VIRGIN HARLEY |  ハーレー2014年モデル FLHTCUTG トライグライド ウルトラトピックス

ハーレー2014年モデル FLHTCUTG トライグライド ウルトラ

FLHTCUTGの画像

ハーレーダビッドソン初のトライクモデルとしてベールを脱いだ、FLHTCUTG TRI GLIDE ULTRA (トライグライド ウルトラ)。

ハーレーダビッドソンのラインナップに仲間入りをはたした
バイクの枠を超えた新カテゴリー、それがこのトライクだ

すでにアメリカ本国H-Dのラインナップには登場していたトライクが、ついに日本のラインナップに加わることになった。正式名称はFLHTCUTG TRI GLIDE ULTRA (トライグライド ウルトラ)で、昨年10月に発表された2014年モデルのニューカマー、FLHTK TC ウルトラリミテッドやFLHTCU TC エレクトラグライド ウルトラクラシックと同じツインクールド ツインカム103エンジンをベースとした三輪モデル。

トライク(三輪)という構造から、いわゆるモーターサイクルという範疇を超えたモデルという位置づけになるわけだが、このトライグライド ウルトラに関するオーソドックスな概要は以下のとおりとなる。

2014年モデル トライクファミリー トライグライド ウルトラの概要

  • ・ 普通自動車MT免許での運転が可能 ※大型自動二輪免許では運転できない
  • ・ 道路運送車両法での車両区分は、サイドカー同様に「小型自動車(二輪)」として登録される
  • ・ 車庫証明は不要
  • ・ 道路交通法では、免許区分が普通自動車MT免許が適用されるため、ヘルメットの着用義務はない
  • ・ 高速道路走行時の最高速度は80km/hとされる
  • ・ 整備工場に対する認証(指定)工場資格ならび整備士資格等は「道路運送車両法」に準拠するため、トライグライド ウルトラは「側車付二輪自動車」に分類され、二輪車の資格要件が適用される
  • ・ ハーレーダビッドソン ジャパン(以下HDJ)正規販売網では、トライグライド ウルトラはトライグライド ウルトラ取扱店のみでの取り扱いとなる
  • ・ 有料道路での料金区分について、NEXCOでは、料金車種区分が道路車両運送法などに基づく自動車の種類に応じて区分されているため、トライグライド ウルトラは二輪車同様に軽自動車(二輪自動車含む)の料金が適用される

以上がトライクというカテゴリーに対するHDJの概念説明で、ラインナップについては新たに「トライクファミリー」が設けられるとのこと。

実際に乗ってみると、コーナリング時のGのかかり方(倒し込んで曲がるいわゆるモーターサイクルとは違い、トライクはクルマのようにコーナーの外側へと車体とライダーが引っ張られる感じ)や停車時(フットボードに足を置いたまま停車できる)、バックする際のリバースシステムの操作など、挙動のひとつひとつがいわゆるモーターサイクルのそれと比べると異質で、文字どおり“新しいカテゴリーの乗り物”として向き合うと、その特性を理解しやすいのではないかと思う。

ここではそのニューカマー トライグライド ウルトラのディテールに関してご紹介していこう。

フォトTOPICS(写真点数/17枚)

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01フロントビューからも分かるとおり、車幅はベースであるウルトラ以上。
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02テールランプがリアタイヤのフェンダー上にひとつずつ設置。このテールランプにはウインカー機能が内蔵されている。
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03斜め前からのスタイリングカット。ウルトラ以上のワイドな印象が強まる。
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04ハーレーの歴史に詳しい人なら、1930年代に商業用バイクとして登場したサービカーを思い出すのでは?というリアボックス。
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05ヘッドライトはウルトラと同じだが、ウインカーは法規対応からオリジナルステーを用いて装着位置を調整している。
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06コックピットまわりも基本的にウルトラ同様だが、トライクモデル対応ということで一部手が加えられている。
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07ひとつが、車両をバックさせるための「リバースシステム」。ギアをニュートラルポジションに入れてアイドリング状態とし、メーターパネルに[R]ランプが点灯されるまでスイッチボックスの[R]ボタンを長押しする。点灯後、再び[R]ボタンを押すと、エンジンとは別に内臓されたモーターが稼動し、車体を後方へと動かす。
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08トライクには不要のサイドスタンドの代わりに、パーキングブレーキが取り付けられている。左側フットボード下部に設置され、踏み込むと各リアキャリパー間のブレーキケーブルのテンションをバランスさせる。同時にメーターパネルにも[P]が赤く点灯する。
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09ベースモデルである2014年ウルトラの心臓、ツインクールド ツインカム103エンジン。
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10オーリンズ製ステアリングダンパーが標準装備。トライクの特殊な挙動に対応するための措置である。
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11ロワーフェアリング内にラジエターが内臓されているところもツインクールド仕様である。
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12今回の注目ポイントのひとつがこれ、油圧式連動フットブレーキシステムの採用だ。6ピストンのフロントブレーキキャリパーとされ、ハンドブレーキを使用するとフロントブレーキのみ稼動するが、フットブレーキを踏み込むと前後ブレーキキャリパーが連動し、車体を安定させての好バランス停車を実現させるという。まさしくトライクならではの仕様だ。
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13トライクの高い積載能力を証明する「トランク アンド キング ツアーパック ストレージ」。容量 約125リットル/最大積載量 約23キロ、ヘルメットなら2個は収納可能な大きなトランクが設けられている。
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14カラーリングはモノトーンとツートーンの2パターン(4モデル)。こちらはブラッケンドカイエンサングロ(モノトーン)。
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15ビビッドブラック(モノトーン)。
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16ビッグブルーパール / ビビッドブラックのツートーンモデル。
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17同じくツートーンのミステリアスレッドサングロ / ブラッケンドカイエンサングロ。
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