VIRGIN HARLEY |  ハーレー2019年のニューモデル「FXDR114」最速インプレッション試乗インプレ

ハーレー2019年のニューモデル「FXDR114」最速インプレッション

  • 掲載日/ 2018年09月19日【試乗インプレ】
  • 写真/稲森 聡、HARLEY-DAVIDSON  取材・文/青木タカオ

FXDR114の詳細写真

FXDR114の画像
ミルウォーキーにて開催された115周年セレブレーションイベントで、大々的に紹介されたFXDR114。アメリカのバイクファンも熱視線を送っていた。
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発光部が9つあるLEDヘッドライトは、ブレイクアウト譲りの楕円ボディを持つ。スピードスクリーンと呼ぶビキニカウルをセットし、凄みのあるフロントマスクとしている。
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エンジン回転数やギヤ段数、オド/トリップ、航続可能距離、時計などを切り換え表示できる5インチディスプレイのメーター。燃料計はバーグラフ式で、常時確認できる。
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フロントブレーキはφ300mmブレーキローターをデュアル装備。4ピストンキャリパーとの組み合わせで、制動力とタッチは申し分ない。ホイールはアルミ鍛造製だ。
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右側に大きく張り出すようにしてミルウォーキーエイト114にセットされたエアクリーナーケース。乾式エレメントが吸入口に剥き出しのまま装着されている。
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ブラックアウトされ、精悍な印象の伝統の45度空冷Vツイン。ツインスパーク、デュアルノッキングセンサーが採用され、850rpmという低いアイドリング回転数を実現している。
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マスの集中を図った2in1マフラーは、トライオーバル形状のサイレンサーを採用。排気口は上下に2つ配置され、図太く乾いた重低音を奏でる。軽量高剛性のアルミ製スイングアームは、結晶塗装(リンクル塗装)で仕上げられた。
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新型コンポジットソロシートテールが、FXDR114の斬新なスタイリングを決定づけている。ダートトラックレーサーのようなショートタイプのテールカウルで、座面が絞り込まれたソロシートは足が開くことなく足つき性も良好だ。
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スイングアームのエンド部からアームが伸び、ライセンスプレートやテール/ブレーキ灯、ターンシグナルなど保安部品をマウント。テールエンドまわりをスッキリとさせている。
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セパレートハンドルはハーレーとしてはかなり珍しい。ただしレーシングバイクのようにグリップは低くなく、アップライトなライディングポジションとしている。
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ドラッグストリップにFXDR114が登場。豪快なバーンナウトを決めてから、1/4マイルを圧倒的な加速で駆け抜けていく。ミルウォーキーエイト114のパワフルさとFXDR114の直進安定性の高さを見せつけた。

こんな方にオススメ

意外なほどにコーナーも軽快で拍子抜けしてしまう
バンク角はソフテイルNo.1でロードスターにだって負けない

ドラッグレーサーのような単なる直線番長ではないのも、FXDR114の面白いところ。というのも、コーナーでもアグレシッブな旋回力を発揮してくれるのだ。1,735mmというホイールベースを考えると、コーナリングではハンドリングに手強いクセがあろうかと警戒したが、カーブの入口ではスンナリと車体が寝ていくから拍子抜けしてしまう。視線をカーブの先に向け、少しだけイン寄りに荷重をかけるだけでパタンと車体が倒れ、素直にリーンしていくのだ。

これは軽量かつ高剛性のアルミ鍛造ホイールにラジアルタイヤを履き、モノショックを備える新設計ソフテイルフレームにアルミ製スイングアームがセットされ、バネ下が飛躍的に軽くなったおかげ。マスの集中に貢献する2in1マフラーも、バンク角を稼ぐようエキパイがリフトアップされ、サイレンサーもトライオーバル形状としている。

インナーチューブ径43mmのSHOWA製デュアルベンディングバルブフォークが軽快なハンドリングをもたらし、公式スペックでのリーンアングルは右32.6度/左32.8度と深く、ファットボブ(右31度/左32度)やロードスター(右30.8度/左31.1度)より車体を傾けられる。旋回性への自信はプロモーションビデオやカタログの画像からもうかがい知ることができ、それらはサーキットで撮影され、FXDR114が右へ左へ豪快に曲がっているシーンが強調されているのだ。

つまり、ストレートでの絶対的な加速性能はもちろん、コーナリングもアグレシッブに走りたいという人にオススメ。運動性能を高めたニューソフテイルフレームの利点を追求した1台と言える。

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