VIRGIN HARLEY | Jonny(神戸缶コーヒーミーティング主催者) インタビュー

Jonny(神戸缶コーヒーミーティング主催者)

  • 掲載日/2005年02月08日【インタビュー】

ハーレーインタビューの画像

「こんなミーティングがあったらいいな」という想い。
それに賛同してくれた仲間と始めた、神戸缶コーヒーミーティング

今回ご紹介するのは兵庫県加古川市のJonnyさんだ。「神戸缶コーヒーミーティング」を主催する「ClubSporty883」のメンバーとして関西のスポーツスター乗りには知られている。神戸から全国各地へとその輪が広がりを見せている神戸缶コーヒーミーティング。どういったきっかけで始まり、どういった想いで運営されているのか、それを是非知っていただきたいと思い、今回は主催メンバーの一人であるJonnyさんにその想いをお聞きしてきた。

Interview

昔も今もスポーツスターと出会うと、つい声をかけてしまう
人と話すのが、もともと大好きなんでしょうね

ー神戸缶コーヒーミーティングが始まるきっかけについて教えていただけますか?

Jonny●神戸缶コーヒーミーティング(以下、神戸)は兵庫県加古川市にある「BASS」という喫茶店から生まれました。そこはハーレー乗りのマスターがやっているお店なんですが、僕はそこのコーヒーが好きで通い詰めているうちにアルバイトするようになっていたんです。1997年のある日、僕が「BASS」にアルバイトに行く途中で、僕とよく似たスポーツスターに乗った人に出会ったんです。その人が、今僕と一緒に神戸を運営している浜田さんでした。当時はまだ、スポーツスターはマイナーなバイクだったので、あまり街で見かけることも少なくて。

浜田さんはそんな状況で出会ったスポーツスター乗りでしたので「これは声をかけないとアカン!」と思って「ちょっといいところがあるから行かへん?」と声をかけて、無理やり「BASS」に連れて行きました(笑)。浜田さんとはスポーツスター以外の共通点も多くて、その日の内に意気投合してしまって。今もスポーツスターと缶コーヒーを通じて多くの出会いに恵まれていますが、浜田さんとの最初の出会いも、スポーツスターとコーヒーを通じた出会いだったんです。一緒に神戸を運営しているZENさんとも「BASS」を通じて出会いましたし、関東スポーツスターミーティングを主催しているてつさんも、第1回目のあとに「BASS」に遊びにきてくれたことがきっかけで仲良くなれました。だから僕個人にとっては、今のスポーツスターミーティングの原点は「BASS」だと思っています。

ーそういう風にバイクに乗っているときに声をかけることはよくあったのですか?

Jonny●昔も今も、スポーツスターと出会うと、僕はつい声をかけてしまいますね。人と話すのがもともと大好きですから。最近は缶コーヒーミーティングの話をすると「知ってますよ」だとか「行きましたよ」と言ってくれる人が多くて嬉しいですね。缶コーヒーミーティングのステッカーを貼っているスポーツスターもよく見かけますし(笑)。

ーJONNYさんが地道に声をかけた人が集まって、神戸は始まったんですね。

Jonny●いえ、スポーツスター乗りが一同に会する場所を作って、僕が浜田さんと出会ったような機会を多くの人に提供したかったんです。僕が883を買った頃はハーレーの正規販売店が神戸にはなくて、スポーツスター乗りが出会える場がなかったですから。ミーティングで仲間を探そうにも、ビックツイン系のミーティングしかなかったですし。少し前まで、ビックツイン系のミーティングはスポーツスターに乗っている人にはちょっと参加しづらいものだったんですよ。

スポーツスター乗りの人は「いかにもハーレー乗り」というタイプの人よりも、もう少し気楽にハーレーに乗っている人が多いと思うんです。だから、スポーツスターだけで集まることができるミーティングを開催したら、それまで「ミーティングはちょっと…」と思っていた人でも来てくれるんじゃないか。同じバイクが集まるなら楽しいんじゃないか。そう思って、浜田さんと僕とで「第1回神戸缶コーヒーミーティング」を企画したんですよ。もちろん、僕ら自身も見知らぬ人と出会いたかったというのもあります。

ー第1回目はどのように告知をされたのでしょうか?

Jonny●当時は今のようにインターネットで告知することもできず、手書きでポスターを作ってお店に貼ってもらったり、雑誌に葉書で告知を送ったり、地道に近隣のスポーツスター乗りに呼びかけていました。僕たちのそういう呼びかけに応えてくれた人が30人集まってくれて、記念すべき第1回目が1999年6月に開催されました。

ー30人の集まりからのスタートだったんですね。それが今や関東や名古屋にも広がっているわけですからスゴイですね。ところで、第1回は今のように10月ではなく春に開催されたのですか?

