XL1200CX ロードスターの詳細写真
排気量1,202cc、空冷4ストロークV型2気筒OHV2バルブエンジン『エボリューション』。ブラックとグレーからなるツートーンのカラーリングが特徴的だ。
フォーティーエイトと同じボトムマウントタイプのハロゲン型ラウンドヘッドライト。
43mm径のシングルカートリッジ式倒立フロントフォークを専用トリプルツリーによる組み合わせで備える。他のスポーツスターモデルと違う”攻める”姿勢と性能を有する部位だ。
両サイドがやや垂れ下がった形状のコンチ型バーハンドルはロードスター専用設計パーツ。ある程度高さを持たせつつも、カフェレーサーのセパレートハンドル風ポジションをイメージしたスタイルとなっている。
デジタルスピード計内蔵型のラウンドメーターを、フォーティーエイトと共通のライザー一体型ステーでマウント。「MILWAUKEE,USA」の刻印がハーレーダビッドソンというブランドを象徴してくるも、レーサースタイルであるならライダー向けに起こされたマウントであって欲しいところ。
容量12.5リットルのスポーツスタータンクを継承しているところにも伝統を感じる。スラッシュ型フォントと2本のラインでスピード感を主張する。カラーリングはこのコロナイエローパールのほか、ビビッドブラック、スマトラブラウン、エレクトリックブルー/シルバーフォーチュン、インダストリアルグレーデニム/ブラックデニムの計5色が用意されている。
ライダーの体をしっかりとホールドしてくれるガンファイター型ダブルシート。パッセンジャーのためのタンデムベルト付き。
スポーツスターモデルでもっともショート化されたチョップドリアフェンダー。テールランプ一体型ウインカーがさらにリアエンドの無駄を省き、マシンにソリッドな印象をもたらす。
専用設計のフロントホイールにはダブルディスクブレーキングシステムが備わり、安心のストッピングパワーを付与する。そして、実はフロントフェンダーはハーレーでは珍しいFRP製となっている。
外に大きく張り出たミッドコントロールステップ。「必要以上にバンクさせずに乗って欲しいという我々の意思の表れ」とは、米ハーレーダビッドソン・モーターカンパニーのロードスター開発陣の弁。
ショットガンスタイルのエキゾーストには専用のブラックカバーが備わり、ダークカスタムテイストを演出する。
リアを支えるのは336mm仕様のプレミアムライドエマルジョンサスペンション。こちらもブラックアウト仕様となっている。
ロードスターというキャラクターのキモとも言える18インチリアホイール。古き良き1970年代のXLモデルを彷彿させるホイールサイズの採用に、オールドファンも色めき立った。
こんな方にオススメ
あえてハーレーでのスポーツを極めたい
マニアック路線を突き詰めたい人向け
教習所で習った基本的な操作をきちんと入力してやれば、オーソドックスなスポーツバイク同様にライディングプレジャーを味わわせてくれるロードスター。そう、良くも悪くもオーソドックスに仕上げられており、つまりは”ハーレー流スポーツバイク最初の一歩”というマシンと言える。ここに個性を持たせるのはオーナー自身で、その味付け如何で一層ソリッドなバイクへと育てられていく……という愉しみが秘められているわけだ。他メーカーのそれとはひと味もふた味も違うロードスポーツを、それも自分色に染まったロードスポーツを……そんな路線に好奇心を抑えられない人にこそふさわしい一台だ。