾系満載で「昭和を感じるねー」とか「神輿かいっ!」とか、いろいろ言われた我が輩のエレクトラグライド。前オーナーから譲り受けた当初はこんな感じでした。「あんまり変わってない」という声も聞きますけどね。

プロフィール
フリーライター
青木 タカオ

バイク雑誌各誌で執筆活動を続けるフリーランス。車両インプレッションはもちろん、社会ネタ、ユーザー取材、旅モノ、用品……と、幅広いジャンルの記事を手がける。モトクロスレースに現役で参戦し続けるハードな一面を持ちつつも、40年前のOHV ツインや超ド級ビッグクルーザー、さらにはイタリアンスクーターも所有する。

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