所在地/大阪府 職業/販売員 31歳
バイクに乗るときの服装は結構意識する方で、普段はエンジニアブーツにデニム、アウターもマウンテンウェアといったカジュアルな組み合わせがほとんど。冬になるとお気に入りのショップには月3~4回は足を運んでいて、気に入ったものがあればほぼ迷わず購入していますね。訪れるショップもビームスなど気軽に入れるブランドだったりしたので、JOHNNY ANGEL COLLECTION のようなハイセンスなセレクトショップに向かうのはちょっと緊張した部分もありました(笑)。
今回のコーディネートはすごくスタイリッシュで、逆にキマりすぎていて今まではここまでまとめてバイクに乗ることがなかったので、「こうまとめると、こうなるのか」と新しい境地を発見した気分です。最近特にこうしたコーディネートに興味をもっていたんですが、普段着として考えてばかりいたんで、“バイクとセット”という観点ももって服選びをしてみようと思います。
今回ご登場いただいた大野さんは、解説でもおっしゃっていたとおりセレクトショプ等に足を運んでおられるとのことから、一目で分かるほどファッションに興味をお持ちのようでしたので、遠慮なくコーディネートさせていただきました。まずは大野さんのバイクから。TRAMP CYCLE が手がけただけあって、隙のない走り仕様! しかもペイントがバツグンです! この車両ありきでイメージし、アイテムを選ぶこととしましょう。
まずはトップスから。AETHER (アメリカ)のダウンジャケットですが、こちらのブランドは、都会的なデザインに高機能な作りを融合させたアメリカ製のものになります。デザインチームにバイカーが多いこともあって、ツボを押さえながらもファッション性に長けております。
続いてインナーに選んだのは NSF (アメリカ)のニットカーディガンなのですが、ここで大野さんのヘルメットに注目していただきたいのです。車体のブラウンに合わせたグラデーションがなんともオールド感を醸し出していると思いませんか? そこで、このニットの登場となりました! こちらもブラウンをベースにグラデーションしており、統一感を狙いました。そして、よりファション性を高めるために、U-NI-TY (イタリア)のドット柄のシャツをニットのインナーとしてチョイスしました。防寒性という点でバイカーとしてはなんとも心もとないかもしれませんが、AETHER のダウンがかなりの高機能ですので、実現されたコーディネイトになります。
足下は、逆にバイカーを強くイメージし、HTC (イタリア)のイタリアメイドのエンジニアブーツに U-NI-TY (イタリア)のバイカーパンツを合わせました。このパンツがポイントでして、細身のシルエットながら裁断が立体になっており、ライディングポジションに支障がありません。腿から裾にかけて、細くなっていますので、ブーツインも違和感がございません。いかがでしょうか?
こういったスタイリングは、服屋冥利につきると申しましょうか……僕自身も楽しくコーディネートできました。しかし、そこはやはり大野さんのセンスもありますので、“お客様と販売員とのコミュニケーションから生まれたスタイリング”と捉えていただければ嬉しく思います。
1976年生まれ。20歳に大阪・アメリカ村のショウザンビル内にあるヴィンテージショップにて勤務。その後、JOHNNY ANGEL COLLECTION に就職、現在に至る。元RED HOT CHILI PEPPERS のギタリスト JOHN FRUSCIANTE を敬愛するコアな人物。愛車は、TRAMP CYCLE で購入した ハーレーダビッドソン 2004 スポーツスター XL883。
“進化するアメカジ”をコンセプトに、アメリカを中心とした海外の旬で話題性のあるハイエンドなアイテムをリアルタイムでセレクトするショップ。さまざまなテイストを取り入れた、独自のスタイルを提案しているのが特徴的。
住所/大阪市中央区東心斎橋1-9-23大商ビル1F
Tel/06-6253-0909