もっともスポーティなビックツイン ダイナファミリー版タイヤリスト
前回のスポーツスター版に引き続き、今回はダイナファミリーのタイヤをご紹介します。ビックツインの中でダイナファミリーはもっともスポーツ寄りのハーレーになります。もともとスポーツスターのスポーツ性をビックツインに移植して始まったファミリーのため、2005年モデルまではスポーツスターと共通のタイヤが多くみられます。
年式によりサイズが違う ダイナファミリーのリアタイヤ
1971年に発売された「FX1200スーパーグライド」から始まり、現在まで35年も続く伝統あるモデルがダイナファミリーです。しかし、その長い歴史の中で前後のタイヤサイズは32年間変わることはなく、フロント「100mm-19インチ」リア「130mm-16インチ」というサイズのまま多くのオーナーに愛されています。しかし、2002年モデルからリアタイヤは「150mm-16インチ」に、2006年モデルからは「160mm-17インチ」へとワイド化が進んでいます。これは、近年ハーレーのエンジンパワーの向上、車体剛性が良くなったことで、コーナーリングスピードが上がったためと考えられます。コーナーリングスピードが上がったといっても、スーパースポーツバイクのようなスピードでコーナーリングできるわけではありませんが…(笑)。実は私自身2002年式のローライダーを所有しています。150mmと太いリアタイヤのため、さすがにバンク角はありませんが、大きなコーナーの連続するコーナーで荒っぽく操作しても車体が、ぶれるようなことは一切ありません。ワイドタイヤですが、スポーツ性は十分にあるバイクだと思いますね。
01年式までの細いタイヤですと車輌を軽快に操作できますが、接地圧だけに頼ってグリップしているため、タイヤがスリップを起こしたときには挙動が唐突に起こります。また、細いリアタイヤだとタイヤの減りも若干早くなってしまいますね(ハーレーの場合は重量に耐え切れるように高剛性な作りになっていますのでそれでも耐久性はありますよ)。それに比べ、タイヤがワイド化されると、ビックパワーを受け止めるタイヤの接地面が広がり、グリップ力が上がります。また、路面からの情報量が多くなり、乗り手が安心感を抱くことができるのもメリットといえるでしょう。これは、決して細いタイヤでは味わうことが出来きません。06年モデルから17インチホイールが採用された理由についてですが、ホイル径を大きくすることで挙動が穏やかになり、落ち着いた安心感が増すことを狙っているでは?と私は考えています。
また、2008年モデルからはFXDFという前後16インチのワイドタイヤを採用したモデルが登場しました。49mm径の高剛性のフロントフォークに加え、ダイナでは一部モデルしか採用していないフロントのダブルディスクブレーキが採用されています。ビックツインでスポーツライディングを楽しむことを可能にさせるための車体構成になっていますね。走りの要素がふんだんに採用されたのですから、タイヤに求められる性能も無視できないところです。FXDFはフロントに「130/90-B16」、リアに「180/70-B16」と現在のスーパースポーツモデルと同等のタイヤ幅を持たせた前後16インチを採用しています。フロントはハンドリングはやや重めの手ごたえを残すために太くハイトの高いサイズ、リアはワイドサイズでエアボリームを増やすことのできる高さを稼いだサイズになっていますね。エアボリュームが増えることによってダンピング特性が上がり、路面に粘りつくような接地感を生み出すことができます。FXDFの前後タイヤは決して見た目の迫力だけを求めて採用されたのではなく、スポーツバイクのタイヤに求められるパフォーマンスを重視させたコンセプトと同じ考えで採用されたのでしょう。
22種類の豊富なラインナップ それぞれの特徴を一挙紹介
さて、下記ではダイナファミリーに装備可能なタイヤをメーカー別にご紹介しましょう。タイヤ交換の際にいろいろとお試しいただき、皆さんの好みに合うタイヤをお探しください。
なお、価格はすべてSPEEDSTARの2007年11月の参考価格になります。お店によって価格には違いがありますので、お気をつけください。また、価格には変更がある場合もありますのでご了承ください。
ダンロップ
| 商品名 |
サイズ |
参考価格 |
特徴 |
D401 フロント |
100/90-19 MC 57H TL 90/90-19 MC 52H TL |
12,500円 10,000円 |
スポーツスターだけでなく、ダイナでも純正採用されているタイヤです。それだけに、磨耗性やグリップ性能はお墨付き。バランスのいい性能が期待できます。サイドにHarley-Davidsonのロゴも入っています。06年以降のモデルのリアタイヤはラインナップにはありませんのでお気をつけください。 |
D401 リア |
