ここ数年の間に水冷方式を取り入れた次世代Vツインエンジンを搭載するスポーツスターSやパンアメリカ1250にはじまり、普通自動二輪免許でも乗ることができるX350の導入など、新たなユーザーの開拓を進めてきたハーレーダビッドソン。一方で古くからの伝統を色濃く残すクルーザーやツーリングモデルもしっかりと進化を続けていることもハーレーダビッドソンらしいといえることだ。
2025年モデルのトピックスは今年初頭にリリースされていた新色のX350とX500に続き、全国のモーターサイクルショーに合わせて発表された新型のストリートボブ、ヘリテージ クラシック、ファットボーイ、ローライダーSのソフテイルフレームを持つクルーザー群だ。これら4モデルはいずれもミルウォーキーエイト117エンジンが搭載されているのだが、“クラシック”、“カスタム”、“ハイアウトプット”と、異なるキャラクターのセッティングが施されており、どれも走りの個性が磨かれている。さらには新たに追加されたストリートグライド ウルトラもツーリングファンには見逃せない一台だ。
その他既存モデルを見回してもパンアメリカシリーズには前後17インチタイヤやクイックシフターを装備するパンアメリカ1250STが追加されたほか、スポーツスターSではリアサスペンションが改良されるなど話題に尽きない。
ハーレーダビッドソンのテクノロジーをふんだんに用いたスペシャルモデルとして頂点に君臨するCVOモデルで今期登場するのはCVOストリートグライド、CVOロードグライド、CVOロードグライドSTの3モデルだ。CVOロードグライドSTは目下人気沸騰中である話題のバガーレース、King of Baggarsに参戦するスクリーミンイーグルファクトリーチームの参戦マシンにインスパイアされたモデルであり、専用チューンされたミルウォーキーエイト121ハイアウトプットエンジンをはじめ、深めのソロシート、6インチライザーと専用ハンドルバーの組み合わせなど、レーシーかつアグレッシブなモデルに仕上がっている。
2025年モデルとして用意されたのは17モデル。どれもプレミアムかつバイカーの心を強く刺激する魅力的なラインアップとなっているぞ!