1991年の登場以来、一度もラインナップ落ちすることなく、高い人気を維持し続けているソフテイルファミリーのファットボーイ。ハーレーと言えば、このファットボーイを思い浮かべるバイク乗りも多く、ファミリーの垣根を超えたビッグツインモデルの代名詞存在となっている。その人気の要因はファットボーイという名の通り、ボリュームのある前後フェンダーとオリジナルのナセルが作り出すマッシブなスタイリングにある。
サンダーバイクが手掛けたファットボーイのカスタムマシン「BRAVE GUY」のコンセプトは、直球勝負の「ブラック&クローム」というもので、クロとシルバー以外、差し色のようなものは一切見つからない。まさにブラック&クロームに徹底的にこだわり製作されている。
その上で、ベースモデルのアイデンティティとも言える筋肉質なイメージは、前後のオリジナルショートフェンダーで払拭。同じくファットボーイの特徴であるディッシュホイールをオリジナルのビレットホイールに交換し、ベースモデルの重厚な雰囲気すら取り去ってしまっている。しかもフロントは18インチから21インチへサイズアップし、タイヤ幅は160から120へとナロー化。リアは18インチのまま240から260へとワイド化を果たし、FXモデルのようなスタイリングを入手。そこにワイドなハリウッドバーを合わせることでファットボーイらしさを再構築。チョッパーテイストのファットボーイという新しい切り口のマシンに仕上げられている。