笠井 優子さん 1983年式 XR1000
ハーレーに乗る女性ライダーを紹介する「レディスハーレー」。今回は1983年式 XR1000に乗る 笠井 優子さんが登場! ハーレーに乗ることを選んだ彼女たちの横顔がうかがえる大人気コンテンツです!


スイッチはショベル後期から日本製です
今回は「ハーレーに採用されている日本製パーツ」についてお話しましょう。“Made In USA”のイメージが強いハーレーですが、実は多くの日本製パーツが採用されています。日本製パーツの採用がはじまったのは70年代に入ってから。ショベル時代に採用された日本製パーツを挙げると、ケーヒンのキャブレターと燃料コック、Fフォークにはカヤバが採用され後にショーワ製に、日本精機のメーター、ブレーキローターはサンスター技研、スイッチは東海理化、バルブも日本鍛造など、皆さんが思う以上に日本製パーツが採用されていました。当時の記憶をたどると、日本製パーツの採用は喜ばしいことでしたね。

いかにもアメリカ製に思えるメーターも日本製
今のユーザーはもっと古い当時物のパーツにこだわっている方が多いですが、ショーワ製フロントフォークが採用されてからフォークのオイル漏れがグッと減ったことを覚えています。ショーワは日本のメーカーだったので、開発担当者と話す機会もありましたが「一般市販車に供給しているモノでは一番いいフォークです」と言っていました。ちゃんと整備さえしていれば、販売から30年以上たった今でもショーワのフォークはそのまま使えるほど丈夫です。コストをかけずに作られたモノだったなら、販売からこれほどの時間が経ったり、10万kmを超えるような走行距離に耐えたりすることはできないでしょう。体重が重く、車両操作も大雑把なアメリカ人に酷使されてもトラブルが起きないよう、ハーレーに部品を供給していたメーカーは高品質・高耐久なモノを納品していたようです。また、ハーレーは部品の軽量化などを求めず、オーバークオリティな部品を採用していました。このような理由からショベルヘッドは今でも現役で走ることができるのです。

サンスター製ローターは今も現役で使えます
ブレーキローターを供給しているサンスター金属は、歯磨き粉などでお馴染みのサンスターのグループ企業です。「なんでサンスターがブレーキローターを?」と思うかもしれませんが、もともとはサンスターの名前を冠した会社ではありませんでした。買収されてサンスターグループになっているのです。サンスターのローターは精度が高く、ショベルヘッドが現役の頃から一度も交換されていないのは珍しくないことです。ただ、これはローターの品質だけが理由ではありません。当時のブレーキパッドにはアスベストが使用されていました。アスベスト入りのブレーキパッドはローターを傷めることが少なく、そのためショベルヘッドのローターは、ダメージが少ないものが今でも見受けられるのです。ただ、環境問題への声が大きくなるにつれ、アスベスト入りのブレーキパッドはほとんどなくなりました。そのため、今のブレーキパッドをショベルヘッドに使うと、ローター表面が荒れ磨耗が早い様に思います。
ショベルヘッドのメーターは過去にベリアやスチュワートワーナーというメーカーのモノが採用されていました。日本精機のメーターに変わったのがいつだったのか…70年代半ばだったと思います。日本精機のメーターに変更されて面白かったのは、メーター裏の配線を見ると「アカ」、「キ」、「ダイダイ」と配線横にカタカナが書かれていたこと(笑)。ただし、今ショベルヘッドのメーターを純正で取ると、送られてくるのは台湾製のモノです(日本精機が台湾で作っているのかもしれませんが)。スイッチが日本製に変わったのは少し遅く82年から。今のモデルもスイッチは日本製のはずです。

