ハーレーのプロが指南する是非ものチェックポイント
コンパウンドで下地を整えれば
さらに美しく
メンテナンスの目的は、エンジンやブレーキなどの機能の好調さを維持することだが、美しい状態をキープしておくことも重要である。プラスチックばかりのバイクにはない、重厚なスチールパーツのペイントをいっそう深く輝かせるために、磨き系サンメカに大好評のブリスを活用した。
小キズを消してブリス効果を与える
超微粒子コンパウンドが効果的
さすがにハーレーだけあって、歴代のオーナーはそれなりの愛情で接してくれていたようだ。とはいえクリアはくすみ、細かいスクラッチも目に付く。そこで、磨きケミカルとして絶大な人気を誇る高密度ガラス繊維系ポリマー、ブリスエックスの姉妹品、「ブリス成分配合ファンデーションセット」で、磨き込みを行った。超微粒子コンパウンドとブリス成分を合体させたこのケミカルは、ウエスなどの磨き傷や水あかなどを除去しながら塗膜表面を整え、ブリス皮膜を形成する優れもの。これによって映り込む風景が格段にシャープになり透明感も大幅アップ。大満足の仕上がりとなった。
ブリス成分配合ファンデーションセットは、150mlのファンデーションとコンパウンド専用スポンジ、ピンポイントスポンジ、極細繊維クロスがセットで税込2992円。コンパウンドの粒度は、下地用の2μと仕上用の0.5μがある。
塗装面の汚れを水洗いするか雑巾で拭き取る。タンク裏のパーツラベルを見ると1997年製とあるが、程度はそれほど悪くない。
ファンデーションのボトルをよく振って、ブリス成分とコンパウンド成分を攪拌する。粘度は低く、シャバシャバした印象だ。
塗膜を研磨するコンパウンドの中には、いかにも固い研磨成分が入った、ざらついた手触りのものもあるが、こちらはサラサラだ。
スポンジに付けて塗装面をこすっても、研磨されている印象はない。10回こすって研削量は約0.05ミクロンというから納得。
研磨、というよりクリア層のくすみが取れたところで一度拭き取り、続いてコーティング剤のブリス(80ml/税込1,680円)を施工。
拭き取り時のムラを抑えるゴールドクロスで塗装表面に残ったブリスを拭くと、透明感とキラキラした輝きが。新車時よりキレイかも。