VIRGIN HARLEY |  ミルウォーキーエイト114エンジンを搭載したハーレーの新型ヘリテイジクラシック試乗インプレ

ミルウォーキーエイト114エンジンを搭載したハーレーの新型ヘリテイジクラシック

FLHCS ヘリテイジクラシックの特徴

黒い衣をまとった新しいヘリテイジ
その佇まいは以前と何ら変わらず

FLHCS ヘリテイジクラシックの画像

現在のヘリテイジのベースモデルである「FLSTCヘリテイジソフテイルクラシック」がデビューしたのは1986年、エンジンはツインカムのさらに前の世代となるエボリューションエンジンだった。当時は限定モデルという扱いで、翌1987年に登場したFLSTヘリテイジソフテイル(〜1990年)を挟んでレギュラーモデルとなった。2000年、ソフテイル用ツインカムエンジン「ツインカム88B」を搭載するようになってからも、その姿は変わることがなかった。

前後16インチ・スポークホイールに大きなタイヤ、リジッド型のソフテイルフレーム、油圧式テレスコピックフォーク、スポットライトを両脇に備えた大きなヘッドライト、クラシカルなウインドスクリーン、そして昔と変わらないスクエア型テールランプに大きなライダーシート & サドルバッグと、ヘリテイジのディテールは今回のニューソフテイルにもしっかり受け継がれている。

ホワイトリボンタイヤでなくなったところは、近年のダークカスタムモデルによる影響か。その観点で見ると、ツインカムモデルと比べてブラック仕様な部位は増えた。タイヤに加え、フロントフォークにウインドスクリーンの下半分、ヘッドライト部分、ロッカーカバー、ハンドルバーなどなど、クローム仕様だった以前のヘリテイジとはイメージが異なる。またヘッドライトがLED仕様になって表情が一変、一気に近代モデルとしての顔を持つようになった。

FLHCS ヘリテイジクラシックの画像

2018年のフルモデルチェンジに伴い、ソフテイルファミリーの一員であるヘリテイジも基本骨格の総取り替えとなった。これまでフレーム下部だったサスペンションをシート下へと移動したカーボンスチール製の新ソフテイルフレームが採用され、エンジンはツーリングファミリーなどに用いられている「ミルウォーキーエイト」を搭載する。そしてニューソフテイルの数モデルに採用されている107ci(排気量1,745cc)と114ci(排気量1,868cc)の2タイプがヘリテイジにも取り入れられ、「FLHC ヘリテイジクラシック」と「FLHCS ヘリテイジクラシック」の2モデルが並ぶことに。見た目が変わらないだけに、購入を検討する方にとっては悩ましいところだろう。

ダークテイストに一新されたことを除けば、新型エンジンと新型フレームに組み替えられたとは思えないほど以前の姿を踏襲しているヘリテイジ。だからこそ、ハイパワーエンジン&スポーツライドフレームとなったライドフィールはしっかりと知りたいところだろう。今回ハーレーダビッドソンジャパンからお借りしたヘリテイジは排気量1,868ccのハイパワーモデルでもあったので、そのパワーが過不足ないものかどうか、インプレッションを通じてチェックしてみた。

FLHCS ヘリテイジクラシックの画像

ヘリテイジクラシックの試乗インプレッションは次ページにて
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