よく見れば日本製パーツが盛りだくさんでした
AMF時代については過去にこのコラムで言及したことはあります。実は品質のいい日本製パーツが採用されはじめたのはちょうどAMFの時代の話なのです。当時、研修などで本国の開発者と話したとき「なぜ日本製のパーツを?」と尋ねると「いい製品だからだ」と答えが返ってきました。ただし、この時代にハーレーが“Made In USA”でなくなったとは勘違いしないでください。日本製パーツが多く採用されたからと言って、ハーレーの姿勢はまったく変わっていません。徐々に存在感を増しつつあった日本車に対抗し、軽量化や高性能化に走ることもせず“ハーレーらしさ”には徹底的にこだわり、開発していました。世界中のユーザーがハーレーに求めるものを理解した上で、彼らが求める品質とコストのバランスに応えられるのがたまたま日本のメーカーだった、ということです。このように70年代からハーレーの品質改善の試みは徐々に始まっていました。労使紛争で工場スタッフの士気が下がっていた時代があったのは確かですが、1982年にハーレー経営陣がバイバック(AMF社からハーレーの株式を買戻したこと)し、AMF時代が終わりを告げた後、エボリューションエンジンの登場とともにハーレーは元気を取り戻していきます。しかし、品質改善への動きはそれ以前にあったのです。私がショベルヘッドを勧めるとき、70年代に入ってからの車両を勧めるのはそういった時代であったから。ショベルヘッドは年式を経るごとに完成に近づいていたのです。

58歳。1971年よりハーレーに関わり“超マスターオブテクノロジー”と称されるほど、その技術力の評価は高い。複数のディーラーを経て「ハーレー屋まつもと」をオープンさせ、日々ハーレーの修理にいそしむ。なお不正改造車、マフラーのウルサイ車両は触ってくれないので注意!
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43歳。4輪&2輪メカニックとして、海外で修業を積み、帰国後HDJに入社、メカニックのトレーニングプログラム開発などに従事。また、ライダーのためのファーストエイド(応急手当)の普及活動を行う。現在、HDJテクニカルアドバイザーとしてイベントなどで活動中。
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ハーレーを存分に満喫できる春がとうとうやってきた。寒さに震えながら走る季節は終わりを告げ、心ゆくまま何時間でも走り続けたい季節がやってきたのだ。
一昔前には「ハーレーは乗るたびに増し締めが必要」と言われたものだが、最近のハーレー、特にツインカム登場後はそんな話は都市伝説の類となっている。
12ヶ月点検の作業項目には問題がなければ作業を行わないチェック項目も多い。しかし、わずかなオイル滲みや電気系統の確認など、経験のないユーザーが見てもどこに不具合があるかわからないような箇所を見て、プロはトラブルの芽を発見する。
はじめまして、アフリカ旅行・海外バイクツーリング旅行専門会社「道祖神」の菊地と申します。しばらくの間こちらで海外ツーリングについてのコラムを担当させていただくことになりました。どうぞお付き合いください。
今回ご紹介するのはスポーツスターの“吸気系”パーツ。愛車のフィーリングを大きく変えてくれるアイテムだ。883ccや1200ccのスポーツスターエンジンはバイブレーションを強化する方向に味付けすることもできるが、ビックツインにはない4カムという機構を採用しているため、スポーツに振ることもできる。
39歳、埼玉県出身。東京都昭島市にある「ハーレーダビッドソン昭和の森」サービスグループリーダー。V-RODのドラッグレーサー「デストロイヤー」でドラッグレースに出場し、ライダーそしてメカニックとして大活躍。MFJドラッグレースA級ライセンスを持つ。
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いよいよ暖かくなってきた3月。とはいえ、バイクに乗るとまだまだ寒いですね。ツーリングなどではしっかりとした防寒対策が必要です。今回のファッション撮影でも、まだまだみなさん防寒重視でした。
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千葉県流山市出身、23歳。家業の「いろは鮨」で修行しながら、地元の江戸川で天然の鰻や川海老を獲る川漁師。父のハーレーでVツインサウンドを知り、高校生の時に見たパンヘッドでハーレーの素晴らしき伝統を知る。現在の愛車は1997年式FLSTS。
ハーレーに限らず、大型二輪の窃盗はとどまる気配がない。一昔前までは「まさか、自分が被害に遭うわけがない」と考える人が大多数だったが、インターネットや雑誌で盗難事情が広く知られるようになり、車輌購入時に防犯アイテムを併せて購入するのは当たり前のこととなっている。