VIRGIN HARLEY | ハーレー車種・モデル別の買取人気調査。ハーレー買取

ハーレー車種・モデル別の買取人気調査

市場での人気から
「買取・下取」の相場を考えてみる

「買取・下取の価格には市場価格が大きく関っている」ことは第1回目の記事で説明させていただきました。「市場価格」はオークションでの相場や各車輌の市場での人気・流通量に左右されています。

そこで当編集部では「2004年度のオークションでのハーレー落札台数」と「Virgin Harley(以下VH)の中古車輌登録台数・車輌の平均アクセス数」を比較し、市場で人気の高いハーレー(=買取価格が高いであろうハーレー)を調査してみました。

オークションでの
落札相場からハーレーを見る

大型二輪市場ではハーレーのシェアがトップで、その人気には衰えが見えません。そのため中古車の市場価格も少しずつ上がっており、他メーカーの大型二輪に比べると、ハーレーの各モデルの買取・下取価格は高いことが期待できます。実際、オークションでの落札価格を見ていると、高年式のビックツインはどのモデルも数年前から比べると高値で落札されています。

「ツインカム」のオークション相場

・ツインカムが登場してしばらく、中古車の市場価格は現在の相場より低くなっていました。ツインカムに乗るハーレー人口が増え、エボリューションに変わるハーレーの定番エンジンとしての認知度が上がってきたため、現在の中古車の価格は上昇中です。ツインカムは高年式のものが多いため、年式による価格の傾向はそれほどありません。走行距離で見てみると、走行距離が「5000km未満」のものは人気が高いです。

ただ、走行距離が「1万km~2万km」のモデルであっても車両の状態によって高値がついており、全体的に高値で落札されていると言えます。

「エボリューションビックツイン」のオークション相場

高年式のエボビックツインは価格が上昇しています。かつてエボリューションの登場の際にショベルヘッドの中古車の値段が上がったように、ツインカムの登場によってエボリューションの評価が高まり、その中古車輌価格は今も高値のままです。

特に96年~99年のモデルのいわゆる「後期型」の年式は人気が高く、高値がつきやすい傾向にあります。走行距離については、生産から時間がたっているため「1万km」を越えている車輌は珍しくありません。しかし走行距離が「2万km」を越えるものに関しては、車輌状態がよくない車輌が多いためか、落札価格は低めの傾向があります。

「スポーツスター」のオークション相場

市場価格は若干下落傾向にあります。2004年以降のラバーマウントのスポーツスターは中古車輌の数が少ないため、落札価格は高値で推移していますが、2003年以前のスポーツスターに関しては値段が若干下がり気味です。2003年以前のスポーツスターは車輌販売台数が多かったため、市場に流通しているスポーツスターが増えてしまっていることが原因でしょう。

年式と走行距離で比較してみると、スポーツスターはビックツインに比べ走行距離が少ない傾向があり「2万km」を越える中古車輌を見かけることは稀です。そのため年式で価格傾向を見てみると、2000年以降の車輌は高値で落札される傾向にありますが、90年代の車輌については年式が古くなるにつれ、価格は下がっていきます。90年代後半以降の車輌であれば状態によっては買取・下取価格がいいことも期待できますが、90年代初期の5速や90年以前の4速のスポーツスターとなると買取・下取価格は低めとなります。

「ショベルヘッド」のオークション相場

ショベルヘッドはオークション出品台数が少なく、あったとしても70年代後半のショベルヘッドがほとんどで、それ以前のショベルヘッドはほとんど見かけることはありません。そのため傾向は見つけづらくなっています。

ただ、オークションに出品されていないことから考えると、買い取った店舗で販売されているケースが多いため、他のモデルに比べると高めの買取・下取価格が期待できるかもしれません。ショベルヘッドに関しては、特定の年式のものを求める方が多く、ハーレーの中でも嗜好性が特に強いモデルです。そのため、車輌によっては高値で販売されている車輌もありますので、希少度合いよって買取・下取価格は変わってくるでしょう。

オークション相場は流行や季節で上下します。そのため皆さんが車輌の買取・下取依頼を出す際には市場価格、一般のお店での販売価格が参考になるでしょう。オークション相場は一般の人にはなかなか見えづらいでしょうから、Virgin Harleyでの中古車価格などを参考にご自分の愛車の価格を推測してみましょう。車輌の人気は市場価格に必ず反映されています。それを踏まえた上で買取・下取を依頼してみましょう。

査定前のチェックポイント!

