VIRGIN HARLEY |  ファッションチェック2010年6月編ファッション講座

ファッションチェック2010年6月編

  • 掲載日/ 2010年06月09日【ファッション講座】

バイクファッションの画像

デビルアロー綿秡の
ストリートファッションチェック

真夏日だったり雨模様だったり、最近は不安定な空模様が続きますね。そうこうしているうちに梅雨入り間近……。いや、ここは気を取り直して、今回もテンション高く始めましょう! ファッション講座復活第2弾、今回も当店主催のツーリング企画時に撮影した方々をチェックしていきます。前回同様、チェックする上で大切なのは“旬のテイストを取り入れられているかどうか”。皆さんもライディングギア選びの際の参考にしてみてください。

Riders Style01

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109さん(35) / 会社員 Harley-Davidson SHOVEL

アイテムのサイジングが
ナイスなデニムスタイル!

綿秡アドバイス

各アイテムのサイズ感はバッチリ! どんなに良いアイテムをセレクトしても、サイズが合っていないとNGです。チェック柄のシャツジャケットにデニムのベスト、ボトムスもデニムジーンズ。一見、上下デニムで揃えた昔っぽい印象ですが、ここ最近ではファッション雑誌でも上下デニムのコーデが取り上げられています。Gジャンだと着こなす人によってはダサく見えてしまうけど(涙)、ベストならインディゴカラーの分量が少なくなり、インナーとのレイヤード効果でオシャレ度アップ!

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【左】上半身をすべて覆ってしまうジャケットに比べて、ベストはインナーとのさまざまなレイヤードが楽しめるアイテム。そこで注意したいのはインナーです。無地やインディゴと同色系なブルーだとメリハリが出なく寂しいのですが、ここは差し色のチェック柄で正解ですね。また袖がないため動きやすく、脇の動きにストレスが掛からないからライディングにも重宝します。【中央】アメカジ感を活かしつつ、あくまでスタイリッシュなサイジングが◎。【右】今回のスタイルにはCAPのカラーが鮮やかすぎて浮いていますね。もう少しトーンを落としたカラーなら全体に馴染んでくると思いますよ。

Riders Style02

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真ちゃんさん(43) / 自営業 Harley-Davidson FLSTSC

定番ライダースはロック
テイストで個性を加味!

綿秡アドバイス

多くのハーレー乗りが“これ制服なんです!”と言わんばかりに着用しているダブルのライダース。そこで注目したいのが無数のスタッズが施されたライダースです。その他大勢との“差”が演出されていますね。タイトに着こなしたサイズ感も◎。しかし全体がシンプルに見えて寂しいと思われるのは、ベルトが見えないから……。その理由は、ジーンズの股上が深いからなんです。ショート丈のジャケットですからローライズのボトムスでベルトをチラ見せすればアクセントになり印象も変わりますよ。

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【左】ライダースからチラリと覗く差し色の赤いTシャツは良かったのですが、この季節ですとアウターを脱ぐ機会も増えてくるので、インナーの手抜きは禁物です! アウターを脱ぐとインナーがチョッと寂しいですね。  【中央】無精ヒゲに、ニット帽&サングラスがとてもお似合いです。しかし春の季節に、このニットの素材感が重い印象です(涙)。薄手のサーマル素材ならもう少し軽い印象になりますよ。【右】アウターを脱いだときに見えるアクセサリーは男の色気を感じさせるアイテム。茶系をセレクトしていますが、ジャケット&ブーツが黒ですからレザーアイテムはカラーを統一した方が一体感が生まれますよ。

Riders Style03

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キヨさん (33) / 会社員 Harley-Davidson FLSTC

微妙なズレ? 各アイテムの
セレクトは統一性を!

