「オーナーが結構走る方でね。ショベルの豊かな鼓動感を楽しみながらも安心して遠乗りできる。しかも最新型のハーレーと走ってもついていけるレベルでね」。
ハーレーオーナーで鼓動感を追及する人は多いだろう。ハーレー史最後の鉄エンジンであるショベルのそれは、そういったオーナーを虜にしてやまない。
「ブレーキやサスペンション、フォークなど足回りの強化も抜かりありませんよ」。
流れるようなボディ・ライン、美しく磨き上げられたエンジン、強化された足回り。とても20年以上前のバイクとは思えない。さらにじっくりと車両を見つめるのならば、ビルダーが細部まで丹精込めて作りこんだということを容易に想像できる。ブレーキ、オイルタンクのマウントなどまさに玄人の味だ。
「フルカスタムは、オーナーが自分たちを心底信頼してくれた証拠。それに応えようという気持ちが、この1台を産んだんですね」。