ヨコハマホットロッドショーにて3年連続でBest of Show Motorcycleを受賞したCherry’s Conpanyが昨年の受賞モデルであるパンヘッドを持ち込んだ。
去る5月3日に神奈川県・七里ヶ浜海岸駐車場で開催されたカスタムバイクコンテスト「THE DEUS BIKE BUILD OFF」レポート第二弾は、スペシャルゲストが持ち込んだ至極のカスタムマシンや来場者用駐車場に止められていた車両にフィーチャー。さらにアワードを受賞した方々を紹介しよう。それでは、今最も注目を集めるカスタムショーの模様をお楽しみアレ!
チェリーズ独特のメタルワークとグラフィックが織りなす姿から、屋内照明のもとで見るのとは違った風合いが醸し出されていた。
Cherry’s Conpany代表の黒須 嘉一朗氏。この日は本イベントの審査員として、会場内を精力的にまわってエントリーバイクをチェックしていた。
Cherry’s Conpanyとともに「BMW Motorrad R nineT Custom Project」に参加したBrat Styleは、同じくロッドショー出展モデルであるガーターフォークを備えたナックルヘッドを展示。
リジッドフレームのシルエットを最大限に活かした完成度が高いフォルム、そしてブラウン×ゴールドというカラーリングをバランスよく取り入れたグラフィックと、Brat Styleらしさが漂うチョッパー。
「R nineT Custom Project」で唯一のヨーロピアンモデル専門カスタムビルダーとして参加した中嶋志朗氏が代表を務める46 Worksは、代表作としてレーサー型モトグッツィを持参。
横置きVツインエンジンに左右二本出しエキゾーストと、左右対称スタイルを追求しつつもグラフィックやパフォーマンスをしっかりと押さえた、中嶋氏の真骨頂たるレーサーと言えよう。
エントリーモデルの撮影も無事終了し、いよいよ開場だ!
11時の開場と同時に、場内はオーディエンスで埋め尽くされていった。ついに日本版「THE DEUS BIKE BUILD OFF」がはじまった。
駐車場にも続々とオーディエンスのバイクが入ってくる。最新からビンテージまでさまざまモデルが!
こちらはビンテージモトクロスミーティングでも見かけるモデルが並んだ。
新旧ハーレーが並ぶ。国産・海外問わず、旧インディアンからビッグスクーターまで駐車場には入り交じっていた。
ロングスプリンガーが印象的なショベルチョッパー。渋滞に揉まれながらの会場入りはなかなかに骨が折れたことだろう。
まばゆい陽光に照らされたカスタムバイクショーの駐車場は、アメリカ・カリフォルニアのビーチを思わせるような様相を呈していた。
DEUSのブースでは、本イベントのオリジナルグッズやDEUSグッズが販売され、オーディエンスが列を成していた。
オーディエンスによるエントリーバイクへの一般投票は、こちらのボックスに投票され、審査員の採点と合わせて評価を受ける方式とされた。
審査員を務めた東京のカフェ併設バイク専門書店「Cool Beans! Classic Books」代表の白井祐樹氏。カスタムバイクへの造詣が深い白井氏は独自の視点から、ビルダーに質問を投げかけていた。
お手製のスケッチで自身のバイクビルドを解説するシーンも。こちらもお見事!
Brat Styleのブースでは、代表作たるカスタムW650など2台のバイクの他、オリジナルグッズの販売も行われた。
そのお隣りには、ビンテージモトクロスミーティング「DIRT A.C.T.S. UNION」でもお馴染みの「カレースピードクラブ」のブースが。
唯一のメーカー出展となったドゥカティジャパンは、まもなく発売の最新モデル「ドゥカティ スクランブラー」の2モデルを展示。実際にまたがったオーディエンスの評価は上々。新しいカスタムバイクの指標となれるか?
雑誌HOTBIKE Japanも精力的に取材中。磯部カメラマンはクルマの屋根の上から迫力あるアングルで会場を狙う。発売をお楽しみに!
審査員としてゲスト参加していた俳優の伊勢谷友介氏(中央)と談笑するのは、Cherry’s黒須氏(左)と46 Works中嶋志朗氏。
世界5都市での同時開催となった本イベント、その日本会場にやってきてくれたのは、Deus Ex Machinaのアートディレクターを務めるCarby Tuckwell氏。レベルが高いと評される日本のカスタムバイクに興味津々の様子だった。
午後3時、ついに一般投票と審査員による採点からなる集計が完了。ステージ上にて受賞者の発表がはじまった。
Carby Tuckwell氏からPeople’s Choiceを受賞したのは、あの“ゲームウォッチメーター”を備えたスペーシーのオーナー。確かにアイディアとセンスが光った一台だった。
サーフィン専門誌でコラムを手がけるライター江本 陸氏による開催地・鎌倉からのローカル賞は、リトルホンダP25を持ち込んだ高原 栄三氏の手に。
Cool Beans!白井氏から3位のトロフィーを受け取ったのは、トライアル型HONDA Super Cubのオーナー小野 令夫氏。
Cherry’s黒須氏から2位のトロフィーが手渡されたのは、ハーレーダビッドソン XL1200S(1996)で参戦したINU CHOPPRESの田代 桂氏。
伊勢谷友介氏からのアワードを受け取ったのは、HONDA AMERICAN DAXを持ち込んだ下山 海太郎氏。普段はマンション住まいで、兄弟でマンション内でカスタムしているという驚くべき御仁だ。
最後に受賞者と審査員が全員集合しての記念撮影。日本での初開催となった本イベントの顔ぶれ。
祭典の終わりを告げる夕暮れに包まれる駐車場。一台、また一台と会場をあとにしていく。来年の開催が楽しみになる盛況ぶりだった。