
2026年5月20日、21日の2日間にわたり、神奈川県・大磯ロングビーチ特設会場で開催された「第11回JAIA輸入二輪車試乗会・展示会」。国内外の最新モデルが一堂に会し、メディア関係者を対象に試乗・展示が行われる恒例イベントだ。
本記事では、数ある出展メーカーの中からハーレーダビッドソンブースをピックアップ。
ハーレーダビッドソンは2月、2026年モデル19車種を一挙に発表。グランドツーリングファミリーへの新型ミルウォーキーエイト117 VVTエンジン採用をはじめ、ナイトスターの価格改定やトラックレーサーをイメージしたニューカラーの投入など、多くの話題を振りまいた。また、27周年を迎えるCVOファミリーは4モデルをラインアップ。さらに、SW-MOTECHと共同開発したフルケースを標準装備するパンアメリカ1250リミテッドも加わり、アドベンチャーツーリングモデルの魅力をさらに高めている。
続く3月には、アメリカ建国250周年を記念した特別仕様車を発表。さらに、フレームや足まわりを一新した新型トライクも登場し、大きな注目を集めた。
その上5月にはハーレーダビッドソンは、新たな経営戦略『Back to the Bricks』を発表。ブランドの原点に立ち返りながら、空冷スポーツスターの再導入などを通じて次なる成長を目指す姿勢を打ち出している。
このように話題が尽きないハーレーダビッドソン。その勢いを感じさせるブースの様子とともに、今回は「ストリートボブ」のショートインプレッションをお届けしよう。

今回のJAIA試乗会ハーレーダビッドソンブースでは6種類の2026モデルが並べられた。ナイトスターやパンアメリカ1250リミテッドはすでにバージンハーレーにてインプレッションを公開しているのでそちらもチェック。

ロードグライドも試乗車として用意されていた。トップケースも備わるフルドレッサー仕様のロードグライドリミテッドは2026モデルでミルウォーキーエイト117VVTエンジンが採用されている。

根強い人気を誇るブレイクアウトは、迫力ある極太リアタイヤが特徴のファクトリーチョッパーだ。インパクトのあるスタイリングに負けず乗り味もパンチがある。

ナイトスターはXR750をイメージしたカラーリングで纏められ、価格も改訂。ベーシックでありつつ奥深い一台となっている。新連載【花子のナイトスターライフ】もよろしく。

普通二輪免許で乗ることが出来ることで話題となったX350。2026年6月10日付で生産終了のリリースが発表された。今後高騰も考えられ、新車を購入するラストチャンスとなっている。

時代を遡ればダイナファミリーの看板モデルのひとつとして高い人気を誇っていたストリートボブは、ソフテイルフレームとなった今でもその魅力は薄れていない。
特に今回、改めて試乗したところ、そのボバーカスタムらしいシンプルで力強いスタイリングからは、正直ここまで軽快に走るとは想像していなかった。ストリートボブ最大のポイントは、見た目と走りのギャップにある。
高くセットされたミニエイプハンドルを握って走り出すと、車体は驚くほど素直に向きを変え、ライダーが狙ったラインを気持ちよくトレースしていく。ハンドリングは軽快そのもので、ワインディングでは思わずペースを上げたくなる。
実際、楽しさのあまり同じコースを2往復してしまったほどだ。その気になればステップを擦るほどのスポーティな走りにも十分応えてくれる。
この運動性能をもたらす大きな要因は100/90B19、150/80B16というタイヤサイズの設定と前後の重量配分が大きい。
心臓部には排気量1,923ccのミルウォーキーエイト117クラシックエンジンを搭載。2000rpm前後でゆったり流すのもハーレーらしい楽しみ方だが、4500rpm付近まで回せば力強いトルクが途切れることなく続き、ビッグツインとは思えないほど軽快な加速を見せる。
2026年モデルでは新たにライディングモードを採用している。
ロードモードでも十分に力強いが、スポーツモードへ切り替えるとスロットルレスポンスがさらに鋭くなり、ワインディングでの楽しさは一段と増す。クラシカルなボバースタイルと現代的な走行性能を高次元で融合した、まさに”走りが楽しいハーレー”に仕上がっている。

ブラックアウトされたエンジンや短くチョップされたリアフェンダー、スポークホイールなどを組み合わせた、王道のボバーカスタムスタイル。無駄を削ぎ落としたシンプルなシルエットながら、力強い存在感を放っている。

コンパクトなLEDヘッドライトはフロントフォークの間にすっきりと収まるデザイン。センターにはシールド&バーのロゴが配され、シンプルな中にもハーレーダビッドソンらしさを主張している。

シート高は680mm。車体がスリムなこともあり足つき性は非常に良好で、信号待ちなどでも安心感が高い。シートは長時間のライディングでも疲れにくく、リアフェンダー上には着脱可能なパッセンジャーシートを備える。

丸形アナログスピードメーターを中心としたシンプルなレイアウトを採用。液晶ディスプレイにはギアポジションや燃料残量、時計、オドメーター、タコメーターなどを表示でき、必要十分な情報を分かりやすく確認できる。

ハーレーダビッドソン伝統の左右独立式ターンシグナルスイッチを採用。左側スイッチボックスにはクルーズコントロールやディスプレイ表示切替えなどの操作系を集約し、右側スイッチボックスにはライディングモード切替えなどを配置。シンプルかつ直感的に扱えるレイアウトとなっている。

チッピングブラック仕上げのミニエイプハンドルを採用。見た目以上に自然なライディングポジションで、街乗りからロングツーリングまで快適。取り回しの良さにも貢献している。

ステップは自然なライディングフォームを実現するミッドコントロールを採用。スポーティな荷重移動がしやすく、シフトフィールも節度があり、高級車らしいしっかりとした操作感を味わえる。

排気量1,923ccのミルウォーキーエイト117クラシックエンジンを搭載。豊かな鼓動感を残しながら力強いトルクを発揮し、ゆったりと流すこともできるだけでなく、スポーティな加速も楽しめる。ミルウォーキーエイト117はモデルに応じてクラシック、カスタム、ハイアウトプットの3タイプが用意される。

リアショックを車体下へ巧みにレイアウトしたソフテイルシャシーを採用。一見するとリジッドフレームのような美しいシルエットを保ちながら、現代的な乗り心地と優れた操縦安定性を両立している。

チョップドリアフェンダーと一体感のあるテールセクションもストリートボブらしいポイント。テールランプとターンシグナルを兼ねるコンビネーションランプを採用することで、リアまわりをすっきりとまとめ、カスタムバイクを思わせるスタイルに仕上げられている。