日本国内はおろか、世界中から注目を集めるヨコハマホットロッドカスタムショー。会場内はひとで溢れ返り、歩くのもままならない状態に!
去る12月6日に2015年度の締めくくりと言えるカスタムの祭典「24th Annual YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2015(HRCS)」がパシフィコ横浜で開催された。昨年に引き続き「Be Calm Not Loud “Shizukani”」活動が継続され、オートバイでの会場、及びにみなとみらい地区への乗り入れを自粛することを条件にパシフィコ横浜での開催を実現。昨年同様に、非常にマナーのよい来場者のおかげでこのプログラムは成功をおさめた。今年はゲートオープンをいつもより1時間早めた8時に変更されたにも関わらず、開場前には1000人を超える来場者が長蛇の列をなしていた。例年通り、多彩なモーターサイクル&カーゲストに加えて、今期はスケートシーンのレジェンドであるSteve Caballeroが来日。ショー冒頭のライドインショーではCaballeroがスケートボードに乗って、まるでバイクを運転するような仕草をして登場し会場は割れんばかりの喝采に包まれた。さらに今回はハーレーダビッドソンジャパン主催のストリート750のカスタムコンテスト「The Battle of the Kings」と本社デザインチームが選出したカスタムショップが競う「Street Build Off 2015」の選考がHRCSで行われ、優勝マシンが発表された。それではHRCS最速レポート第一弾をここにお届け!
「Be Calm Not Loud Shizukani」活動により、今年も恒例のパシフィコ横浜で開催されたHRCS。やはりここ横浜で開催してこそのHRCSと言える。
ショー前日の搬入日ではブースの設営やマシンの搬入に出展者は大忙し。写真は現在アメリカから帰国中のブラットスタイル高嶺さん。
続々とマシンが搬入されてくる。こちらはJURASSIC CUSTOMSのマシンを搬入中のCheetah CCの大沢さん。
例年より1時間早められ、8時開場となったにも関わらず、開場前にはこの長蛇の列。おそらくは1000人を超える来場者が!
ショー冒頭の人気コンテンツ、ライドインショーでは昨年ベストオブショーモーターサイクルを獲得したチェリーズカンパニーの黒須さんがパンヘッドでライドイン。
Born Free 7でアワードを獲得した「Quicksilver」に乗るRyan Grossman、ATRのJason Webber、Arie Vanschyndelの「Vultures Revenge」、そしてSteve Caballero。
ホットチョップが製作した69アーリーショベルチョッパー。同店らしい凝った作りのハンドルバーやフェンダーストラットなど見所満載。
エボリューションのFXRをベースにコフィンタンクが取り付けられたフリースタイルのカスタム。マフラーの取り回しとリアエンドの作り込みに注目。
RCロッカーカバーが組み込まれたアーリーショベルユニットがポイントとなるホットドックのカスタムマシン。均整の取れたスタイリングも美しい。
愛知県のFEWが手掛けたアーリーショベルリジッド。奇をてらわないスタンダードなスタイルのマシンであるが、隙のないマシンに仕上げられている。
2台のショベルチョーパーを持ち込んだサムズ。ストレッチされたフロントフォークがスタイリングの要となるマシンである。
BIKE GARAGE KOKOROは2台のナックルヘッドを展示。走りを意識したこのフォルムが同店のマナーと言える。
オリジナルのガーターフォークとモールディングフレームが美しいジョイライドのフラッティー。三段シートもポイントだ。
レッドホットモーターサイクルとザ・キングスパフォーマンスのブースに展示されたインディアンのサンドレーサー。
今期ニューオーダーショーでビルダーズチョイス3位を獲得したリボルトのロングフォークパンヘッド。過激なスタイルであるがディメンションは完璧。
インディアンオレンジのアイアンディガー。オーセンティックなスタイルのディガーだが、ディテイルの作り込みは圧巻である。
スワロウテイルが製作したショベルカスタム。フロントのアルミ製スピードスクリーンとシートカウルは同店のEVOスポーツ用オリジナルパーツを流用している。
スピードスクリーンとシートカウル、そしてピーナッツタンクで、まるでスポーツスターのようにコンパクトなマシンに仕上げられている。
こちらはスワロウテイルが手掛けたEVOスポーツカスタム。ショベルヘッドと同じくスピードスクリーンとシートカウルを装着。こちらはボルトオンで取り付け可能。
ハーレーダビッドソンジャパン主催のストリート750のカスタムコンテスト「The Battle of the Kings」の最終選考となる来場者投票がHRCSで行われた。
H-D沖縄の過激なカバードカスタム、H-D石川のビンテージテイストのマシン、H-D東大阪のカフェレーサーカスタム、そしてH-Dアルファ新潟のマッシブなマシンなど、計12台のファイナリストがエントリー。
そして「The Battle of the Kings」の勝者はH-D新宿が製作したこちらのマシン。ベースモデルが持つスピードラインをH-D新宿の解釈で再定義した渾身のマシンである。
ノーマルタンクにスピードを意識したシェイキンによるカスタムペイント、ラインが見直され張り替えられたソロシート、そして前後の足周りはオーリンズ&ブレンボで武装。
本社デザインチームが選出した5つのカスタムショップが競うストリート750の「Street Build Off 2015」にエントリーするマシンがお披露目、決戦の場はここHRCSだ。
チェリーズカンパニーが手掛けたストリートファイター。ターボを装着したフルスクラッチカスタムである。この攻撃的なスタイリングに絶句!
