1999年式 スポーツスター XLH883
ハーレーダビッドソンの「1999年式スポーツスターXLH883」のカスタム車両を紹介。カスタムハーレーを見たいなら、400台以上の車両が掲載されているバージンハーレーのハーレーカスタム紹介を見るべし! 愛車カスタムの参考になるとっておきのアイデアが満載です!


前項で「オイルの働き」についてご紹介させていただき、なぜオイル交換が必要なのかについてはおわかりいただけましたでしょうか。では、今回は実際のオイル交換の工程を見ながら、私たちメカニックがどのような点に注意しながら作業を行っているのか、ご説明いたしましょう。今回、オイル交換の作業で登場するのは2002年式FLSTC(ヘリテイジ・ソフテイル・クラシック)です。他のファミリーのモデルではオイルドレンの位置などに違いがありますので、ご自分のモデルの工程に関してはショップでのオイル交換の際にご確認ください。

エンジンオイル交換の前は暖気もしくは近所をしばらく走り、オイルを暖めてください。そうすることでオイルが柔らかくなり、古いオイルを抜く作業でオイルが抜けやすくなります。さらにもう1点、オイル交換の際に、廃油をそのまま捨てることのできるオイルパックにいきなりオイルを受ける方が多いようですが、抜いた古いオイルからは多くの情報を知ることができます。さほど距離を走っていないのにオイルがサラサラになっていれば、エンジン内部が熱を持ちすぎている可能性があり、オイルに異物が混じっていればそこからトラブルを未然に防ぐことができます。オイル受けを用意し、抜いたオイルを注意して見てやってください。オイル受けはホームセンターに行けば手頃な価格のものが何種類も売っています。

車種によって違いますが、FLSTCの場合は車体下部にエンジンオイルのドレンボルトがあります。ここを緩めてやれば古いエンジンオイルが抜けはじめます。このときにオイルタンクのキャップを外しておけば、オイルが抜けやすくなります(キャップがあると、タンク内の負圧により出が悪くなるんですね)。
オイルが抜けきったら、ドレンボルトのOリングを交換し、ドレンボルトを締めましょう。Oリングはドレンボルトと車体の隙間を防ぎ、オイルが漏れないようにするためのゴム部品です。エンジンオイルの熱などによって変形してきます。それほど高い部品ではありませんので、できればオイル交換の度に換えて欲しいですね。また、ドレンボルトのネジ部分にはシールテープを巻くこともオススメします。シールテープはホームセンターの水周りのコーナーに行けば安く売っています。少々面倒かもしれませんが、Oリングの交換とシールテープでドレンボルトからのオイル漏れを未然に防げばエンジントラブルの種が1つ減ります。

エンジンオイル交換2回に1度はオイルフィルターを交換しましょう。オイルフィルターはエンジンオイルの汚れをろ過してくれる重要な機能部品です。使いっ放しにしていると目がつまりオイルの循環が悪くなってきます。最近ではオイルフィルターに磁石が入っており、金属粉をオイルフィルターで集めてしまう高性能フィルターもあります。オイルに金属粉が混じっているとエンジン内部を痛めてしまいますから、こういった製品も余裕があれば試してみてください。
オイルフィルターを外す際にはフィルターレンチ(SST)が必要です。フィルターレンチで緩めるとエンジンオイルが下に漏れ出してきますから、あらかじめオイルに汚れないよう新聞などをひいておきましょう。新聞の上にチラシをおき、それを半円状に丸めるだけで簡単にオイル受けが作れますので、オイル交換前は読み終わった新聞とチラシを1部用意しておきましょう。新聞は何かと役に立ちますね。
古いオイルフィルターを取り外し、新しいオイルフィルターを取り付ける際にはフィルターの中にエンジンオイルを注ぎ込んでおきましょう。そうするとオイル交換後にオイルが回りやすくなります。また、フィルターの取り付け口の周りに指でオイルを薄く塗っておきましょう。そうすれば取り付け時にOリングがねじれず、取り付け後にフィルターの隙間からオイルが漏れてくることはありません。なお、オイルフィルターを締め付ける際は、手で締め付けられるところまで締め、最後にレンチで軽く締めてやるだけで充分です。こちらも締め付け過ぎに注意しましょう。

