2006年式 ソフテイル FXST
ハーレーダビッドソンの「2006年式ソフテイルFXST」のカスタム車両を紹介。カスタムハーレーを見たいなら、400台以上の車両が掲載されているバージンハーレーのハーレーカスタム紹介を見るべし! 愛車カスタムの参考になるとっておきのアイデアが満載です!

スポーツスターの元祖モデルは、まだ国産メーカーが産声を上げたばかりの頃に生まれた。アメリカに進出してきた英国車に対抗しハーレーが開発したスポーツモデルだ。登場以来、空冷OHV Vツインのスタイルを崩さず進化を進められてきた。スポーツスターは1957年に登場して以来、細かな変更はあったものの、エンジンのモデルチェンジは3度しか行われていない。数年に1度モデルチェンジが行われるのも珍しくないバイク業界で、1つのエンジンの寿命がこれほど長いのは珍しい。2008年のスポーツスターはどこか変わり、どこが変わっていないのか。「XL883L」に試乗し、その魅力を探ってみた。

現在のスポーツスターは2004年にエンジンのモデルチェンジが行われた3代目。かつての、エンジンの振動がハンドルなどに直接伝わってきたモデルと比べると、エンジンをゴムで挟み込んでマウントするタイプの現行モデルは快適性が大いに向上している。もちろん振動が消えたと言っても、ビリビリとした不快な振動がなくなっているだけで“ハーレーらしい”バイブレーションは健在。ハーレーの場合、エンジンはただ快適性を追求すればいいわけではなく、不規則に震えるVツインエンジンの鼓動が乗り手の感性を刺激しなければならない。現行のスポーツスターのエンジンはその要求をしっかりと満たしてくれているのだ。スタイル面は至ってシンプル、余計なモノは何一つ付いてない。
フロント19インチ、リア16インチのホイールサイズはハーレー特有のモノ。他メーカーネイキッドモデルとは違う独特の操作感はこのホイールサイズに負うところが大きい。至れり尽くせりのバイクに馴染んできた方には驚きかもしれないが、タコメーターはなく、風防もタンデムシートも装備されていない。しかし、ハーレーの世界でこれは不思議なことではない。必要なモノがあれば、後から取り付ければいいからだ。カスタムパーツのカタログが電話帳ほどの厚みがあるこの世界では、自分好みにどうとでもカスタムできる。
XL883Lの“L”は車高の低さを意味する。当然ながら他の883シリーズと比べると、装備されているパーツは小柄な人でも不安なく楽しめる装備となっている。前後サスペンションはスタンダードモデルより短い。ハンドルポジションもいわゆる“プルバック”タイプで、体に近いところにグリップが来るようになっている。大柄な人だと窮屈なポジションに感じるかもしれないが、女性や体の小さい方にはこれほどポジションがマッチするバイクは少ないのではないか。また、フットポジションも“スポーツモデル”とは思えないほどゆったりとしている。他メーカーのモデルに乗っていた方ならば、フットポジションが恐ろしく前に感じるだろう。しかし、これはハーレーの世界では“ミッドポジション”で、さらにポジションが前にあるモデルも珍しくない。やや足を前に投げ出すポジションながら足の踏ん張りは充分で、スポーツ走行にはこのポジションでまったく問題はない。

