VIRGIN HARLEY |  骨格と心臓を新たにソフテイルモデルとして生まれ変わったローライダーの実力に迫る試乗インプレ

骨格と心臓を新たにソフテイルモデルとして生まれ変わったローライダーの実力に迫る

  • 掲載日/ 2019年03月19日【試乗インプレ】
  • 取材協力/HARLEY-DAVIDSON 写真/[メインカット]Ryokan [記事内カット]田中 宏亮 文/田中 宏亮

FXLR ローライダーの詳細写真

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クロームメッキで彩られた新型Vツインエンジン「ミルウォーキーエイト107」(排気量1,745cc)。LOW RIDERの文字が刻まれた専用のラウンドエアクリーナーがアイコンに。

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ボトムマウント型のラウンドヘッドライト、その上にはローライダーの代名詞とも言えるバイザーが備わる。フロントフォークは49mm仕様。

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絞り気味のハンドルポジションとなるプルバックバー。フロントフォーク径もあってか、トリプルツリーともどもマッシブな印象のコックピットに。

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容量18.9リットルと、現ソフテイルファミリーではビッグサイズのフューエルタンク。その上には、往年のローライダーを彷彿させるスピード & タコメーター内蔵のメーターダッシュが備わる。

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リジッド型のソフテイルフレーム化に伴い、高い着座位置とするための分厚さとなったダブルシートはソフテイル化による変化の一端か。横型のステッチもかつてのローライダーのオマージュでもある。

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テールライト一体型ウインカーが主流となった現代では懐かしさすら漂うスクエア型テールライト。以前は160mmだったリアタイヤが180mm化したことで、それに合わせてリアフェンダーもやや幅広なデザインに。

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ビレット感溢れる9スポークホイール。フロント19 / リア16インチという設計で、かつてはダブルディスクだったブレーキングシステムがシングル仕様に。タイヤはHARLEY-DAVIDSONロゴが入った仏ミシュラン製スコーチャーとされる。

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見た目以上に膝が上がり気味になるポジションのミッドコントロールステップ。ネジ止めされるはずのバンクセンサーが外れていたのはデフォルトなのか……?

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以前の2in1から2本出しのショットガン型となったエキゾースト。全体のテイストに合わせてここもクローム仕様として仕上げられている。

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ソフテイルらしいシルエットを決定づけるカーボンスチール製の新型フレームがこちら。リアホイールのハブを中心軸に美しいトライアングルを描く。リアサスペンションはちょうどシート下にあたる箇所に内蔵されている。ローライダーのイメージを覆すクラシカルなシルエットながら、パワフルなミルウォーキーエイトエンジンの性能を最大限引き出す設計となっているのはさすが。

こんな方におススメ

先入観など所詮は過去の遺物
そう割り切れるライダーこそ能力を引き出せる

ミルウォーキーエイトのパワーを如何なく発揮しつつも バランスの良い仕上がりからその力を持て余すことなく、スポーツクルーザーという呼び名にふさわしいパフォーマンスを味わわせてくれるニューローライダー。これまでの歴史を知る者にはすんなり受け入れるのが難しい変貌を遂げたわけだが、そんな既成概念を吹き飛ばす快適な乗り心地を味わわせてくれた同モデルには、その通り先入観に囚われずにモーターサイクルとして楽しめるライダーがふさわしい。

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