130/90B16 MC 53H TL 150/80B16 MC 71H TL |
14,900円 15,800円 |
D402 フロントのみ |
MT90-21 54H TL |
10,800円 |
ワイドグライドの21インチホイールに純正で採用されているタイヤです。401シリーズと同様、ハーレー純正だけあって、バランスのいい性能が約束されています。D401・402シリーズは他のタイヤより若干高めだけれど、磨耗性に優れ、実は経済性のいいタイヤです。 |
K591 フロント |
100/90-19 MC 51V TL |
12,100円 |
ハイグリップでスポーツ性が高いのが特徴で、96〜03年までの1200Sに純正採用されていました。そのスポーツ性を求め、ダイナオーナーの方からオーダーされることも珍しくありません。ただ、ハイグリップモデルの宿命として、D401・402に比べると磨耗が早くなります。06〜のダイナファミリーのリアタイヤはK591が純正タイヤになります。 |
K591 リア |
130/90B16 MC 64V TL 150/80B16 MC 71V TL |
14,400円 15,800円 |
K300GP フロント |
100/90-19 MC 57V |
11,200円 |
1980年代に生産され、高い評判を得た旧「K300GP」の復刻モデルです。タイヤパターンは当時のものを忠実に再現されているものの、最新の技術でリメイクされているため性能は旧モデルより大幅にアップしています。ハイグリップなスポーツ性能で、リピーターのファンも多いモデルです。 |
K300GP リア |
130/90-16 MC 73H 150/80-16 MC 71V |
12,300円 15,700円 |
BRIDGESTONE・FIRESTONE
| 商品名 |
サイズ |
参考価格 |
特徴 |
VT-01 フロント |
100/90-19 M/C 57H TL 80/90-21 M/C 48H W/T |
13,000円 9,800円 |
大型アメリカンバイク専用に開発されたタイヤです。重いバイクでの使用を念頭に置いて開発されただけあって、長距離クルージングには最適で、高速でも安定して走れます。グリップ性はやや弱いものの、手頃な価格と純正に勝るロングライフさで人気の高いタイヤです。 |
VT-01 リア |
130/90-16 M/C 73H TL |
15,200円 |
BT-39 フロントのみ |
100/90-19 M/C 57H TL |
10,500円 |
SSCなどのスポーツスターレースで抜群の採用率を誇るタイヤです。特殊なコンパウンドを採用しており、ドライでもウエットでも高いグリップ力を発揮します。スポーツライディングを重視する人向き。ハイグリップスポーツバイアスのためタイヤの減りは若干早目です。 |
BT-39 リアのみ |
130/90-16 M/C 73H TL |
13,500円 |
BT-45V フロント |
100/90-19 |
10,800円 |
バランスが取れたライディングが堪能できるハイパフォーマンス・ツーリングバイアスタイヤです。ハイグリップと耐久性、高いウエット性、クセがなくナチュラルで安心感のあるハンドリングが人気です。ロングツーリングも楽しみ、ワインディングも攻める欲張りな方にオススメです。
※左記にある『BT-45V』のリアサイズは、XL1200Sに装着する場合はクリアランス不足による接触の可能性があります。 |
BT-45 フロント |
90/90-21 W/T 90/90-21 T/L |
7,300円 8,500円 |
BT-45V リア |
130/90-16 150/80-16 |
12,900円 14,400円 |
BT-020
リア |
160/70B17 |
19,500円 |
乗り心地、高速安定性、ライフ、ウエット性能などツーリングタイヤに要求される全ての絶対性能を高次元でクリアしているタイヤです。ロングツーリングを快適に楽しみたい方にオススメです。 |
MICHELIN
| 商品名 |
サイズ |
参考価格 |
特徴 |
COMMANDER フロント |
100/90-19 57H TL/TT MH90-21 56H TL/TT |
7,700円 10,000円 |
ハーレーを代表とするアメリカンバイク専用に設計されたデザイン性の高いタイヤです。特徴的なタイヤパターンはデザイン性だけではなく排水性にも優れており急な雨にも慌てずに済みます。また、非常に耐摩耗性に優れ、ロングライフなため非常に人気が高いタイヤです。 |
COMMANDER リア |
130/90-16 73H REINF TL/TT 150/80-16 77H REINF TL/TT |
9,400円 10,900円 |
Macadam 50 フロントのみ |
100/90-19 57V TL/TT |
