VIRGIN HARLEY | スマートフォンで位置確認できる最新セキュリティシステム『LIMD』(リミッド)とは? 特集記事&最新情報

スマートフォンで位置確認できる最新セキュリティシステム『LIMD』(リミッド)とは?
掲載日/2018年07月19日
取材協力/ERJスポーツ・レーシング・デベロップメント
取材、撮影、文/森下光紹  構成/バイクブロス・マガジンズ
※この記事は雑誌『バージンハーレー vol.49』に掲載された内容を再編集したものです。

大切なハーレーを盗難から守るのは今や常識。しかし、ただアラームを鳴らすだけのセキュリティシステムでは不十分ではないだろうか。ここに紹介するのは、スマートホンで遠隔操作が可能な画期的なアイテムであり、その価格も税別2万4,800円(+本体初期設定費用3,000円)とリーズナブルなものである。

車体へのセットは簡単で、バッテリー端子に直接電源コードを接続してカットオフリレーを装着。本体は、目立たない場所に装備するだけである。そして、専用のアプリをダウンロードしてユーザー情報と位置情報をセットすれば完了。バイクから離れた場所に居ても、もし保管場所からバイクが移動すると知らせが届き、追いかけ続ける。しかも、エンジンを始動できないように遠隔操作も可能なのだ。仮にバッテリーが外されて電源がオフになっても5時間は同一機能が持続する。

保管場所に不安のあるオーナーは必見といえよう。

セット内容は、本体と電源コード。そしてカットアウトリレーである。取り付けは簡単だが、取り扱い専門ショップで行うことが望ましい。現在、全国のハーレーディーラーと、関東近郊のライコランドや南海部品が取り扱っている。

本体の大きさは7cm×4cmで厚さは0.8cmしかないので、車体のどこにでも装着することができそうだ。電源を切られても5時間稼働。オプションで48時間稼働するバッテリーもある。

電源は、バイクのメインスイッチのオンオフに関係ない状態をキープするために、バッテリーから直接配線する。最近は、電熱ウェア等、様々なアイテムがあるので、慎重に作業すべきだろう。

カットアウトリレーの接続は、専門知識のあるメカニックが行うべきセットであるために、個人での装着はお勧めしない。取り扱い販売店の検索は、ERJのホームページを参照されたい。

専用アプリをダウンロードして情報をインプットする。スマホが使える環境下であれば、何処にいても遠隔操作が可能になる。ランニングコストは、SIM費用のみ(毎月200~500円)。

バイクの位置情報は24時間把握されていて、盗難に遭って保管場所から移動すれば、際限なく追いかけ続ける。車体が揺れても知らせが来るシステムで、移動しなければ風等だと判断できる。

カスタムを施したツーリングモデルに乗る星嘉一さんは、アラームを鳴らすだけという従来のセキュリティシステムに大きな不満があり、さっそく「リミッド」を導入。満足度は非常に高いと言う。

開発したのは、ERJ代表の遠藤和久さん。以前からクルマのコンピューターチューニングも手がける第一人者で、画期的なハーレー用車高調整式サスペンション「スタリオン」を生み出した人物でもある。