VIRGIN HARLEY |  20時間目 ちっちゃなハーレー。ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座

20時間目 ちっちゃなハーレー。

  • 掲載日/ 2016年01月15日【ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座】

この度の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

バージンハーレー.comでは「新型コロナに負けるな!」というコンセプトにより、手軽に楽しめる過去アーカイブ記事を紹介させていただきたいと思います。まずは大人気コンテンツの「ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座」をご紹介します。じっくり読んで、ハーレーダビッドソンのウンチクを身につけていただければと思います。

でっかいことはいいことだ! そう、ハーレーはデッカイ。デカイはエライ。しかしかつてハーレーは、こんな愛らしいモデルたちを売っていた時期もあったのじゃ。

オレにもわかると大評判の「ブタでもわかるハーレーエンスー入門講座」、その第20時間目はリトル・ハーレーの世界でも学んでみようかの。

ハーレーダビッドソンはおそらく世界で一番有名なオートバイじゃろう。一番いいバイクかどうかは分からんが、有名という意味に限って言えばそれは間違いない。オートバイなんてものにはまったく無縁の田舎のおばーちゃんでさえ、ハーレーに乗っているというと「ヘー、あのおっきくて立派なアメリカのオートバイじゃろ。高いんじゃろ。大したもんじゃ」などと言いよる。確かにそのとおり、ハーレーが作るのはすべておっきくて立派なバイクばかりじゃからな……と、ちょっと待たれい。ハーレーダビッドソンの歴史の中には、ちっちゃなバイクが意外なほどたくさんあるのじゃよ。

現在一切生産されていない「ちっちゃなハーレー」が作られたのは、1940年代の終わりから70年代前半まで。125から250くらいの2ストロークエンジンを積んだモデルが何車種もラインナップしておった。中でも一番有名なのは1947年にデビューした「ハマー」じゃろう。こいつはちっぽけなくせにビッグツイン・ハーレーの面影をそのスタイルにしっかり身につけておって、まさしくハーレーという母親から生まれた子供そのものという顔付きをしておるからのう。タンクはちっちゃいものの立派なティアドロップ。マニアの聞では比般的高額で取引されておるようじゃな。

ハーレーダビッドソン・カンパニーは1960年、イタリアの名門アエルマッキ社を買収した。つまり小型モデルを自社生産することをあきらめて、他社製品を自社ブランドで販売するという経営戦略を取ったわけじゃ。アエルマッキは2ストロークの小排気量車を主に生産していたメーカーで、オン/オフ問わず気軽に乗れて値段も安い「アエルマッキH-D」はそれなりの人気を博したらしい。

アエルマッキは4ストロークエンシジンも一種類だけ作っておって、シリンダーが路面と平行に前方に突き出した日本の名車「カブ」とおんなじレイアウトのOHV250cc単気筒エンジンは名機の誉れ高い。350ccにスープアップして参戦した1960年代の世界グランプリでは上位入賞を果たしているのじゃからな。いまだに世界中の旧車レースで上位を走っておるし、同じエンジンを積むストリートモデルの人気も高い。ワシもいずれセカンドバイクとして一台手に入れたいと思っておるのじゃよ。

と言うわけで第 20時間目の講義はここまで。ではまた、ホグホグ。

 

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