ザ・スポーツスターとも言える
ナイトスターのお披露目
日本時間、2022年4月13日午前0時に世界初公開されたスポーツスターのニューモデル「ナイトスター」。搭載されるエンジンは新開発となる排気量957ccの水冷60度Vツイン、Revolution Max975Tで、最大許容回転数7500rpm、最大トルクは95Nmを誇る。新世代スポーツスターとして今期登場したスポーツスターSの排気量1252cc、水冷60度VツインのRevolution Max1250Tをベースに開発されたもので、空冷エボリーションエンジンに1200ccと883ccバージョンがあったような関係性だと思われる。そしてこのスポーツスター特有のスタイリングである。この伝統のスタイリングのスポーツスターを待ちわびていたというフリークも多いことが容易に想像される。
そんなナイトスターの発売を記念して4月15日(金)に東京・渋谷の東急プラザ渋谷で「NIGHTSTER プレスブリーフィング」が開催された。ナイトスターの各カラーの実車が展示されるとあって、多くのメディア関係者が集まった。さらに世界的な「NIGHTSTER カスタムプロジェクト」に日本から唯一参加したヒデモーターサイクルが手がけたナイトスターカスタムも展示され大きな注目を集めていた。それではこのイベントの模様を詳しくお伝えしよう。
NIGHTSTER プレスブリーフィングの冒頭は、ハーレーダビッドソンジャパン野田社長のプレゼンテーションからスタート。まずは1〜3月の販売実績が昨年比166%という過去2番目となる登録台数を記録したことが報告された。その主な要因としてはパンアメリカ1250とスポーツスターSの好調な売れ行きが要因だ。
続いて「ナイトスター」プロダクトチャンピオンの田中さんが登壇し、ナイトスターのモデル紹介が行われた。705mmという低いシート高、221kgという軽量な車両重量、シート下に設置されたフューエルタンクにより低重心を実現した取り回しの良さ、そしてメインターゲットのペルソナについて語られた。
その後、「NIGHTSTER カスタムプロジェクト」に日本から唯一参加したヒデモーターサイクルのヒデさんが登場し、カスタムコンセプトなどについての説明が行われた。車両の紹介は最後に行うので、お楽しみに!
日本に上陸したばかりのナイトスターがテラスに展示された。生憎の雨であったが、水も滴る……ということで! こちらのカラーはレッドラインレッド。
そこちらはビビッドブラックのナイトスター。純正P&Aでカスタムが施されたモデルである。シッシーバーやリーチシート、パッセンジャーピリオン,ベロシティスタックなどが装備されている。
ハンドルバーはタイトなタイプでバーエンドミラーを装備、エアスクープが設けられたオリジナルのスピードスクリーンに、迫力の2in1マフラーが取り付けられている。エンジンにはアルミビレットのアドバーサリーコレクションキットが組み込まれている。
高い足つきを実現するリーチシートにパッセンジャーピリオン、タンクはスポーツスターのピーナッツタンクスタイルのダミータンク、オーセンティックなツインショック、ショートタイプシッシーバーを装着。
そして東急プラザ2階のエントランスホールにはナイトスターのガンシップグレーが展示された。
東急プラザを訪れた一般の来場者もこの新型スポーツスターに興味津々の様子であった。
ヒデモーターサイクルが手がけた「NIGHTSTER カスタムプロジェクト」のマシンがこちら!ヒデさんとワタリさんにマシンのこだわりを伺った。
コンセプトはストリートトラッカー。ダミータンク一体型のシートカウルをアルミ叩き出しでワンオフ。ナセルテイストのフロントカバーの造形も秀逸だ。
トラス形状のリアフレームを製作し、リアサスペンションのマウント位置は前方に変更されている。シート下のフューエルタンクもワンオフ製作されたものだ。ヘッドライトにはプロジェクターライトを採用。ダミーのエアクリーナーカバーはヒデモのオリジナル。デザイン的なアクセントになるラジエターカバーもワンオフ製作されたものだ。
XR750を思わせるシートカウル、このシートを開けるとガソリン給油口にアクセスできる。立体的な造形のダミータンク、メーターは純正メーターをダミータンクサイドに移設されている。そしてこのマシンは6月24〜25日にLAで開催されるborn freeに出展されることになっている。