ルシファーズハンマーを思わせるフューエルタンク、エクセントリックなスピードスクリーン、驚愕のトラスフレーム、リアのモノサスなど徹底的に作り込り込まれている。
アスタリスクが製作したストリート750のフラットトラッカー。クロモリのワンオフフレームと磨き上げられたパワーユニットが美しい一台。
XR750の外装をイメージソースにエクステリアを製作。徹底的にポリッシュされた水冷モーターは、まるでレーシングエンジンのような佇まいである。
デュアスカラスのマシン、「THE OTHER ONE」はまるで生き物のような有機的なフォルムが与えられている。カラーリングも秀逸だ。
特徴的なシートカウルのフォルムとモノサス、有機的なフューエルタンクとスピードスクリーンなど只ならぬ雰囲気を醸し出している。
ラックモーターサイクルの「GUNSLINGER」は同店らしいチョッパーに製作されている。リジッドフレームにガーターフォークという鉄板のセッティングである。
アルミ製のシートカウルにリブがあしらわれたフューエルタンク、金属感を全面に押し出したガーターフォークなどチョッパーライクに製作されている。
そして本社デザインチームが勝者に選んだのは、ストリート750をドラッグレーサーへと大胆に変貌させたCWZが手掛けた「ZONNEVLEK」だ。
ディガーライクなコフィンタンクにフューエルタンクも兼ねるシートカウル、オリジナルの倒立フォークや片持ちスイングアームなど過激なセッティングのマシンである。
カスタムショーの華であるセクシーガール。ホットロッドやカスタムバイクとセクシーガールの相性はバツグン。
ハーレーダビッドソンジャパン主催の「The Battle of the Kings」のブースでアンケートを配っていた女性コンパニオン。
はにかんだ笑顔が何とも魅力的な女性コンパニオン。やはりカスタムショーに女性コンパニオンは欠かせない。
Cycle ZombiesのScott Stopnikの1949パンヘッド「Cycle Ray」。カチ上げられたエイプハンガーとBMXのようなシートがポイント。
Born Free 7でベストインショーアワードを獲得したRyan Grossmanの「Quicksilver」。過激なリアルドラッグレーサーである。
Hog Killers、Aki Sakamotoの1968年式XLCHチョッパー。三段シートと鋭角的にカチ上げられたトランペットマフラーに注目。
VEE MFG.のArie Vanschyndelが手掛けた「Vultures Revenge」。スラントしたスプリングフォークにシッシーバー、シートの処理など、かなり前衛的である。
VANS JAPANがHRCSに初出展。そのブースではワイルドマン石井によるピンストライプデモンストレーションが行われた。そして同じく初出展のトランプサイクルのブース。
マニアックなパーツで人気のOWL、グリーミングワークスのブース、そしてお馴染みViSEのベンダーブースとネオファクトリーのブース。
ジェフデッカーとラングリッツジャパンの岡本さん、ボーンフリーとダイスマガジンのブースも大盛況。
静岡のスプリングフィールドの手を借りて製作されたプライベーター脇村さんのパンチョッパー。荒々しいコフィンタンクがポイントだ。
垂直に立ち上げられたシッシーバーが過激なモトショップトノウチのショベルチョッパー。ハイマウントのステップボードが独自のポジションを作り出す。
ノマドクロージングが展示したオーセンティックな60’sスタイルのパンヘッドチョッパー。製作はチェリーズカンパニーが担当している。
ハウゼンブロスのブースではフラットヘッドのサンドレーサーがドロまみれのまま展示された。圧巻の破壊力である。