VIRGIN HARLEY |  ハーレー2021年モデルの「FLHR ロードキング」を試乗インプレ!リッチなスタイルと乗り味はツアラーの指標試乗インプレ

ハーレー2021年モデルの「FLHR ロードキング」を試乗インプレ!リッチなスタイルと乗り味はツアラーの指標

  • 掲載日/ 2021年08月25日【試乗インプレ】
  • 取材協力/HARLEY-DAVIDSON 取材・写真・文/小松 男
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HARLEY-DAVIDSON FLHR(2021)
ハーレーダビッドソンの長い歴史を支えてきたFL系。その中でも伝統的な佇まいを色濃く備え、最新のテクノロジーを用いてツーリング性能を引き上げたロードキングは、まさにハーレーの王道と言える一台だ。

四半世紀以上続いてきたロードキングの名称
それはハーレーの神髄とも言えるモデルだ

最初にロードキングという名称が用いられたモデルが登場したのは1994年のこと。FL系に準ずるツーリングファミリーの一員であり、前身にあたるエレクトラグライド・スポーツから受け継いだハーレーの伝統的なスタイリングをベースに、脱着可能な大型フロントスクリーン、暗い夜道をしっかりと照らす3連ヘッドライト、リラックスしたポジションをもたらすハンドル、フットレスト、シートの形状や位置関係、そして十分な容量を持つサドルバッグなどが与えられたプレミアムツアラーだ。広大な北米大陸を、優雅に旅をする。アメリカ国民の夢を、具現化したモデルそれがロードキングだ。

FLHR ロードキングの特徴

快適な旅をもたらすだけでなく、
日常を贅沢なものにする一台

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初代ロードキングに搭載されたエンジンは、81.64ci(キュービックインチ)、つまり排気量1338ccで、最大トルクは約94Nmだった。それから30年近くの年月が経った今、現行型ロードキングには、排気量1746ccを誇るミルウォーキーエイト107エンジンが採用され、それは150Nmものトルクを発生させる。時代の変化に合わせ技術も向上し、パフォーマンスはおよそ1.5倍も向上しているのである。

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エレクトラグライド系から派生したモデルとしては、ウルトラ系やグライド系など大型フェアリングを備えたものがあるが、ロードキングは脱着可能なウインドスクリーンとしていることで、都会的な印象を併せ持っている。つまりそれはロングツーリングシーンだけでなく、日常のストリートユースも十分視野に入れていることの表れでもある。兄弟モデルとしてロードキング・スペシャルが存在するが、それはスクリーンを持たず、パッセンジャーシートなどは後端に向かって下方へとスラントしており、戦前モデルのスタイリングをフューチャーしながらも、現代的なバガーカスタムとしてソフィスティケートされたもので、ハーレーの真髄、そして伝統を受け継いでいるのは、スタンダードなロードキングだ。それは誰の目に見ても歴然だ。キングとして君臨し、多くのツアラーファンの夢を背負ってここまで続いてきたロードキング、その最新モデルに触れてゆく。

FLHR ロードキングの試乗インプレッション

”走り”を楽しむことができるため、
トータルバランスが重要視されている

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ツーリングファミリーは相変わらず立派な体躯を持っており、見る者を圧倒する。ただそうであっても、ウルトラやグライド系とロードキングは目の映り方が少々異なると思う。しばしば訪れる場所で、車両撮影を行っていると、通行人が足を止め「このハーレーはいくらするんだい?」と話しかけてきた。300万円だと答えると、「見るだけでも良いモノだねえ」と言う。この些細な会話、実は大きなポイントだと私は考えた。そもそもバイクを良く知らない人でも”ハーレーダビッドソン”だと分からせる王道的なスタイリング、その大きさは驚くほどのものではあるが、威圧的なものではないため、話かけやすいということ。誰の目に見てもリッチで高級車であると伝わり憧れを抱くこと。人間が考える一つの究極の乗り物の姿ではないだろうか。

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試乗テストの話に戻そう。重量375kgの車体は、押し引きもコツがいるものだが、慣れてしまえば問題は無い。それよりもシート高705㎜というスペックであるものの、フットレストボードが設置されていることもあり、足つき性はあまり良くはない。よって乗車したままでの取り回しは結構難しい。それでもエンジンを始動し走り出せば、なんてことはなく、いたって乗りやすいセッティングとなっている。

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ロードキングにはミルウォーキーエイト107エンジンが採用されている。ミルウォーキーエイト114エンジン搭載モデルが増えたが、私は107エンジンの方が好みだ。低回転域から重厚なトルクがあり、高い回転域まで使って走らせることもできる。114エンジンはさらに強大なトルクが魅力ではあるが、しっとりとバイクを走らせたい時などはオーバースペックだと感じることがあるのだ。