Jonny●初年度だけ6月と10月に2回やりました。もともと第1回目は、とりあえずやってみただけでしたから(笑)。そしたら参加してくれた方の反応がよくて、これからも続けようって事になったんです。第2回目を開催しようと思ったときに「Sportster=スポーツする人」ということで「これからは10月10日、体育の日に開催」にしよう、と勝手に決めちゃいました。

今は遠方から来る方も多いので体育の日(10月の第2月曜日)の前日に開催しています。中には「年に2回、3回とやろう」と言ってくれた人もいましたが、今思えば年に一回だけの開催、という今のスタイルでよかったですね。当時は、今みたいに全国にこれだけのスポーツスターミーティングが広がるなんて思ってなかったですから。

ー年に何回もだと準備も大変でしょうからね。

Jonny●年に1回の開催でも大変ですよ。会場の選定や交渉もありますので、2004年の第7回は半年くらい前から準備を始めました。

ー半年も前から動き始めるのですか。

Jonny●台数が少ない頃は準備にそれほど時間はかかっていませんでした。でも、2003年の神戸には120台ほどの台数が集まりましたし、2004年の名古屋は170台を越えていました。ですので、ひょっとしたら2004年の神戸には200台以上の数が集まるかもしれない、と思ったんですね。さすがにそれだけの規模になると、今までと同じように会場をゲリラ的に使うのではなくて「正式に許可を取って会場を借りなければ」と思いまして。年々集まってくる台数も増え、規模が大きくなってきているので場所探しが一番大変でしたね。

ー200台以上のバイクが集まれる場所なんて、そうそうないでしょうからね。

Jonny●これから先の神戸のことを考えると、周りの人に迷惑をかけない、きちんとしたイベントの体裁を整えておきたかったんです。でも、今まで通り非営利のままでいたかった。規模が大きくなってくると、ミーティングの開催場所への入場料など、お金のことも本来は考えなければいけないのですが。お金が絡んでくると話がややこしくなってくるので、そこにはタッチしたくなかったんです。ですから「入場料の回収などは会場側でやってくれるような、そんなところはないかな」そう考えて、いろいろな施設に声をかけさせていただいたのですが、ことごとく断られてしまいました。

ーやはり、バイクが多く集まるとなると、なかなかいい返事はもらえないんでしょうね。しかし、2004年の会場である神戸農業公園のような立派な施設をよく借りることができましたね。

Jonny●神戸農業公園は他の施設に断られたあとにお邪魔しましたので、半分あきらめかけていました。最悪の場合、神戸市内ではなく、近隣の他の市での開催になっても仕方がないかな、とも思っていたんです。でも、先方のご好意で何とか会場を借りることができました。正式に場所を借りることができてからは、順調に準備が動き始めましたね。ハーレーダビッドソン神戸さんから2005年モデルのスポーツスターの展示車両をお借りできたように、これまでゲリラ的に開催していた頃にはできなかったイベントも用意することができるようになりましたから。

主催者を含めて、参加者全員が楽しめる
それが神戸缶コーヒーミーティングのコンセプト

ー神戸の告知は雑誌以外でもWEBサイトでも行われていますよね。第7回告知の「TWIN OWNER’S CLUB」での盛り上がりはスゴイものでしたが、やはりインターネットでの告知効果は大きかったのでしょうか??

Jonny●ネットの力はスゴイですよ。神戸のネットでの告知はてつさんにお願いをして、2002年の5回目から始めました。その年からですね、一気に人が集まってくるようになったのは。4回目までは従来どおりの告知活動でしたので、毎年のやってくるメンバー+αという集まりだったんです。でも第5回の神戸のWEBでの盛り上がり方はスゴイようだ、と聞きまして。それまで集まっていた会場から、もうちょっと広い場所に変更しました。「ネットの力は大きい」とその時に思いましたね。でも実は僕がパソコンを買ったのは去年(2004年)ですので僕がインターネットの力を実感したのは、2004年の第7回の準備期間からですね。昨年からやっと、僕もインターネットでの盛り上がりを肌で感じることができるようになりました。

ー場所の交渉などで苦労をしていても、開催前の盛り上がりを肌で感じられると遣り甲斐も大きいでしょうね。

Jonny●そうですね。第7回の神戸は借りた場所が公共の施設でしたので「事故が起こったら大変」と思って安全面にも気を使いましたから。それまでより第7回目の方がやらなければいけないことがたくさんありましたが、その分準備の苦労も経験でき、開催前の盛り上がりも肌で経験でき、終わったあとの充実感はひとしおでしたね。

ー神戸を開催してよかったなぁ、と思う瞬間はありましたか?