スポーツスターは私にとって特別なモデルだ。10年以上前の1,200ccモデルに長年乗っており、走行距離は10万kmを突破している。バイクの面白さ、カッコよさとは何なのか、はスポーツスターから学び、その後バイクに深く関わるきっかけになった。それだけ思い入れの深いスポーツスターの試乗となると、楽しみでないわけがない。躍る心を鎮めながら、冷静に試乗を行うとしよう。XL883Lは小柄で体重の軽い人にもっともマッチするモデルだ。それだけに大柄で規格外の体重の私には正直言って合っていない。それは跨っただけで一目瞭然。まず足つき性が良すぎる。身長178cmの私だと、ひざを曲げた上体で両足がベッタリと地面につく。身長150cm代の人でも、信号待ちなどで不安なく停車できるのではないだろうか。それでも足つき性が不安な人はハンドル、シート、サスペンションを交換すれば、さらにオーナーにあったポジションに変更することができる。この辺りのカスタムはハーレーでは何ら珍しくないことだ。車両重量は260kgと重いものの、数字ほどの重量は感じないはず。ポジションや重量については何ら心配することはない。スタイルが気に入れば、それ以外の点についてはどうとでもなるのがスポーツスターだ。
ハーレーのラインナップの中では排気量はもっとも小さい883cc。出力は公表されていないが、恐らく400ccのネイキッドモデルと同じくらいの出力しかないはず。ハーレーにモリモリとしたトルクを求める人は「あれ? こんな程度?」と思ってしまうかもしれない。しかし883ccエンジンの魅力はハーレーのビックツインモデルとは違う。スロットルを回しきり、エンジンの持てる力をフルに使い切って走るのが、このエンジンの魅力なのだ。最近のバイクで大排気量のエンジンならば、そのすべての力を公道で使いきれるモノはまずない。そんな状況だからこそ883ccエンジンの魅力が注目されているのかも。
2008年モデルから価格が下がりさらに手に入れやすくなったが、ただのエントリーモデルと一言で片付けられない魅力がある。このエンジンにこだわり10年以上乗り続けている人もいれば、大排気量のハーレーのビックツインからわざわざ乗り換える人もいる。“スポーツ”の名を冠しながら、現行のスポーツモデルほど乗り手をカバーする至れり尽くせりな機能はない。ただし、しっかりとしたライディングを知り、正確な操作を行ってやることで、スポーツスターのライディングは大きく変わる。乗り手の技量とマシンのポテンシャルを使い切って走るのが、スポーツスター提案する“スポーツ”なのだ。重い部品をふんだんに使用し、ブレーキは必要充分な効きしかない、出力も公道で走るには過不足ない程度、それでも何故か楽しいのだ。
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ルーツを辿ると70年代にまで遡ることができるハーレーの代表的なモデル。ロー&ロングで高級感のあるスタイルは世代を問わず人気が高い。
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1957年に誕生し、50年以上の歴史を持つスポーツスター。“プアマンズハーレー”などと呼ばれることは現在もあるものの、その魅力はビックツインと比較するところにはない。
東京都杉並区出身。37歳。東京ドームのすぐ近くで居酒屋「たかの家」を経営。中学生の頃に見た映画EASY RIDERに影響を受け、ハーレーに憧れ続ける。26歳で大型二輪免許を取得し、4年前に念願のハーレー2004年式ソフテイル・スタンダードを購入。
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今回はショベルヘッド(以下、ショベル)のキャブレターについてのお話です。ショベルのキャブは、年式順にリンカート製、ティロットソン製(1967年~)、ベンディックス製(1971年~)、ケーヒン製のバタフライキャブレター(1976年~)が採用されていました。
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2月、ライダーにとっては非常にツライ季節ですね。今回は街乗りをテーマにしてみました。この時期のツーリング仕様だと、どうしてもモコモコしちゃいますからね。防寒を最重要ポイントにしちゃうと、どうしてもオシャレは追求できません
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1990年の登場以来、スタイル面で大きな変化をせずに歴史を経てきた人気モデル。旧き良きハーレーの雰囲気を現代に伝えるスタイルで、安定した人気を誇る。
千葉県船橋市出身、1970年生まれ37歳。埼玉県川口市にあるハーレーダビッドソンを専門に扱うプロショップ「45DEGREES」の主宰。最初に買ったハーレー、1994年式ローライダーを大切に乗り続けるハーレーフリークであるが、国内外のあらゆるモデルにも精通している生粋のメカニック。
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44歳。兵庫県小野市「ロードボンバー」主宰。現在は2008年モデルのツアラーに乗るが、過去にはショベルヘッドに乗っていた経験もある。ハーレーだけではなく、国産旧車への造詣が深く、根っからのカスタムフリーク。
みなさま、あけましておめでとうございます。デビルアローの綿秡です。今年も皆さんにとって、良きハーレーライフ、ファッションライフであればとお祈りいたします。さて、2008年一回目のファッション講座では着こなしだけではなく、防寒の要素もいれてチェックをしたいと思います。
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ハーレーの中でも独自のファンが多いスポーツスター“883”シリーズ。中でも足つき性がよく乗りやすいXL883Lの人気の秘訣を調査してみた。
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モニュメントバレーの翌日はグランドキャニオン…ではなくグレンキャニオンに行きました。名前はよく似ていますが全く違う場所です。実はここはあえて行こうと思った場所ではなく、ソルトレイクシティーに向かう途中にたまたま通った場所でした。
37歳。96年式FXSTC、カブ、ヴェスパ所有。86年式FXST、77年式FXを経て現在の愛車に出会う。一時は仕事の関係でハーレーを降りたものの、仲間のサポートを経てカムバック。仕事や家族とのバランスを取りながら、のんびりとハーレーと付き合うかなり陽気な関西人。
ショベルヘッドが生産されていたのは1966年~1983年。最終型のモデルでも発売からもう25年も経ってしまっています。これだけ古いモデルのパーツの供給がどうなっているのか、について今回はお話しましょう。
札幌市内の中心部、石山通り近くにハーレー乗りが経営する和食カフェ「SouSlow」はある。ハーレー乗りが集うお店はアメリカンダイナーが中心で、和食カフェとは非常に珍しい。
皆さんこんにちは、メカニック芦田です。いよいよこのコラムも最終回となりました。アメリカを疾風の如く駆け抜けたこの2年間は、あっという間でもあり、永遠とも感じた2年間でした。そして、沢山の人々との一期一会がありました。