第10回 マフラーカスタム編
今回のテーマはマフラー。以前紹介したエアクリーナーと並び、スポーツスターのエンジン性能を向上、変化させてくれるパーツだ。

FXDFの話に入る前にダイナファミリーの紹介から。ダイナファミリーのルーツを探るとショベルヘッド時代にまでさかのぼることができる。当時のビックツインにはソフテイルもダイナもなく、現在のツーリングファミリーに当たるFLモデルしか存在しなかったのだ。ハーレーでスポーツライドをしたいならスポーツスターを。選択肢はそれだけだった。しかし、カスタムシーンではスポーツスターのナローフォークやフロント19インチタイヤをFLモデルに取り付けた、現在のダイナのようなモデルが創り出され、メーカーもスポーツスターのフロント周りをFLモデルに移植したFXモデルを誕生させた。そして、エボリューションのFXRなどを経て、現在のダイナファミリーに至っているのだ。つまり、そもそものダイナファミリーのアイデンティティは、ナローフォークとフロント19インチタイヤだったのだ。しかし、その流れは近年変わりつつある。2006年モデルからフロントフォークが太くなり、ヘッドライトバイザーが廃止され、スポーツスター×FLのルーツとは別の道に歩みはじめた。そして、2008年モデルとして登場したのが、このFXDFだ。前後16インチのタイヤを履き、デュアルヘッドライトを装備したこのモデルが、いかに異色の存在であるかは、上記ダイナファミリーのルーツを知れば理解いただけるだろう。メーカーがダイナファミリーの新機軸として誕生させたFXDF。今回はその魅力を探ってみたい。

FXDFの目をひく個性的なポイントは、やはり横2灯タイプのヘッドライト。今までのハーレーの歴史はもちろん、その他のクルーザータイプのバイクでもあまり見られないスタイルだ。好みは分かれるかもしれないが、一目で他と違うことを主張した表情は印象的だ。また、これまでのダイナシリーズと違う大きな点としては、前後タイヤサイズの変更が上げられる。現行モデルだと基本的には100/90-19インチという設定になっているが、FXDFだけは130/90-16という小径極太タイプを採用。リア側もサイズアップされており、こちらは従来の160/70-17インチではなく180/70-16インチとされ、低く構えた迫力あるスタイルに一役買っている。この変更の効果は大きく、ダイナファミリーの中に位置しながらもFXDFはそれに納まらない存在感だ。

もちろん、個性はハンドルとヘッドライトだけではない。“トミーガン”と名づけられたマフラーは2in1in2という構造でFXDFの専用品。ハンドルはケーブル類の露出を極力廃したドラッグバー。フルカバードのリアサスペンションにディッシュタイプのホイールとくれば、これはもうファクトリーメイドのカスタムマシンと言っても差し支えないだろう。もう一つ忘れてはならないのが、ダイナファミリー独自のエアクリーナーカバーを装備したツインカム96エンジン。独特の鼓動を奏でるこのエンジンはダイナシリーズ共通のものだが、シリンダーの下でうごめくようなエキゾーストパイプのラインとあいまって、他モデルにはない逞しさを感じさせてくれる。FXDFは、従来のファンからすればトラディショナルな部分の少なさで不満を感じるかもしれない。しかし、これからハーレーを楽しみたいライダーから見れば、これほど個性的なモデルもないだろう。ハーレーというスペシャルなカテゴリーの中でも、やはりFXDFのアピアランスは格別だといえる。

セルを回すと、身震いするような鼓動とともにFXDFのツインカム96エンジンは始動する。かけた瞬間こそぐっと身構えてしまうものの、アイドリング時のサウンドやフィーリングはジェントルなもの。音量こそ最近の規制のためか控えめだが、鼓動感は健在で体に伝わってくるバイブレーションが心地良い。車体はさすがに重量があるが、一度走り出してしまえば1,584ccという大排気量が生み出す圧倒的なトルクで、軽ささえ感じさせてくれる。特に前後16インチタイヤがもたらす軽快なライディングフィールは格別。フロントタイヤが大きいモデルにありがちな切れ込んでいく感覚もなく、スロットルと体重移動で意のままに楽しめる。街中から速度の乗る高速コーナーまで見事なフットワークで駆け抜けてくれるだろう。先入観で「ハーレーは曲がりにくい」と思っている人はきっと驚くはずだ。

また、太いタイヤによる安定感も抜群で、高速道路では余裕あるクルージングが味わえる。ダイナファミリーは優れた運動性能が魅力の一つだが、FXDFは全体的なポテンシャルが1ステージ上がったかのような印象だ。ハーレーファンはもちろん、国産ビッグバイクから乗換えでも楽しめる走りの良さは大きな美点と言えるだろう。「のんびりと鼓動を感じながら」もいいけれど、力強いツインカム96のトルクを感じて走り抜けたい、という向きなら特におすすめできる。鼓動が生み出す心地よさだけでは終わらない、この奥深い楽しさはFXDFならでは。個性的なのはルックスだけではなく、走りの面においても独自の哲学をFXDFは感じさせてくる。
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32歳、ROUGH & ROAD 本社営業主任。XLH883、エボリューションのFXDを経て、現在は2002年式FXDXTを所有。9年前に入社したラフ&ロードでは、当時は唯一のアメリカンモデル乗りということで、当初は変わり者扱いされていたという。
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41歳、北海道札幌市在住。発売と同時に購入したHONDAレブルをベースにハンドメイドでチョッパーを製作、その馬鹿さ加減から地元では有名に。'98年にFXDを購入後、ショベル、パンと乗り継ぐ。「道ばた侍」発起人、RIDING PARANOIA / MC所属
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45歳、2001年式FLTR所有。オフロードバイクを経てハーレーに乗り始め、20年近いハーレー歴と30万km近い走行距離を重ねる。現在は鞄のデザイン製作の会社に勤め、週末は全国各地で開催されるレースアナウンサーとしても活躍している。