VIRGIN HARLEY |  クルーザーらしからぬスポーツ性能を秘めたハーレーダビッドソンFLSBスポーツグライド試乗インプレ

クルーザーらしからぬスポーツ性能を秘めたハーレーダビッドソンFLSBスポーツグライド

  • 掲載日/ 2018年12月27日【試乗インプレ】
  • 写真/磯部孝夫 、VIRGIN HARLEY.com 取材・文/成田 恒一

FLSBの特徴

「これぞソフテイル!」と、
思わず唸りたくなるスタイリング

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2018年モデルにおいて、リアに2本のサスペンションを装備したダイナファミリーがソフテイルファミリーに統合され、新たなソフテイルファミリーが登場したことは記憶に新しい。その心臓部には新型ビッグツインエンジンである排気量1,745ccのミルウォーキーエイト107と排気量1,868ccのミルウォーキーエイト114を搭載したモデルが設定された。フレームは新設計のモノショク型フレームとし、その走行性能は飛躍的な向上がはかられた。今回紹介するスポーツグライドは2018年のレイトモデルとして登場したファクトリーカスタムクルーザーで、エンジンにはミルウォーキーエイト107が搭載されている。ソフテイルファミリーの高い走行性能を生かしつつ、街乗りからロングツーリングまでを一台でこなす、まさに「一粒で二度美味しい」マシンと言える。

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2019年モデルではカラーリング以外に大きな変更点はなかったが、スポーツグライド最大のポイントは、工具を使わずにわずか数分でそのスタイルを変えられることである。ツーリングファミリーのバットウイングフェアリング(通称ヤッコカウル)を小型化したようなフォルムの新型フェアリングは不快な胸元への風を防ぎつつ、顔には爽快感が得られるようデザインされており、クイックリリース構造が採用されているので着脱に手間取ることはない。リアの新型パニエは座ったままでも片手で開け閉めすることができる。リッドには減衰装置が付きスムーズに開閉でき、内部のクイックリリース機構により取り外しも簡単だ。またパニエの合計容量は25.5リットルを誇り、ショートツーリング程度の荷物なら余裕で収納できるだろう。

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そのスタイリングも個性的だ。F18/R17のホイールは前後アルミキャスト製のマンティスブラックを装備。ブラック&シルバーのコントラストカットがスタイリッシュなホイールである。フロントフォークは43mm径の倒立タイプでフロントブレーキは固定4ピストンのシングルディスク、リアは2ピストンのフローティングタイプとされる。リジッドフレームを模したソフテイルフレームの直線的なラインを最大限に生かすべく、フロントエンドの小型フェアリングからフューエルタンク、シート、そしてリアエンドのパニエに至るまで、均整の取れたラインで構成されている。スポーツグライドは、その特徴的な小型フェアリングのフォルムから異端児的なモデルに思われがちであるが、ハーレーフリークであれば「これぞソフテイル!」と、思わず唸りたくなる王道的なスタイリングに仕上げられている。

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スポーツグライドの試乗インプレッションは次ページにて
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