10,000円 |
直進安定性が高く、安定したグリップ性能があるオールラウンドバイアスタイヤです。中心の溝のラインの左右に綺麗に配置されたタイヤパターンは、スタイルを問わずマッチします。手頃な価格帯ながら、なかなかのロングライフを誇るので、こちらも人気が高いタイヤです。 |
Macadam 50 リアのみ |
130/90-16 67V TL/TT 150/80-16 71V TL/TT 160/70V17 |
10,500円 13,900円 11,300円 |
METZELER
| 商品名 |
サイズ |
参考価格 |
特徴 |
ME880 フロント |
100/90-19 M/C 57H T/L 90/90-21 M/C 54H T/L |
9,500円 8,200円 |
コーナーで車体を倒してもMBS(メッツラーベルトシステム)のおかげで一定の接地面積を確保でき、どのような道でも安定して走ることができます。まっすぐもよし、曲がってもよし、のオールラウンダーながら耐磨耗性も高く、リピーターが多い人気タイヤですね。 |
ME880 リア |
130/90B16 M/C REINF 73H T/L 150/80B16 M/C REINF 71H T/L 160/70B17 |
16,900円
16,800円
22,600円 |
Lasertec
フロント |
100/90-19 100/90−19V 90/90-21 |
8.700円 12,400円 9,000円 |
最新テクノロジーを搭載したスポーツバイク用バイヤスタイヤ。速度域を問わない乗り心地としっかりとした接地感を乗り手に提供してくれるため、安心できるライディングが約束されます。 |
Lasertec
リア |
130/90-16 130/90−16V 150/80VB16 160/70B17V |
10,800円 14,900円 16,400円 19,400円 |
PIRELLI
| 商品名 |
サイズ |
参考価格 |
特徴 |
SPORT DEMON フロント |
100/90-19 M/C 57V T/L |
11,900円 |
癖のないバランスの良さがウリのタイヤです。コーナーが続く道でも素直で軽いハンドリングが人気で、怖さを感じないタイヤと言われています。気温が低いとき、路面が濡れているときでもタイヤが暖まるのも早く、どの季節・天候でもオールマイティに使えます。 |
SPORT DEMON リア |
130/90-16 M/C 67V T/L 150/80-16 M/C 71V T/L |
14,400円 15,800円 |
AVON
| 商品名 |
サイズ |
参考価格 |
特徴 |
AM20 RoadRunner フロント |
90/90-19 52H T/L 90/90-21 54H T/L |
14,600円 15,900円 |
美しいタイヤパターンは人気が高く、スタイルから選ぶ人も多いタイヤです。しかし、スポーツ性も実は高いタイヤ。軽い切り返しができ、倒し込まなくても素直に曲がってくれる特性が人気です。若干値段は高めですが、ロングライフなため経済的なタイヤですよ。 |
AM21 RoadRunner リア |
MT90-16(130/90) 74H T/L |
18,100円 |
AM41/42 Venom-X フロント |
100/90-19 57H T/L 100/90-19 57H WW T/L MH90-21(80/90) 56H T/L MH90-21(80/90) 56H WW T/L |
14,300円 16,700円 15,100円 18,200円 |
独特のタイヤパターンから非常に人気が高いタイヤですが、グリップ性もなかなかのものです。ストックに比べるとしっとりとした乗り心地をしています。またロングライフな部分も人気の秘密で、永く使用していてもグリップ性が極端に悪くなることもありません。 |
AM41/42 Venom-X リア |
MT90B16(130/90) 74H T/L MT90B16(130/90) 74H WW T/L 150/80-16 77V T/L 150/80-16 77V WW T/L |
18,000円 21,600円 23,000円 27,500円 |
| Storm-ST AV56 |
160/70VR17 |
28,700円 |
新開発のスーパーリッチ・シリカコンパウンドが採用されたタイヤです。ウエット路面でも短時間でウォームアップを完了し、低温時から強力なグリップ力を発生させてくれます。 |
CONTINENTAL
| 商品名 |
サイズ |
参考価格 |
特徴 |
SUPER SPORT フロント |
100/90-19 57V T/L |
14,600円 |
