
関西のカスタムシーンを牽引するカスタムショー、「第13回ニューオーダーチョッパーショー2018」が2018年9月17日(月・祝)に神戸国際展示場3号館で開催された。今年はいつもの7〜8月の開催日を9月に移動して行われたのだが、会場内は例年どうり大盛況であった。天候にも恵まれ、朝9時の開場前から多くのチョッパーフリークがエントランス前に列をなしていた。
会場内は関西地区を中心に関東や中部地区、四国などから集まったカスタムマシンにベンダーブースが軒を連ね、午後には歩くのもままならいほどの来場者が詰め掛けた。ショーのメインコンテンツであるアートショー「BARBARIAN CIRCUS」で行われるアートピースのオークションでは来場者もヒートアップ。さらに上条早樹による「ROPE ART SHOW」がショーの締めくくりとして行われ、オーディエンスのボルテージは最高潮に! 注目のアワードは各雑誌ピックの他に、ビルダーズチョイスも行われナンバーワンカスタムが決定された。

2018年9月17日(月・祝)、恒例の神戸国際展示場3号館で「第13回ニューオーダーチョッパーショー2018」が開催された。

エントランスではチョッパーガールが来場者にリストバンドを巻いてくれるという嬉しいサービスも!

ここからはショーに出展したカスタムマシンを紹介しよう。コチラは京都のグレーシアが手がけたショベルカスタム。リジッドフレームにマウントされるピーナッツタンクのマウント位置に拘りあり!

NUTSが持ち込んだツインカムダイナカスタム。まるでスポーツスターベースのマシンのようにコンパクトに製作されている。

XR1200ベースのコチラのマシンは徳島県のMAD LOUTが手がけた渾身の一台。2019年に発売が予定されているH-D製の電動バイク「ライブワイヤー」のような近未来的な仕上がりを誇っている。

ハイパフォーマンスパーツブランド「ベルファスト」のデモカスタム。2台のスポーツスターをベースに同社のオリジナルパーツが要所に散りばめられている。

東京から参加したジョイライドのFXRカスタム。エンジン、足周りを中心に、同店ならではの「走り」を意識したクラブスタイルのマシンに製作されている。

もう一台、ジョイライドが持ち込んだのは、同店が今最も力を入れているFXRレーサー。前後のオーリンズサスにエンジンはS&Sヘッドで武装、その戦闘能力はスーパースポーツに匹敵する!

5台のマシンを持ち込んだモトリークルー。ツインカムにスポーツスター、そしてトライクまでと、至極のハイエンドカスタムが並べられた。

ハーレーを筆頭に国産マシンまで幅広くカバーするオールステートタイヤのブースには5台ものマシンが展示された。特にオールドテイストのマシンとオールステートタイヤの相性は抜群である。

GROOVE WORKSが手がけたEVOベースのボバーカスタム。大きく寝かされたリアショクのラインから、ソフテイルベースのマシンかと見間違うようなシルエットを形成している。

地元神戸のモトコムが、同店らしいエキセントリックなマシンを展示。ソフテイルロッカーをベースにした有機的な外装のカスタムマシンとストック然としたツアラーとの対比が面白い。

大阪のトライジャブースにはご覧の展示が。ロングフォークチョッパーとトライクカスタムが見事に交差しているというアイデアものの展示に脱帽!

コチラはトライジャらしい、丁寧な作り込みが随所に見て取れるハイエンドカスタム。フューエルタンクからリアフェンダーへの流れは絶品だ。

ミルウォーキーエイト114を搭載した最新のブレイクアウトをベースに、ボルトオンパーツでトライジャが手を加えた一台。ライトカスタムの域を超えた完成度である。

続いてここからはベンダーブースを紹介しよう。まずは地元神戸のバイカーショップ、モトブルーズのブースに、ハイセンスなパーツをリリースするMMM PRODUCTSのブースでは鋳造アルミヘルメットの試作品を展示。さらにNO NAME!のブースに、九州から参加のジンギーズのブース。

