
「ハーレーとMotoGPって、どうも結びつかない」——そう感じる方こそ、今回の主役です。ゆったり大陸を流すクルーザーと、極限までバンクさせる世界最高峰。イメージは確かに対極。ところが2026年、この2つは本気で握手を交わしました。
きっかけは、アメリカで熱を帯びた「キング・オブ・ザ・バガーズ」というレース。ハーレーやインディアンといった大型ツーリングモデル(=バガー)を、思いきりレース仕様に仕立てて競わせるという豪快な発想です。この盛り上がりを土台に、ハーレーダビッドソンとMotoGP(運営元のドルナスポーツ)が共同で、2026年から「FIM ハーレーダビッドソン バガー ワールドカップ」 を世界選手権としてスタートさせました。

驚くのはその中身です。ベース車両は、ハーレーのツーリングモデル「ロードグライド」。これをファクトリーレーシングが徹底的に作り替えたレーサーは、重量約280kg、最高出力200馬力オーバー、最大トルク245Nm、最高速は300km/hを超えるというモンスターぶり。全車が同一仕様のワンメイクだから、勝敗を分けるのは”腕”だけ。あの大柄なボディが火花を散らして攻め込む姿は、想像するだけで胸が高鳴ります。

シリーズは全6戦・計12レース(1戦につき2レース)。アメリカ・COTAで開幕し、イタリア(ムジェロ)、オランダ(アッセン)、イギリス(シルバーストーン)、スペイン(アラゴン)と巡り、フィナーレはオーストリアのレッドブルリンク。実はその最終戦こそ、 今週末(9月18〜20日)。まさに今、記念すべき初代チャンピオンが決まろうとしています。

グリッドの顔ぶれも通好み。かつてMotoGPで勝利を挙げた”ザ・マニアック”ことアンドレア・イアンノーネや、”スパニッシュ・エルビス”の異名を持つ元MotoE王者ホルディ・トーレスといった実力者が、バガーで真っ向勝負を繰り広げています。残念ながら日本ラウンドはまだカレンダーにありませんが、その熱気の”入り口”に、もてぎで触れられるというわけです。

この背景を知ってから訪れると、今回のブースはぐっと違って見えるはずです。場所はメインスタンド前の中央エリア。目玉は、バガーワールドカップのレーサーを模した「ロードグライド」を使ったレーシングシミュレーター。コースを実走はできなくても、あのバガーレーサーの気分を、その場でひと足だけ味わえます。

そのほか、ハーレーの2026年モデル展示や、実際にまたがって記念撮影ができるライディング体験「ジャンプスタート」も。ファクトリーレーシングのウェアから、普段使いにもなじむカジュアルまで、最新アパレルの展示販売もそろいます。ブースでアンケートに答えると、もれなく限定トートバッグがもらえる特典つき。観戦の合間の”寄り道”に、ちょうどいい場所です。

MotoGPファンにとっても、ハーレー好きにとっても、ジャンルの垣根を越えて両方の世界を味わえる機会は、そう多くありません。世界最速のプロトタイプが競うすぐそばで、クルーザーの深い魅力にも触れられる。しかも2026年の日本GPは、2030年まで続く”新章”の第一章。節目の年でもあります。

観戦券をお持ちの方は、ぜひメインスタンド前のハーレーダビッドソンブースへ。世界最高峰の隣で待つ、もうひとつの”熱いアメリカ”に会いに行きませんか!?
※写真は2025年の日本グランプリ出展時のものです