昨年末にレポートしたカスタムの祭典「21st Annual YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2012」。世界が注目するこのショーに出展された650台ものモーターサイクルの中から「BEST OF SHOW MOTORCYCLE」に選ばれたのは、CHERRY’S COMPANYが手掛けたナックルヘッドカスタムだった。「オールド&ニュー」をコンセプトにフラットヘッドパワー製93ci.のナックルヘッドモーターを懐に抱えたフルスクラッチカスタムだ。ラグをロウ付けして製作されたオリジナルフレームは美しいのひと言。理想のラインを狙って手曲げで製作されたドラッグパイプも然り。しかしCHERRY’S COMPANY黒須嘉一郎が作り出すプロダクツはアート作品ではなくモーターサイクルであり、この鉄の塊の本質は走ることにある。機能を重要視した各ディテイルの作りや微調整が可能なコントロール類などを見れば作り手の思いは明らか。
──ならば走らせよう!