トレッドエンド部に特殊な設計が施されているため、フルバンク時でも安定し、路面にしっかりと力を伝えてくれます。素直なハンドリング特性はどのようなキャラクターにもベストフィットしてくれるハイパフォーマンスタイヤです。アウトバーンで鍛えられたタイヤはさすがに素晴らしいですね。 |
SUPER SPORT リア |
130/90-16 67V T/L 150/80-16 71H T/L |
17,300円 18,900円 |
Milestone フロント |
100/90-19 57H T/L |
16,400円 |
ハーレー用タイヤとして初めてシリカコンパウンドを採用したプレミアムモデルです。シリカを配合したおかげで低温時でもしなやかさを失わず、温度変化の影響も受けにくい特性を持っており、ウエット性能や耐摩耗性点からも非常に高い性能を誇る、知る人ぞ知る人気モデルです。 |
Milestone リア |
130/90-16 76H T/L 150/80-16 71 T/L |
20,200円 21,400円 |
MAXIS
| 商品名 |
サイズ |
参考価格 |
特徴 |
C175 FRONTRIB フロント |
3.25-19 RIB T/T 3.00-21F RIB T/T |
9,200円 8,900円 |
クラシックな縦溝が特徴的なC175とC200です。チョッパー乗りはもちろん、現行車輌のオーナーまで、幅広い層に支持されています。C200にはホワイトウォールモデルもありますので、スタイルにこだわりたいオーナーに評判です。手頃な値段なのも嬉しいですね。 |
C200 CLASSIC リア |
5.10-16BLK T/T 5.10-16WW T/T |
15,500円 18,900円 |
Maxxis BLACK フロント |
100/90H19F T/L MH90H21F T/L |
14,000円 11,200円 |
ワイドで大きめなパターンが特徴のMaxxisは、ハーレーとの相性が良く、ストリートからツーリングまで安定した走行性能を発揮します。ホワイトウォールはバイクのイメージを大きく変えるポイントになるので根強い人気があります。低価格なのもオススメです。 |
Maxxis BLACK リア |
130/90H16R T/L MT90H16 T/L |
17,300円 15,800円 |
Maxxis WHITEWALL フロント |
100/90H19F T/L |
18,100円 |
ワイドで大きめなパターンが特徴のMaxxisは、ハーレーとの相性が良く、ストリートからツーリングまで安定した走行性能を発揮します。ホワイトウォールはバイクのイメージを大きく変えるポイントになるので根強い人気があります。低価格なのもオススメです。 |
Maxxis WHITEWALL リア |
130/90H16R T/L 150/80H16R T/L |
20,100円 25,800円 |
IRC
| 商品名 |
サイズ |
参考価格 |
特徴 |
WF-920
フロント |
100/90-19 57H T/L |
8,200円 |
ロングライディングや荷物を積んでの走行を想定し開発されたタイヤです。さまざまなシチュエーションで乗り心地の良さを実現し、大排気量ハーレーの重量を支えるための耐久性と耐磨耗性を重視したコンパウンドが採用されています。 |
WF-920
リア |
80/90-21 48H T/T 130/90-16 73H T/L 150/80-16 71H T/L |
6,500円 11,400円 13,000円 |
数種類まで絞込み 乗り比べて選ぶ理想のタイヤ
22種類もタイヤがあると、すべてを乗り比べることはできません。そこで簡単にタイヤの選び方をまとめてみましょう。まずタイヤ選ぶ際に考えて欲しいことは「グリップのいいタイヤ」なのか、「ロングライフのタイヤ」なのか、あなたがどちらを求めているのか。これを決めれば、グッとタイヤは絞りこまれます。
予算も大切です。これは上の表にある前後のタイヤの参考価格を見てください。ただ、タイヤによって寿命は違いますので一概に安いからと言って経済的というわけではありません。高いタイヤでも、ロングライフなものでしたら結果的に経済的になる場合もあります。こちらはお店に相談した方がいいでしょう。
最後にどのタイヤパターン(溝の模様)とカラーです。タイヤパターンのデザインで車輌の雰囲気は変わります。皆さんの愛車のイメージに近いタイヤパターンはどれなのか、そこを考えてみるのも面白いでしょう。カラーでも、ホワイトウォールタイヤなどのカラーの入ったタイヤを選ぶと車輌の雰囲気をガラリと変えてくれます。
以上の3点の中でどれが優先順位が高いのか、そこを考えた上でタイヤを選んでみてください。そうすれば永く付き合える理想のタイヤがきっと見つかるでしょう。
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