
1947年創業、ビンテージハーレーの殿堂、船場が去る2018年3月10日(土)〜11日(日)に東京都世田谷区のWESCO SETAGAYAで「3-CROWS HAVE LANDED IN JAPAN」を開催。この「3-CROWS」とは3羽のカラスという意味であるが、今回展示された3台の1947年式ナックルヘッドのカラーがすべて黒だったことで、まるでカラスが3羽並んでいるように見えたことからこのイベント名に決まったという。
展示された車両はFL2台にELが1台、すべてナックルヘッドのラストイヤーモデルである。船場ならではのミントコンディションを誇る極上のナックルヘッドである。昨今、アメリカでもこのレベルの車両を見つけ出すのは益々困難になってきていると船場代表の岡田学さんは語る。しかも1947年式を3台並べて見ることができるのは非常に貴重な機会と言えるだろう。土日とも絶好のバイク日和に恵まれ、愛車でWESCO SETAGAYAに訪れるフリークが多かった。それでは「3-CROWS」をじっくりとご覧いただこう。

2018年3月10日(土)~11日(日)にWESCO SETAGAYAで船場主催の「3-CROWS HAVE LANDED IN JAPAN」が開催された。

貴重なワンオーナーの1947年式ELナックルヘッド。オリジナルペイントの奇跡的な1台である。

61ci、オーバーヘッドバブルツインのエンジンは40ps/4,800rpmを発揮する。エンジンの外観からも極上のコンディションが伺える。

ハリウッドバーにラバーマウントのデュオグライド用ライザーを介してトップティーに装着されたハンドルバー。

オリジナルペイントのタンク&メーターダッシュにオリジナルメーター。非常に良好な状態が保たれている。

ジュエルが埋め込まれたロングバイザー。リブが配されたデザインがまた洒落ている。

NATIONのキャリアがリアフェンダーを美しく装飾している。ナローパイプで繊細なデザインだ。

非常に珍しいBECKのコイル。デカールまでキレイに残っているのは稀である。

リブが立てられたバッキングプレートに目がいくが、珍しいホイールロックにも注目していただきたい。

スウェディッシュメイドのVardフォークが特徴的な1947年式FLナックルヘッド。コチラは50年ほど前にリペイントされた車両である。

このVardフォークはスウェディッシュメイドのリプレイスモデルで、5年ほど前に取り付けられたものだという。

74ci、オーバーヘッドバルブツイン、スペシャルスポーツのFLは50ps以上を発揮する当時のフラッグシップモデルである。

文字盤が色褪せたオリジナルメーターが時の経過を物語っている。

特徴的なフランダース製ハンドルバー。Vardフォークとの相性も申し分なし。

純正のバディシート。痛みは激しいが、これがビンテージの証。

純正のサドルバッグ。コチラは非常に状態がよく、バー&シールドのエンボス加工もキレイに残っている。

イベント中はビンテージフリークの方々がWESCO SETAGAYAに訪れ、展示車両をじっくりと吟味しておられた。

ショップ前には来場者の愛車がズラリ。ナックルヘッドにサイドバルブ、パンにショベルにと、そのスタイルは多種多様。

純正スタイルの車両が多い中、カスタムやチョッパーも数多く見受けられた。

3台目の車両はショップ前に展示された1947年式FLナックルヘッド。一見するとハイドラグライドと見間違ってしまうマシンである。

螺旋状に美しいサビが浮かび上がった純正エアクリーナー。これはもはやアートと言える。

メーターダッシュ、タンクキャップ、ハンドルバーにもサビがびっしりと根を生やしている。

フロントフォークは1954年まで採用された4本リブのハイドラフォークを装着。フロントフェンダーとリアフェンダーもハイドラ用が取り付けられている。

純正のサドルシート。レザーのヒビ割れが美しい、十分使用に絶えうるシートである。

イベント期間もWESCO SETAGAYAは通常営業中で、ブーツを見に来た方も展示されているナックルヘッドに興味津々の様子であった。

3-CROWSを満喫したあとは、天気も良かったのでどこかに走りにいたれた方も多かったのではないだろうか。