
ビギナーからエキスパートまで!
世界標準のライディングトレーニング
「あの大きなハーレーを乗りこなせるのかな?」、「ハーレーってクセがあるから自分には無理……」、「一度はハーレーに乗ってみたいけど、チャンスがない」というような、ハーレーに憧れを抱いてはいるが、一歩踏み出せずに躊躇しているライダーに朗報!! 2025年11月14日より、世界各国で開催されているハーレー公式の1DAYライディングレッスン「Skilled Rider Training(スキル ライダー トレーニング)」が日本国内の正規ディーラーで順次開催されることになった。
世界各国で行われている、このスキル ライダー トレーニングは、グローバル基準に統一されたハーレーに特化したプログラムにより、ハーレーを扱う基本から高度なライディングテクニックまでを場内レッスンと公道走行で習得でき、愛車のハーレーでも、レンタル車両のハーレーでも受講可能。
スキル ライダー トレーニング最大の特徴は、国際市場におけるディーラー向けの高品質なトレーニングを提供している公式機関であるハーレーダビッドソンアカデミーが認定するコーチ1名に対し、参加者は最大5名までという丁寧な指導により 「来たとき以上に上手になれる」を実感していただけるプログラムとなっている。もちろん他メーカーのバイクに乗っているライダーも大歓迎! レンタルハーレーでスキル ライダー トレーニングに参加し、ハーレーデビューも夢じゃない!!
プログラム修了者には、記念のピンバッジ(レベルに応じてゴールド、シルバー、ブロンズ)と、Certificate(修了記念証)が進呈されることになっている。約5時間のレッスンの受講料はH.O.G.会員が1万9,000円(税込)、一般の方は2万9,000円(税込)となる。
ここからは、スキル ライダー トレーニングの日本導入に先駆けて開催された先行体験会の模様をレポートしよう。約3時間の簡易プログラムであったが、その内容はとても充実したものであった。
2025年11月13日(木)、東京都調布市の「味の素スタジアム」でハーレー公式1DAYライディングレッスン先行体験・取材会が開催された。まずはハーレーダビッドソンジャパンのマーケティング、才門さんによるメディアブリーフィングが行われた。
続いて講師陣の紹介が行われた。ハーレーダビッドソンアカデミー認定インストラクターであるスキル ライダー トレーニング主任講師を務めるのは、お馴染みのケニー佐川さん。
今回、約3時間に設定された簡易プログラムの場内レッスンに参加させていただいたのはバージンハーレー編集部のワタクシ成田。パンヘッドカスタムを愛車に持つ、ハーレーフリークでございます。用意いただいたレンタル車両は、ミルウォーキーエイト117クラシックを搭載したソフテイルファミリーのヘリテイジ クラシック。
トレーニング開始の前に主任講師のケニー佐川さんによる簡単なブリーフィングが行われた。
まずは、低速バランスのトレーニングからスタート。スピードは歩く速度に近い約5kmでギアは1速、半クラ、アクセル全閉、リアブレーキで車速をコントロールしながらバランスを取って、30メートルほどのサークルを走行する。これがかなり難しく、最初は思わず足をついてしまうこともあった。ポイントは目線とニーグリップで、講師がすぐ隣を歩きながらアドバイスと補佐をしていただけるのでご安心を。
次はブレーキング(緊急停止)を体験。ギアは2速で約40kmまで加速し、急制動を行う。さぁ、スタート!
まずはリアブレーキのみで停止。ABSが効くのだが、リアブレーキだけではなかなか止まれない。2回目以降はフロントからブレーキングを掛けて、リアを補助に使い急制動。
ここでも講師からしっかりとアドバイスをいただける。理想の配分はフロント75、リア25で、しっかりとニーグリップを行い、目線は前方に!
続いてスラローム&8の字のトレーニング。8の字走行のポイントはコーンを大きく回ることで、コーンに近づいたときには7割近く旋回が完了しているようなラインをイメージする。
スラローム&8の字ともに重要なのは目線で、腰から下でバイクをコントロールすることを念頭に起き、骨盤でターンの方向へバイクを押すイメージが大切。
ラストはコーナリング。まずはバイクに跨った状態で体重移動のイメージトレーニングからスタート。
コーナリングのポイントは進行方向へのステップ入力で、それと同時に反対側の膝でバイクを押すイメージ。腰から下でバイクをコントロールすることを心がけることが重要。ステップへの入力は斜め前に押し出すイメージだ。後半は逆操舵でコーナリングのキッカケを作るトレーニングも行った。
以上で約3時間に及んだトレーニングは終了。セクションごとに講師から丁寧なレクチャーを受けられるので、頭とカラダを使って自分のライディングを見直すことができる。
トレーニング終了後、ブリーフィングルームで簡単な終会が行われた。参加者全員の感想は「楽しかった!」で一致!!
トレーニング終了者には、記念のピンバッジ(レベルに応じてゴールド、シルバー、ブロンズ)と、Certificate(修了記念証)が進呈された。ワタクシはシルバーのピンバッチをいただくことができた。このスキル ライダー トレーニングの目的でもある「来たとき以上に上手になれる」を実感できる満足の内容であった。やはりライディングは基本が大事と改めて認識させていただいた。