Jonny●来場してくれた方が帰る際に「ありがとうございました」と言ってくれたり、手を振ってくれたり、そういう瞬間はスタッフ全員、言葉にできないような充実感を味わえます。参加して頂いた方に喜んでもらえるのはもちろん、手伝ってくれた多くのスタッフからも「やってよかったですね」と言われたときは嬉しかったですね。僕や浜田さん、ZENさんは確かに神戸を始めた人間ですので、言いだしっぺとして責任を持って神戸を運営していますが、神戸は参加してくれているスタッフ全員で作っているミーティングです。ですから、僕たちが楽しんでいるだけではダメで、スタッフ全員が「楽しかったですね」と言ってくれて初めてミーティングが成功したとは言えるんですよ。

ースタッフの方も参加者の方も、お互いが気持ちよく過ごせるよう神戸は開催されてきているから、皆さんに感謝してもらえるのでしょうね。雑誌でも大きく紹介されていましたね。

Jonny●「HOTBIKE別冊スポーツスター14」で、第7回神戸が紹介されているのですが、参加した方も、参加していない方も楽しめる内容でした。しかも、神戸を手伝ってくれたスタッフに対しても気を使ってくれていて。あの場にいた全員にとって一番気持ちのいい取り上げられ方でしたよ。神戸開催後にあの記事を見て、改めて「あのミーティングをやってよかった」と思いましたね。

ーそれだけ多くの方に喜んでもらえるのだからこそ、苦労が増えても運営していけるのでしょうね。神戸は多くのメディアに取り上げられるほど規模の大きいものになってきていますが、運営スタッフ内で、規模が大きくなることの不安や不満が出てくることはないのでしょうか?

Jonny●そこはスタッフの中でも意見はさまざまです。まだ台数が少なかった頃は、お互いのスポーツスターのことはよくわかっていました。誰がどのパーツを換えた、などは見てすぐわかりましたから。でも、今は多くの台数が集まるので、一人一人の参加者の方の顔やバイクを覚えきれない、そういう部分はあります。でも、個人的には人数が少ないときは少ないなりの楽しみ方が、人数が増えたら増えたなりの楽しみ方があると思うんです。「こういうミーティングがあったら行きたいな、楽しいだろうな」と思うイベントを昔も今も開催しているつもりなので、僕個人としては不満はありません。

お互いの顔とバイクが一致する昔のようなミーティングであれば、誰もが気軽に集まれる「Don’t MTG(呑吐ダムミーティング)」が今は神戸にはありますから。呑吐ミーティングの会場は、周りに何もないただコーヒーの自動販売機があるだけの駐車場です。開催日も毎日曜日という具合で特に決まっているわけでもない、そこに行くと同じスポーツスター乗りに出会えるかもしれないし、誰もいないかもしれない、特に主催者がいるわけでもない(笑)。そういうミーティングもあるので、ぜひ両方の良さを楽しんで欲しいですね。

ー2004年のお正月の「呑吐ダムミーティング」は寒空の中、野外でみんなでお餅を食べよう、という企画で。たいして告知もしなかったのに30台ほどのスポーツスターが集まっていましたね。

Jonny●神戸のような年に一度のお祭りみたいなミーティングもいいですし、呑吐ミーティングみたいな自然発生的なミーティングもいい、どちらのミーティングにも共通するのは同じバイクに乗る人に出会えて、どちらも楽しい時間が過ごせる、それでいいんじゃないかな、と思いますね。

ー「主催者を含めた参加者全員が楽しめる」それがミーティングの本質なのかもしれませんね。缶コーヒーミーティングの輪は今、関東、名古屋…と広がりを見せています。今後、缶コーヒーミーティングの輪はどのように広がっていくのでしょうか?

Jonny●僕が、他のスポーツスターミーティングに「こうして欲しい」などと求めることはありません。神戸のスポーツスター乗りが、ふと思った「こんなミーティングがあったらいいな」という想い。そこからはじまって、それに賛同してくれている人たちで運営しているのが神戸です。全国いろいろな地域に、この輪が広がればもっと楽しくなるでしょうけれど、輪が大きくなればいい、というよりは「いろんな地域のスポーツスター乗りみんなが、もっと楽しくなれば最高!」その想いしかありません。でも、全国いろいろな地域でスポーツスターミーティングが行われるようになれば「今月はここで集まって、来月はあそこに行って」と楽しみが広がりますね。そうなればきっと面白いでしょうね。

プロフィール
Jonny
39歳。「ClubSporty883」メンバー。1994年式 XLH883を所有。スポーツスターを愛し、スポーツスター乗りを愛し、そして甘いお菓子も愛す、根っからの甘党。その持ち前の陽気さと気さくさから彼を慕うスポーツスター乗りは多く、缶コーヒーの和は全国に広がりつつある。神戸缶コーヒーミーティングの公式サイトはこちら。

Interviewer Column

新年早々に私が参加した「Don’t MTG」で初めてお会いしたJonnyさん。多くの人を惹きつけるその魅力はいったい何なのだろう。その陽気さと人当たりの良さももちろんあるのだろうが、スポーツスターに対するその純粋な想いが、さらに多くの人を魅了するのか。年々、規模が大きくなっている「神戸缶コーヒーミーティング」、そんな中でもJonnyさんは昔と変わらず「自然体で楽しもうよ」と呼びかける。きっと変わらないその姿勢に惹かれて人が集まってくるのだろう。(ターミー)

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