コアなファンが多い神戸元町のロードランナーもニューオーダーショーには毎年出展している。さらにオーシャンビートルのブースに21オンスデニムで名を馳せるアイアンハートのブース、SIX HELMETSは大阪で人気急上昇中のバイカーアパレルショップである。

シャフトとアトリエチェリーの合同ブース。アトリエチェリーはツールロールやウォレットなどを販売、シャフトは新作のシルバーアクセサリーを含め、精力的にプロモーションを行なっていた。そして忘れてはならないのがオフィシャルのイベントTシャツ。こちらも大盛況。

鋳物専科FORKもブースを出展、さらにムーンアイズ、モーターガレージグッズ、そして雑誌ホットバイクジャパンとジャンクモーターの合同ブースでは雑誌やレザーアイテムなどが販売された。

ニューオーダーフリークお待ちかねのチョッパーガールの撮影会! 今年はステージ横での開催となった。ご覧のようにすごい人集りとなっている。

往年のファンにはたまらない、キカイダーのサイドマシン「カワサキマッハⅢスペシャルサイドカーGT500」が展示された。この完成度たるや!

シウンが製作したEVOリジッドチョッパー。同店ならではのオーセンテックなスタイルのマシンである。

ドラッグレーサーとしてシウンが製作したツインカムダイナカスタムのロードゴーイングレーサー。その名もBRAIN SHAKER!

コチラもシウンが手がけたショベルリジッドチョッパー。奇をてらわないチョッパーの王道に則った定番のマシンである。

昨年のボンネビルソルトフラッツに挑戦したシウンのSalty BonnyⅡ。純レーサーであるが、カスタムマシンとしても十分に見応えがある。

SUN MOTORCYCLESが製作したEVOスポーツカスタム。カフェレーサー然としたスタイルが斬新な一台。

MOTORCYCLE FEVERが持ち込んだナックルヘッドチョッパー。普通のようで普通でない、すべてにおいてベランス取りされた稀有なマシンである。

リブが立てられたエッグタンクのマウント位置は絶妙としか言い得ない。シンプルなコブラシートはフレームとエッグタンクに合わせてホワイトをチョイス。オイルタンクにはユニオンジャックをイメージした星条旗のデザインがあしらわれている。ステップはミッドハイに設置。

LUCKYS CYCLE SUPPLYが手がけたEVOスポーツカスタム。アルミスイングアームを筆頭に走りに振ったカスタムが随所に施されている。

リアエンドやフレームを中心に徹底的に手が加えられたフリースタイルのEVOスポーツカスタム。マフラーの取り回しも個性的である。

愛媛県のグリーンモーターサイクルは2台のマシンを持ち込んだ。パンヘッドベースのマシンにULベースのマシンであるが、どちらも隙なく仕上げられている。

ケンズファクトリーのバガーカスタム。数年前に製作されたマシンであるが、この作り込みとコンセプトは決して色褪せることはない。

同じくケンズが手がけたハイエンドチョッパー。オリジナルのガーターフォークを筆頭に、徹底的に手が加えられている。

カスタムワークスZONが製作したショベルカスタム。サラリと仕上げられたマシンであるが、フレームワークに注目していただきたい。

ODA SYCLEのパンヘッドチョッパー。スプリングマウントされたコブラシートとフレームの内側を通るマフラーは圧巻!

愛媛県のTakeRootはEVOソフテイルのマシンにEVOスポーツベースの2台という3台のマシンを持ち込んだ。

TakeRootが製作したEVOスポーツチョッパー。エッグタンクにショートフェンダーというライトなマシンであるが、このマシンには様々なアイデアが隠されている。

アップ気味のタイトなハンドルバーに、フレークが散りばめられたオーナー持ち込みのエッグタンクにはピンラインをプラス。メーターは純正をダブルでエンジンフロントバンク横に移設、インジケーターも純正を使用している。シートはシンプルなダイヤモンドステッチを採用。

エースモーターサイクルが手がけたエレクトラグライドチョッパー。低くマウントされたフューエルタンクやハンドル形状、シートカウルをイメージさせるリアフェンダーの処理といい、さすがと感じさせる仕上がりである。