古いエンジンオイルを抜き、オイルフィルターを交換し、最後に新しいエンジンオイルを注ぎ込みます。オイルは少なすぎても、多すぎてもトラブルの元になります。車種によりオイル量は若干違いますが、オイル量はオイルキャップにゲージが付いていますので目視で確認することができます。ゲージには「UPPER(上限)」と「LOWER(下限)」のラインが引かれていますので、オイルを注ぎ込んだあとオイルキャップを抜き差しし、ゲージの中間くらいにオイルが来るよう調整してやりましょう。なお、オイルは暖まると油面が上昇しますので、エンジンが冷えているときに「UPPER(上限)」まで入れてしまうと入れすぎです。
以上の4点です。オイル交換を終えたあとはこぼれたオイルを綺麗に拭きいてやりましょう。交換のついでにパーツを綺麗にしてやるとその後にオイル漏れやにじみが出てきても早めに発見することができますから。オイルはハーレーの血液のようなものです。人間の血液からいろいろなことがわかるように、ハーレーのオイルから学べることはたくさんあります。流れ作業ではなく、1つ1つの作業を注意しながら我々メカニックは作業しているのです。

53歳。1979年に「モトスポーツ」を創業。ショベルヘッドが新車の頃からツインカムが現行の今までハーレー業界の第一線で活躍している。オートバイを愛するが故に規制対応マフラー「ECCTOS」やオリジナルエンジン「U-TWIN」の開発に携わる情熱家でもある。
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34歳。幼少よりChopperに憧れ、17歳で初めてのハーレーを手に入れる。カスタムビルダーを生業としてからは積極的にChopperを製作する。2005年にはアメリカのカスタムショー「AMD PRO SHOW」へ自らが製作したChopperを出展、海外の評価も高い。
「プラグの役割は何ですか?」誰かにこう質問されたら皆さんは何とお答えしますか?「プラグの先から火花を飛ばし、混合気に火をつける」
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今でも中古車市場では豊富な玉数のある「エボリューション」エンジン。このエンジンは、ハーレー社の歴史を大きく前進させた名機なんです。今回はこのハーレー社を飛躍させた「エボリューション」エンジンについてクローズアップして解説いたしましょう。
42歳。小学校低学年よりバイクに触れ、バイク、車のレーサーを目指していた時期もあり、メカニックとしてだけではなく、ライダーとしての造詣は深い。SSCで7度の優勝した実績を持ち、彼が造るマシンへ信頼を置く近隣のハーレーオーナーは多い。
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メッキパーツの多さから、汚れが目立ってしまうハーレー。キレイにするための極意がここにあります!
巷で噂のK&H製シート。疲れない、乗りやすい、タンデムライダーが喜ぶ、いろいろな高評価を耳にするけれど、どんな製法を持って高い評価を勝ち得ているのか。シート作りの全行程を調査し、徹底分析を試みた。
ここまでは「インジェクション」製法について紹介したが、K&Hのシートの秘密はもちろんそれだけではない。製法以外の努力と工夫があるからこそ、ユーザーから高い支持を得られているのだ。
K&Hのシートは購入の際に心配ごとがあれば気軽に相談に乗ってもらえる。一人一人にあったシートを選んでいただき、永く自社のシートを楽しんで欲しい、という想いからのサービスだ。
52歳。1982年、原宿で『ウインドジャマー』創業。確かな技術と積み重ねて来た経験から、一般のハーレーオーナーだけでなく、多くの同業者からも信頼が厚い。名メカニックとしての技術はもとより、海外放浪秘話など、過去に経験した話の引き出しも豊富。
この項で紹介するのはプライマリーオイルとミッションオイルの交換作業です。この作業にもそれなりのコツと作業中のチェックポイントがあります。我々メカニックが作業の際にどんなところに注意しているのか、皆さんの参考になれば幸いです。
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前回のスポーツスター版に引き続き、今回はダイナファミリーのタイヤをご紹介します。ビックツインの中でダイナファミリーはもっともスポーツ寄りのハーレーになります。
前項で「オイルの働き」についてご紹介させていただき、なぜオイル交換が必要なのかについてはおわかりいただけましたでしょうか。
3回に渡り、タイヤのイロハについてご紹介してきましたが、皆さんの愛車に取り付けられるタイヤの種類がどれだけあるのか、イマイチわかりませんよね。そこで今回から、各ファミリーに取り付けられるタイヤをピックアップし、ご紹介いたします。
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オイルの役割は下記の5点があります。ほとんどの方が、この中で数点しかご存知なかったのではないでしょうか。潤滑、冷却、清浄作用はご存知でも、密封、クッションはなかなか難しい、というよりマイナーな存在ですからね。
41歳。雑誌や広告の世界でベテランフォトグラファーとして活躍中。仕事の細かな条件よりも、面白さを追求する生粋のアーティストでもある。多忙のためにハーレーにあまり乗れないのが、悩みといえば悩み。
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現代のハーレーは毎日整備をしなくても故障はしません。けれど、最新のクルマほどメンテナンスフリーになっているわけでもありません。