1999年式 ダイナ FXDX
ハーレーダビッドソンの「1999年式ダイナFXDX」のカスタム車両を紹介。カスタムハーレーを見たいなら、400台以上の車両が掲載されているバージンハーレーのハーレーカスタム紹介を見るべし! 愛車カスタムの参考になるとっておきのアイデアが満載です!

今回ご紹介するのは兵庫県尼崎市在住でスプリンガーソフテイルを愛するTribalさんだ。お会いしてみて驚いたのはTribalさんの趣味に対する真摯な姿勢だった。好きなことには本気になって情熱をささげる、簡単そうだがなかなかできることではない。情熱を注ぎ続けた結果、趣味ではじめたレザークラフトはもう趣味の域を越えてしまっている。「ハーレーに出会ったことで、自分の世界が広がりました」そう語るTribalさんの世界を、是非皆さんに垣間見て欲しい。

Tribal●もともとはアメリカンバイクは好きじゃなかったんですよ。バイクは、速く走ることしか考えていませんでした。でも、毎朝通る道で、いつもハーレーを見かけて。毎日眺めているうちに、「ハーレーもいいかも」と気になりはじめてたんです。それからですね、憧れを持ちはじめたのは。実際ハーレーを買うまではちょっと時間がかかってしまいましたけれど、やっと、やっと手に入れたハーレーが今の「スプリンガーソフテイル」です。
Tribal●それまではカバーをかけて路上駐車だったので、盗難が怖かったんです。しかも僕のハーレーは「スプリンガーソフテイル」なので、路上駐車だと「スプリンガーフォーク」が錆びるのも怖かったんですよ。だから、一軒家を建てるときには居間にガレージを造ることだけは譲れませんでした(笑)。おかげで屋内保管ができるようになりましたし、居間でくつろいでいるときにも自分のハーレーが目に入ってくる、それが一番嬉しいです。気持ちがいい景色ですよ。でも、家にいると自分のハーレーを見てしまうので、つい「あそこをカスタムしたい」って考えてしまいますけれど(笑)。
Tribal●雨に降られることもありませんし。明るい室内に置いているので、夜中でもハーレーを触ることもできますから。時間を忘れてつい徹夜で作業をしてしまうこともありますよ。
Tribal●いえ、単にお金がピンチなだけです…。「鬼の84回ローン」でハーレーを買って、自分の家まで建ててしまって。毎月のお小遣いはほとんどないんです。でも、カスタムはやりたい(笑)。そうなったら「自分の手を動かす」しかないですよね。できるだけ自分でやって、塗装やどうしようもない部分だけはプロにお任せする、そういう工夫をしないと、家族の目もあるので僕にはカスタムなんてできないんですよ。
Tribal●普段の仕事がデザイン関係、というのもあって「造る」、「デザインする」というのは身近なことなんです。だから抵抗なく「自分でやってみよう」 というように思えるのでしょうね。バイクをいじることも、ハーレーに乗る前から自分でやっていましたし、「自分の手を動かして作業をする」のが性に合っているんでしょう。