●走行距離について

オークションにおいては「走行距離」は車輌の状態を測る目安になっていますが、車輌の保管状態を測る指標は他にもありますので「走行距離が短い」だけで評価が高くなるわけではありません。

●インジェクションとキャブレター

インジェクションモデルとキャブレターモデルについても、その価格に大きな差は見えません。若干キャブレターモデルの値が高い傾向はありますが、インジェクションモデルの始動性の良さや燃費の良さが一般に認められ始めているのでしょう。

オークション落札台数と
Virgin Harleyデータの比較

オークションでの
落札台数
バージンハーレーでの
登録中古車の台数
バージンハーレーでの
平均のアクセス数
1位 スポーツスター ツインカム88 ショベルヘッド
2位 エボリューション スポーツスター エボリューション
3位 ツインカム88 エボリューション ツインカム88
4位 ショベルヘッド ショベルヘッド スポーツスター
5位 V-ROD V-ROD V-ROD

現在、オークションではスポーツスターが多く落札されており、VHにおいても多くの車輌が登録されているようです。「スポーツスターが欲しい」と購入する人、手頃な価格から「入門用」として選ぶ人、多くの方に購入されています。スポーツスターは全ファミリーの中でもっとも販売台数が多いため、中古車として流通している台数も多くなっています。そのためVHでの一台当たりの平均アクセス数は若干低くなっています。エボリューションのビックツイン(以下、エボビックツイン)のオークションでの落札台数はビックツインでは最多です。ビックツインの中古車市場ではもっとも流通しているエンジンで人気が高いモデルです。ツインカムは生産年数が短いため、オークション落札台数は増えていますがエボリューションには及びません。VHでのデータを見ると、登録数についてはツインカムが多くなっていますが、平均アクセス数についてはエボビックツイン・ツインカム共に大きな差は見られません。ビックツインの市場においてはエボビックツイン・ツインカム共に支持されているということでしょう。

最後にショベルヘッド、V-RODについてですが、この2分類はオークションで落札された台数は非常に少なく、そもそもオークションにはあまり出品されない車輌です。販売店側で買取・下取が行われ、オークションに出されずに店頭で販売されることが多いのでしょう。VHでの平均アクセス数を見るとショベルヘッドが第一位になっていますが、ショベルヘッドに単純な興味を持っている人は多いため、購入検討以外のアクセスが多く、平均アクセス数が高くなっています。

●査定前の補修について

車輌の査定の前に車体の傷の補修や痛んでいる各部の修理をご自分でされる方がいるようですが、慣れない修理は逆に目立ってしまう場合がほとんどです。後からのプロの修理が困難になってしまうことがあります。

ファミリー別に見る
データ比較

オークションでの
落札台数
バージンハーレーでの
登録中古車の台数
バージンハーレーでの
平均のアクセス数
1位 スポーツスター スポーツスター ツーリング
2位 ソフテイル ソフテイル ソフテイル
3位 ダイナ ダイナ ダイナ
4位 ツーリング ツーリング スポーツスター
5位 V-ROD V-ROD V-ROD
※2005年6月1日現在。ファミリー別に見るデータ比較

ソフテイル・ダイナはオークションに出品される台数は多く、VHでの平均アクセスは安定しています。なかでもローライダーやファットボーイ、ヘリテイジの人気が高くなっています。ここ最近の新しい傾向では、高速二人乗りが解禁になった影響でしょうか、ツアラーモデルの人気が上昇しています。年齢層がやや高めの方がツアラーモデルを選ばれることが多いと聞きますが、ここ数年で、年齢層が高い方のハーレー乗りは増えており、そのためにツアラーモデルの人気が上がっているのでしょう。しかし、ツアラーモデルの中古車は少なく、ツアラーの中古車輌の価格は上がる傾向にあります。

オークションとVirgin Harleyのデータからハーレーの人気車種を分析してきましたが、人気は上下するものですし、あくまで目安の指標です。最終的には皆さんの車輌の状態が買取・下取価格を決定いたします。ご自分の車輌の人気に一喜一憂せず、今の愛車を大切にしてあげてください。そうすれば納得の行く査定で評価されることでしょう。

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