
12月7日(日)、毎年恒例のパシフィコ横浜で、「第33回ヨコハマホットロッドカスタムショー2025(以下HCS)が開催された。オフィシャル発表によると、来場者数は延べ2万4,000人、出展されたカスタムバイクは500台を記録!
会場周辺への騒音対策として2014年に二輪での来場を禁止したキャンペーンを開始し、今年は 「C’MON AND JOIN THE FUN」というキャッチフレーズを掲げ開催されたHCS。イベント当日は天気にも恵まれ、ゲートオープンを待つ来場者の長蛇の列により、通路と会場外はカスタムフリークで埋め尽くされた。8時のゲートオープン後、メインコンテンツのライドインショーがスタートし、会場の盛り上がりは最高潮!
会場は来場者で超満員となり、歩くのもままならない状態であったが、これこそ世界が認める日本最大のカスタムショー、HCS! カスタムカルチャーの震源、ここにアリ!! それではここからは詳しい写真を交えて、ショーの模様をお伝えしよう!

ご覧のように会場前の通路は開場を待ちわびる来場者の長蛇の列が! その列は会場内には収まらず、会場外にも何千人もの来場者が!!

さて、皆さんお待ちかねのライドインショー! 会場のバックヤードではショーに出走するマシンの準備が着々と進行中。こちらはチャボエンジニアリングの木村さん。

さぁ、ライドインショーがスタート! 先陣を切るのは昨年Best of Show Motorcycleを獲得したアスタリスクのアーリーショベルカスタム。細部に渡る作り込みは圧巻だ。

続いて今年のゲストバイクがライドイン。こちらは Born Free 16にてBest In Showを獲得した1951 Triumph「GOLDEN HOUR」。

こちらは Born Free 16にてInvited Builder 1st Place を獲得したRyan Grossman の「Two Timer」。

Beware ChoppersのGary Royalが手がけた1938ULベースの「.38 SPECIAL」。

こちらはWeems Motor Co.のJared Weemsが製作した1952 TRIUMPH「ULTOR」。コンパクトなフォルムはトライアンフならでは!

Big Chief VintageのMike Davisが製作した 1950 TRIUMPH「THE POLLYWOG」。フィンで埋め尽くされたバーチカルツインが美しい。

お馴染み、チャボエンジニアリングの木村さんが手がけたアイアンカフェレーサー「RAYO NEGRO」。メタルコンシャス全開のブランニュー!

BMW R12 nineTベースの「RC12GRS」。ライダーはRough CraftsのWINSTON YEH。

続いてHCSオフィシャルスポンサーのハーレーダビッドソンジャパン、玉木社長がCVO ROAD GLIDE ST「RACING CUSTOM」に乗ってライドイン!

同じくオフィシャルスポンサーのインディアンモーターサイクルの101 SCOUT GP RACER CUSTOMがライドイン! コンセプトはGPレーサーの機能美とオフロードエッセンスの融合だ。

ライドインショーのオーラスはCWZが手がけたロイヤルエンフィールドのクラシック650をベースとしたツインエンジンカスタムが登場! その名の通り、エンジン二基掛けのスペシャルモデル!!

ライドインショーあとの恒例行事である、ゲスト総出のシューティングタイム。

ここからは、今年のアワードマシンを紹介させていただこう! まずは今年のナンバーワンバイクカスタムである、Best of Show Motorcycleを獲得したのは、BGKが製作した1961FL「Harley-Davidson X」。BGK渾身のスペシャルマシンである。Vibes Magazine’s Pickのダブル受賞!

続いてBest Motorcycle Americanを受賞したのはMotor Cycle Goodiesが手がけたショベルカスタム「ASURA」。ランドスピードレーサーをイメージし、徹底的に作り込まれている。Eternal City Moto Show and Motor Bike Expo’s Pick, Italyのダブル受賞、おめでとうございます!

Heiwa Motorcycleが製作した1965年式 Triumph TR6がBest Motorcycle EuropeanとWinston Yeh/Rough Crafts’ Pickをダブル受賞! リバースヘッドで後方排気とされた同店渾身の作である。直線基調のスタイリングも美しい。

Best Chopperを獲得したのはLucifer Choppers Sanctuaryが手がけたスプリットロッカーショベルのロングフォークチョッパー。文句なしにこのフォルムはロングフォークの黄金比である。

続いてBest Cafe Racerを獲得した1977年式のBMW R100/7のカフェレーサー。製作はMotor Forceで、隙のない作り込みとキドニーグリルをイメージしたフロントフェイスが圧巻!

Indonesian Attack 2025が持ち込んだホンダ・カブがBest Motorcycle Domesticを受賞! 独創的なこのスタイリングは、まさにショーカスタムと言える。

Michael Lichter’s PickとBangkok Hot Rod Custom Show’s Pick, Thailandのダブル受賞となったCherry’s Companyのショベルカスタム。同店らしい曲線を多用したエクステリアと細部の作り込み、リアエンドのプランジャーサスにも注目だ!

