笠間 キヨシ(重量級のアイアン乗り)
そのギャップが面白い掲載日/ 2005年12月09日
42歳。1958年式XLCHを所有。アメリカンフットボール「Xリーグ」選手という過去を持ち、現在はアパレルのプランナーとして活躍している。巨漢なため一見怖そうに見えるけれど、実は陽気でかなりの話好き。関西人の鑑のような人物。

はじめまして、「HSC」の佐々木と申します。今回、当店が開発した「ラムドーピング」の解説を、とVirgin Harleyさんよりご依頼いただき筆を取らせていただくことになりました。考えてみましたら、開発から今までの過程を振り返る機会もなかなかありませんでした。せっかくの機会ですので「ラムドーピング」について過去を振り返りつつ、ご紹介させていただきます。皆様、ぜひお付き合いください。
私がオートバイと付き合いはじめ、早30年以上の月日が経ちました。これまで数多くのオートバイを見て、乗って来ましたが、何十年経っても忘れられないバイクがあります。私がまだHONDAで働いていた頃「YOSIMURA」のおやじさん、故吉村 秀雄氏がチューンした「SL250S」に試乗させてもらったことがありました。数十年経った今も、試乗したときの感覚はハッキリと思い出せる、そのくらい衝撃的な1台でした。
当時の私は手探りながらも自分でオートバイのチューンを行っていましたが、おやじさんのSL250Sには無理なチューンが施された感覚はありません。何のストレスも無く、爽やかに回るエンジン。しかも、いざというときは力強く回り、心地よい鼓動感も伴う。高回転型のエンジンが花盛りになりつつあった当時「高回転エンジンのパワーだけが全てじゃないな」と思わせるきっかけになりました。私がハーレーの道を志し、「ラムドーピング」を開発したベースには、こんな懐かしい思い出もあったのです。さて、今回のテーマである「ラムドーピング」を解説する前に、まずラムドーピングとはどのようなものなのか、をご紹介させていただきます。
ラムドーピングは正式には「ラムエアー・コントロールシステム」という名前です。もともとは航空機の世界で使われていた技術なのですが、ラムエアーとはオートバイの走行風を利用した吸気圧のことです。簡単に言うと、風の流れる速さを利用し、エンジンに多くの空気・ガソリンを送り込むことだとお考えください。オートバイが走行する際にはエンジンは燃焼に必要な混合気をキャブレターから吸い込んでいます。本当はもっと多くの混合気を欲しい機会もあるのですが、エンジンが混合気を吸う力が弱く、充分な混合気を吸えない状況が起こります。それをサポートするのが「ラムドーピング」なのです。
わかりやすく例えるなら、細いストローでジュースを飲んでいるときのことを想像してください。細いストローでジュースをどれだけ力強く吸ったとしても、吸い上げられるジュースの量はそれほど増えません。しかし、吸い口の反対側からジュースを送り込んでやれば、より多くのジュースが飲めるようになりますよね。それがラムドーピングの仕組みです。一般にいう「ターボ」も、仕組みは多少違いますが原理は同じです。エンジンの一度の呼吸で、多くの混合気が送られるため、排気量はそのままにボアアップしたような力強さがあります。その感覚は一度スロットルを開ければすぐにわかっていただけるでしょう。
「ハーレーになぜ、そんなシステムが必要なの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。私もノーマルのハーレーエンジンの独特の楽しさに惹かれ、この世界に入ってきた人間ですので、ノーマルの楽しさはわかります。低い回転数でも力強く鼓動を刻む、その個性は他のメーカーのオートバイにはありません。しかし、長く乗っていると、ハーレーの良さはそのままに、不快な振動など、不満に思う部分を解消できないか、そう考えるようになってきました。数多くのハーレーに触れてきた中で「低速走行はショベル以前のテイストを。高速走行では低回転で鼓動を感じながら、流して走れるハイパワーさを」を兼ね備えているハーレーを創れないものか、と思い描くようになりました。古き良き時代の鼓動と新技術の鼓動を併せ持つエンジンを創りだせないか、と考えたわけです。
そこで私が目をつけたのが、レースカーの世界で一般的になりはじめていた、走行風(ラム)でエンジンの吸気を助けるシステムでした。「乗り手にストレスを与えず、心地よい鼓動感を伴い、脳内ホルモンがあふれだす」…ラムエアーシステムは、まさに私の考えていたものでした。「求めていた理想のハーレー」を創り上げるため、この「ラム」プロジェクトのスタートを決意しました。しかし、いきなり問題がありあました。「高速時でないと”利かない”」と言われているシステムを、低速を多用するハーレーにいかに応用するか。一般的に高性能を求め採用されるシステムを、ハーレーテイストを引き出すプロジェクトにどう応用していくか…。難問でしたが私のような人間にとっては、だからこそ楽しい。まさにエンジンと戯れる日々がスタートしようとしていました。
42歳。1958年式XLCHを所有。アメリカンフットボール「Xリーグ」選手という過去を持ち、現在はアパレルのプランナーとして活躍している。巨漢なため一見怖そうに見えるけれど、実は陽気でかなりの話好き。関西人の鑑のような人物。
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前回のコラムで「高速域でないとラムエアーシステムは利かない」と書きました。さて、「ラムドーピング」ではその問題をいかにして克服したのか…。実は私の「ラムドーピング」でも高速域でないと利きません。
46歳。1961年式FLHを所有。20歳のときショベルヘッドに、渡米後にはアメリカでパンヘッドを愛車にしていたという。15年間ニューヨークで生活した後帰国。帰国後は大阪市内でモーターサイクルカフェ「THE PANHEAD'S HEAVEN SALOON」を営む。
57歳。1971年よりハーレーに関わり、34年のメカニック経験を持ち、「超マスターオブテクノロジー」と称されるほど、その技術力の評判は高い。服部モーターサイクル商会など、複数のディーラーを経て「ハーレー屋まつもと」をオープンさせ、日々修理にいそしむ。
ハーレーダビッドソンの「1953年式旧車EL」のカスタム車両を紹介。カスタムハーレーを見たいなら、400台以上の車両が掲載されているバージンハーレーのハーレーカスタム紹介を見るべし! 愛車カスタムの参考になるとっておきのアイデアが満載です!
9回渡って執筆してきました当コラム、最終回になります。今回は、今までのコラムの総集編ということで「CVキャブレターとハーレー」という視点から、改めてCVキャブレターについて考えてみたいと思います。
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39歳。通称「ナックおやぢ」。福岡県にて「Nak.HayS」というカスタムペイントショップを営みつつ、SSCを走るトップレーサー。山口スポーツスター缶コーヒーミーティングスタッフの顔も持ち、レース以外でもスポーツスターに深く関わる。
冬場をはじめとする季節ごとの暖機運転は、ハーレーだけでなくバイク乗りの宿命。その適切な方法とは?
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はじめまして、「HSC」の佐々木と申します。今回、当店が開発した「ラムドーピング」の解説を、とVirgin Harleyさんよりご依頼いただき筆を取らせていただくことになりました。
ここはジェットニードル(以下、JN)による調整域になりますが、チューニングパーツの中にはJNをその特性に合わせるため、専用品に換えるものが多くあります。
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39歳。幼い頃からオートバイが身近に溢れ、一時はレースメカニックを目指した過去を持つ。一台のパンヘッドのレストアを機に、ハーレーの世界に足を踏み入れる。独自のセンスでオリジナリティ溢れるカスタムバイクを製作し、その眼は海外にも向けられている。