ベースは60FLだが、70年代パウコベースのリジッドフレームをストレッチ加工し、22インチ・オーバーのロング・スプリンガーフォークを装着。シリンダーヘッドは1,200cc初期型ショベルヘッド(H-D純正)に換装。ボアアップとS&Sストローカークランクで1450ccにスープアップ。
チョッパーではあるが、S&SのEキャブとクレーンのハイカムで旧車らしからぬ加速とスピードが味わえる。
キックオンリーでスーサイド・ジョッキーシフトだが、慣れると「バイクを操っている」感が大きく、乗っていて楽しくなる。
走っても、エンジンをかける時も周囲の注目度バツグン。
オープン・ベルト・プライマリーと乾式クラッチのカラカラした音は旧車チョッパーならでは。
リジッドフレームで振動が大きいため、定期的にボルトを増し締めしないとすぐ緩む。
昔ながらのポイント点火で、いつパンクするか分からないので予備のコンデンサーは常備しないといけない。
リジッドのチョッパーはお世辞も乗り心地が良いとはいえないので、一日数百キロの長距離ではお尻が痛くなる。
歳をとるとやはりサスペンションが欲しくなるため、FXDXを買い足してしまった。
カフェレーサー風にカスタムしたスポーツスター
旧車チョッパーを楽しめるのは、若く体力がありトラブルも楽しめるうち。ある程度の知識は必要だが、きちんと整備した旧車はそうそう壊れないので、情熱があれば若い人もどんどん乗ってみて欲しい。
自分で整備したり、知識を身に着けるのが面倒で、走りに特に興味がない、カジュアルに乗りたいなら、迷わずディーラーで新車を購入しよう。