FATECHが手がけたスプリットロッカーショベルがKUSTOMFEST’s Pick, Indonesiaを獲得。圧倒的な手数により、隙のない仕上がりを誇っている。丸みを帯びたフューエルタンクとシートカウルから、どこかファニーな印象を受ける。

Oliver Jones’ PickとChopper Journal Magazine’s Pickをダブルで獲得したHumongous Custom Cyclesのソフテイルカスタム。ショベルユニットを搭載したリアルチョッパーである。

昨年の覇者、アスタリスクが製作したショベルカスタム。H-D純正パーツをリスペクトし、キャブレター、ブレーキキャリパーなどに純正品を装着。チタンマフラーの焼け色が美しい。

ヒデモーターサイクルが持ち込んだ、パンヘッドベースのチョッパー。店主のヒデが自らの愛車として製作したロードゴーイングチョッパーである。

ファーストアローズが持ち込んだパンアメリカベースのリアルレーサー。XR750を思わせるスタイリングが秀逸な一台である。製作はホットドックが担当。

こちらのショベルヘッドのフリスコチョッパーを手がけたのはROUGH MOTORCYCLE。非の付けどころがないスタイリングとミニマルなカスタムペイントに高いセンスが感じられる一台だ。

モータイサイクルズデンが製作したナックルチョッパー。往年の70’sスタイルながら、ハイトの高いフューエルタンクとリアフェンダーで独自の世界観を演出している稀有な一台である。

DicE Magazine’s Pickを獲得したTokyo IndiansのIndian 37 Sport Scoutチョッパー「Golden Brown」。タイトなスタイリングはSport Scoutならではのものだ。

カスタムショーに花を添えるショーガール。特にチョッパーには欠かせない存在と言える。

彼女たちがポーズを決めれば、瞬く間に人集りが!

オフィシャルスポンサーのハーレーダビッドソンブース。今年はライドインショーにも出走したバガーレーサーをメインに展示。

同じくオフィシャルスポンサーのインディアンモーターサイクルのブース。オリジナルのビンテージ車両からカスタムモデルまでを展示。

こちらもオフィシャルスポンサーであるロイヤルエンフィールドのブース。今最も勢いのある輸入車メーカーは、間違いなくこのロイヤルエンフィールドだ。

ハイエンドカスタムの雄、トライジャブースではジキル&ハイドエキゾーストのプロモーションが行われた。

HCSの人気コンテンツ、ピンストライプギャザリングも大盛況!

BOUNTY HUNTER × MOON Equippedのコラボレーションアイテムを求めてブースには長蛇の列が! お目当はカークラブジャケットだ!!

ムーンアイズのオフィシャルブースは、限定アイテムを求めてこの人集り!

オフィシャルスポンサーのVANSブースも大盛況! ムーンアイズとのコラボアイテムであるスリッポンとコラボTシャツも販売された。さらにトロフィークロージングとファーストアローズ、サイコホイールズもブースを出展。

ブースの作り込みが圧巻のブルーグルーブ、常連のシャフトシルバーワークス、オリジナルヘルメットが人気のオーシャンビートル、バイカーアパレル専科のViSE CLOTHINGのブースも大盛況!

こちらも人気のHAVE FUN!! ブース。フラットトラックレーサーが勢揃い!

ピーナッツタンクのマシンを集めた「Peanut Tank Extravaganza!」。チョッパーの王道タンクと言えば、やはりピーナッツタンク!

YENC Magazine’s Pickを獲得したDuas Caras Cyclesのナックルヘッド。単気筒化されたエンジンにミッションのマウント位置、フレームやフォークなど見所は尽きない。

単気筒のビューエル・ブラストをベースにアルミワンオフのロケットカウルを装着。ヘッドライトは耐久レーサー風にダブルでカウル前に設置。手がけたのはCHEETAH CC!

セレクテッドが製作したM8のロードグライドカスタム。カーボン製のエクステリアにパフォーマンスパーツを惜しげも無く装着。これぞ、ストリートパフォーマンスバガー!

URAWUSが手がけたアーリーショベルチョッパー。ストレッチされたメッキフレームに、造形にこだわったオーナメント的ショートシッシーバー、フューエルタンクの立体的なフレイムスにも注目していただきたい。

こちらはA-syksが製作したパンヘッドカスタム。エクステリアはジャンクモーター製を装着し、独自のスタイルを構築している。

4台のロングフォークチョッパーを持ち込んだワイルドロードチョッパーズ。どれも芸術品とも言える仕上がりを誇っている。

コズミックのブースにはフリスコからバガーまで4台のカスタムマシンが展示された。ショベルヘッドからM8までその守備範囲は広い。

2台のボンネビルレーサーが展示されたシウンのブース。まさに機能美の極致だと言える。

ジーンチョッパーズが製作したアイアンカスタム。ワンピースのエクステリアに凝ったマフラーの取り回し、遊び心溢れるカスタムペイントにも注目だ!

アーリーショベルをベースにホットチョップが手がけた70’sチョッパー。フレームと一体型のフューエルタンクにシャープなフレイムス、シッシーバーの造形も手が凝っている。

WEDGEが製作したホンダCBX1000カスタム。その見せ場は空冷6気筒エンジンであるが、ミニマル、かつクリーンなエクステリアとフレームワークも見逃せない。

ビューエルをベースにSURESHOTが製作したレーサーカスタム。アルミワンオフのエクステリアにレーシングブロスの前後サスペンション、ワンオフのスイングアームは圧巻の仕上がりを誇る。