Tribal●自分で造り始めたのは、ハーレーに乗り始めてからですね。昔から革製品やインディアンジュエリーが好きで、行き着けのお店に遊びに行っては気に入ったものを買って、集めていたんです。でも、ハーレーを買ってしばらくしてからね、ふと思ったんですよ。「自分で造りたいなぁ」。
「自分で革を選んで、切って、縫ってみたい」、と思ったんです。お店に並んでいる革製品には、自分が欲しいものに限りなく近いモノはあっても「100%自分の感性にあったモノ」はないんですよね、当然ですが。100%自分のイメージ通りのモノが欲しいのなら「自分でやる」しかないだろう、と思ったのがきっかけです。もちろん、そんなに簡単にイメージ通りのモノが造れるわけもなく、その考えは甘かったですけれど。
Tribal●思い知らされました(笑)。でも、知識もなく、いきなり自分でやりはじめたわけではないですよ。やるからには本格的に勉強してみたくて、僕の行き付けのお店で知り合った、TONYさんという方に教えてもらうことにしました。本当のプロが造る作品を見せてもらって「これはとんでもない世界に足を踏み入れちゃったな」と思いましたね。それまではお店で完成した作品だけを見ていましたが、できあがるまでの工程を見てしまうと「1つの作品にこんな手がかかっているのか」と驚きました。
Tribal●1枚の革からカバンや財布を造る、口で言うのは簡単ですが難しいですよ。何を造るのかによって、まず革の種類を選ぶことから始まります。それから「革の裁断、面取り、縫製・・・」と手間と時間をかけて完成するんですよ。さらに刺繍やカービングも施すとなると、1つの作品を造り上げるのに膨大な手間と時間がかかります。販売されているものが高いわけです。僕はまだ、基本も身についていませんから、1つの作品を造りあげるのには特に苦労してしますよ。
Tribal●オーダーを受けて造ることはありますね。今も友人に頼まれている注文が貯まっていて、友人とはいえ「お客様」ですから、早く造らないといけないんですが…なかなか進まなくて。
Tribal●そうですね。仕事後、しかも子供が寝てからしかできませんし、勉強しながら造っていますからね。それほど数は造ることができないんですよ。造れば造るほど、僕の寝る時間は減っていきますから(笑)。でも、お願いされると引き受けてしまう。最近は友人からサドルバックの注文も受けてしまって…かなり手がかかるので、これはちょっと大変なんですけれど(笑)。
Tribal●ハーレーに乗る時間はちゃんと確保していますよ。あくまでハーレーが僕の趣味の軸ですから。ハーレーに乗れなくなってしまうと、趣味でやっているレザークラフトもやる意味がなくなってしまいます。「自分がハーレーに乗るときに身に付けたいモノ」を造りたい、そう思って始めたわけですからね。最近は友人からの注文の作業ばかり、で自分のためのレザークラフトの時間がなくなっていますが、本来は自分がハーレーに乗るときのための作品も、少しずつですが手がけていますよ。
Tribal●ハーレーがなくなったら…やることが何もなくなってしまいますね。休みの日は家でゴロゴロと。「ダメなパパ」になってしまうでしょう(笑)。
Tribalさんは本当に話し好きな人だ。今まで20人近くの人にインタビューをしてきたが、インタビューが終わるまでに、いつもの2倍くらいの時間がかかってしまった。どんなテーマの話を振ったとしても延々と話すことができる(であろう)Tribalさん(笑)。そんなTribalさんに自分の好きなテーマの話を聞いてしまったから、もう大変だった。もし皆さんがTribalさんにお会いする機会があれば、長期戦になる覚悟を決めてTribalさんと戦って欲しい(笑)。(ターミー)
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高級車両のオーナーであれば、誰もが気になる盗難問題。相変わらず大型バイクの盗難は収まりを見せない。今回はこのあたりの事情を調査した。
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52歳。1979年に「モトスポーツ」を創業。長くハーレー業界に関わっている。ショベルヘッドからツインカムまで確かな技術力には定評がある。二輪という乗り物を愛するが故に規制対応マフラー「ECCTOS」やオリジナルエンジン「U-TWIN」の開発に携わる情熱家。
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39歳。「ClubSporty883」メンバー。1994年式 XLH883を所有。スポーツスターを愛し、スポーツスター乗りを愛し、そして甘いお菓子も愛す。その持ち前の陽気さと気さくさから彼を慕うスポーツスター乗りは多く、缶コーヒーの和は全国に広がりつつある。
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33歳。カスタムショップの名店「ホットドック」からハーレー業界に携わり、「ハーレーダビッドソン沖縄」を経て、現在は「ハーレーダビッドソン調布」勤務。大坪さんのカスタムから整備修理までの多岐にわたる経験・知識を頼りに、お店にやってくる方も多いという。
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55歳。「Headroom」主宰。2000年式XL1200Sを所有。あるときはプロカメラマン、またあるときはデザイナーと多彩な活躍を見せる才人。愛車の走行距離も5万キロを越えたと聞くが、ひとたび愛車に跨ると、誰よりも速く駆け抜ける。走りながら、作りながら生きる。そんな人だ。
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29歳。00年式 FXSTSを所有。愛車のメンテ、カスタムにはじまり、革用品までも自分で制作する、まさに「造り手」。これで寡黙な人であれば、まさに「職人」の風格があるのだが、根っからの関西人で「職人」よりは「噺家」。だが、そこが彼のいいところでもある。
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49歳。大阪市にてオリジナルカスタムパーツ製作「モーターステージ」を営む。真鍮を素材として使用した人気マフラー、「ブラスマフラー」の開発者。店頭で多くのお客さんと接することを楽しみつつ、会話から新しいオリジナルパーツのアイデアが生みだす創造主。
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店内に入るとまずは、ショベルヘッドのハーレー。さらに周りを見渡せば、壁にプライマリーカバーやガソリンタンクがさらりと飾られる。ハーレーの臭いが漂うお店であるが、かといって若者向けの賑やかすぎるCafeBarではない。仕事帰りにフラっと立ち寄ることのできる落ち着きがそこにはある。
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48歳。兵庫県神戸市にてカスタムショップ「モトコム」を営む。ハーレー専門店というわけでなく、「お客さんが持ってきたバイクをカスタムする」という独特なスタンスで営業中。また、キャンプミーティングでありチャリティイベントでもある「TOYRUN」の主催者でもある。