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1週間借用した間に、様々なステージを走らせてきた。まず市街地、大きな車体は持て余すかと思いきや、バランスが良く、低速域でもふらふらすることなく安定しているので、想像以上にイージー。ハンドルを切ると、外側の手が遠くなるが、積極的に上体を動かしてバイクを操れば問題ない。ワインディングロードはかなり楽しめる。バンク角こそ気になるところではあるが、前後18インチのタイヤサイズと着座位置のバランス、サスペンションの粘り具合がまとまっており、コーナーをパスするのが気持ちよい。REFLEXディフェンシブライダーシステムを備えているのでパイパフォーマンスを思い切り楽しんでも破綻することもない。

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高速道路では持ち前の安定感とクルーズコントロールの合わせ技で、どこまでも走り続けたくなる衝動に駆られる。夜道や雨天での走行も快適にこなした。ロードキング、まさに王の冠に相応しい完成度である。

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以前ロードキング・スペシャルのテストを行った時に、かなり良い印象が残っていることを覚えているが、ロードキングはそれとは違った良い印象を受けた。と言うのは、ロードキング・スペシャルは、今風のカラーリングや前19インチ、リア18インチのタイヤサイズから成るハンドリングなど、若々しい感じを持っているのに対して、ロードキングはあくまでも王道を貫く纏め方がされており、それは落ち着いているという表現とも異なるものであり、これぞ、ザ・ハーレーダビッドソンと言いたくなるような魅力が凝縮されているのだ。最後の上がりバイク、一生ものの一台、それをロードキングとするのは良い選択だと思う。

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FLHR ロードキングの詳細写真

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排気量1746ccのミルウォーキーエイト107エンジンを搭載。150Nmにもなる最大トルクを、僅か3250回転で発生。スムーズ且つパワフルなエンジン特性は、扱いやすく、それでいて刺激的なセッティングだ。

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スカート付きのフルフェンダーもロードキングのアイデンティティの一つ。フロントタイヤサイズは130/70B18で、ナチュラルなハンドリングをもたらす。ブレーキの効きやタッチも上々。現代的な足まわりで安定したライディングを楽しめる。

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三連ヘッドライトとロングウインドスクリーンの組み合わせで、高速クルーズや夜間走行も快適にこなす。スクリーンは脱着可能なので、夏場や日常でのストリートユースでは外し、ロングツーリングや冬場は装着するなど使い分けることができる。

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メーターパネルやイグニッションコントロールなどは、燃料タンク上のコンソールにセットされる。着座位置が低く、車両の中央近くのために、視認性は悪くない。なによりもノスタルジックな雰囲気が魅力的だ。

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ハンドルトップブリッジに備わったハンドルロックの左わきに、3連ヘッドライトの、左右2灯のスイッチがある。やや遠く手を伸ばせばライディング中の操作もできなくはないが、安全面を考えると停車時の操作をお薦めする。

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振動緩和機能付きのフットレストボード。ロングツーリングで疲労を軽減してくれ快適な長旅を楽しむことができる。バンク角は左右とも32度と、そこそこの余裕が確保されている。

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サイドにスタッズがあしらわれたシート。深く腰を下ろすゆったりとしたライディングポジションとなる。ライダーもパッセンジャー側も豊かな厚みが与えられ、リビングソファのような快適さを持つ。

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左右2本出しのサイレンサーにより、低く構えたスタイルが助長されたリアセクション。ウインカーやテールランプも大型で、他車からの視認性が高い。実用的であり機能美を感じられるデザインだ。

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サドルバッグはワンタッチでロックの操作が可能であること、専用工具を使わずともバッグの脱着が可能なことから、使い勝手がバツグンに良い。容量も十分であり、ツーリング時の荷物もスッポリと収めることができる。

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サドルバッグを外すとリアサスペンションが姿を見せる。ツインショックタイプで、プリロード調整機構付きだ。ベルトドライブのチェックもできるので、時々は確認してみると良い。

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ハーレー伝統の左右振り分け式ウインカースイッチを備えるスイッチボックス。機能的で使いやすいレイアウトとなっている。下方にはクルーズコントロールスイッチも装備している。

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見るからにボリューミーな燃料タンクは、容量22.7L。大陸的なロングツーリングに対応したスタイルと言えよう。ブラックの他、レッド、ブラウン/ホワイトのツートーン、グリーンが用意されている。

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手前に大きく引かれたハンドルバー。若干高い位置にセットされているが、疲労度は少なく、むしろ車両をコントロールするのに適した位置と思えた。ライディング中目に入る部分にクロームパーツが多用され気分が良い。

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