綿秡アドバイス

モードな雰囲気を漂わせる光沢感あるジャケット。無地のパーカーをレイヤードし、インナーは首元にトリミングされたTシャツでコーデ。今回のスタイル、一般の人なら“悪くないよ!”って声が聞こえてきそうですが、私には通用しません(笑)! モード感あるジャケットを活かすなら、Tシャツもモード系に。赤くトリミングされたシャツは可愛いすぎっ!! 逆にTシャツを活かすなら、思いっきりカジュアル感の強いチェック柄のアウターなどがオススメです。

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【左】使い勝手が抜群に良いシンプルスウェット。あらゆる着こなしにジャストフィット! バイク乗りには1年を通して羽織れるアイテムです。【中央】襟元がトリミングされたTシャツって1枚で着用するならアクセントになるけど、完璧なコーデを目指すとなると案外難しいモノなんですよ。トリミングのカラーと同色系のアウターなら簡単にまとまるんですがね。 【右】エンジニアタイプのブーツはバックスキン素材。表革のハードな印象とは対照的にタウンユースでも最善の一足。毛足があるバックスキンはチェンジペダルでの傷が目立ってしまうけど、シーソーペダルだからこその特権ですね。

Riders Style04

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藤田 武さん(38) / 自営業 Harley-Davidson FXDB

カスタムバイクに負けない
大人の艶コーデ!

綿秡アドバイス

ほとんどの人がカスタムしないホイールまで手を入れちゃって……こういう人ってバイク中心生活なんでファッションは後回し!って人が多いような気がしますが、こちらのオーナーさんはファッションにもこだわりを感じます。ご自身のセンスがバイクにも表現されているんだと思いますね。バイクに乗らない人でも“ハーレーって高価なバイク”という認識を持っているものなので、オーナーもカッコ良く乗って欲しいですね。

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【左】深みのあるレッドカラーのゴートレザーシャツ。愛車のカラーとも相性良く、派手過ぎないカラーが印象的です。艶っぽいコーデには首の詰まったクルーネックより、こちらのような開きの深いVネックやUネックのTシャツが相性イイですね!【中央】複数のベルトがアクセントになった個性あるブーツ。そのインパクトが大きいですが、突出させずに全身を上手くコーデしています。 【右】今回の艶っぽいコーデスタイルには、このポップな印象のCAPは似合いませんよ。ここ以外は上手くコーデされて良い印象なだけに、逆にNG部分が際立ってしまいます(涙)。

Riders Style05

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猪瀬 貴信さん (33) / EXTREME MOTORCYCLES代表 Harley-Davidson FLHR

懐かしい昭和の時代へ
タ~イムスリ~~ップ!!

綿秡アドバイス

どこか懐かし~い温もりを感じるのは私だけでしょうか?? ファッションは流行がありまして、シルエットも変化しているわけなんですよ(汗)。やはりお洒落に見せるには昔の服では難しいのも事実! ハーレーイジってるんだから、もっとセンスの良い格好でオーラを醸し出して欲しいなぁ。やっぱり見た目って大切ですからね。たくさんのお客様に支持されているショップなので、もしかしたら“羊の皮を被った狼”的な仕事をしているのかもしれませんね。

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【左】ワンサイズ大きめのシャツのサイズ感や、タートルネックをインナーにレイヤードしているコーデのすべてが古臭い印象です(涙)。【中央】ボトムスは股上の深~いジーンズを合わせているスタイルが昭和の匂いが漂ってきます。ジーンズは現在でも人気のあるブランドなんですが……。ローライズのボトムスならシャツをインしても今風ですが、この股上でインすると年齢が20歳も老けますよ。トップスが茶系ですので、ベルトとシューズのブラックカラーが重く浮いてしまっています。【右】ベルトの長さ(穴位置)は適正です。ベルトは中央の穴を使用するのがベストバランスです。しかし!他の穴も使用した痕があると、あまり見た目が良くありませんよ。
講師プロフィール
綿秡 幹哉(Mikiya Watanuki)

1966年生まれ。大手アパレル会社の企画生産部門に所属していた経験を持ち、独創的なデザインが魅力の商品開発に携わっていた。2000年に新しいチャレンジと、某ラーメン店を立ち上げ、行列ができる店としてメディアの注目を集める存在に。その後、再びアパレル業界への参戦を決意、「Devil Arrow」を開店、現在に至る。愛車はハーレー・スポーツスターXL1200R。

取材協力

国内外を問わず、常に旬の上質なカジュアルブランドを揃え、流行を意識しながらも決して流行だけを追いかけないこだわりのセレクトアイテムを揃えるショップ。店主がバイク乗りであることから、その乗り方を意識した洋服選びをしている稀有な存在と言える。

【現在、店舗休業中にてウェブサイトのみで営業中】

お問い合わせ/info@devilarrow.com
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