世界のビッグバイクマーケットを俯瞰して見ると、特に2010年代以降のアドベンチャーツーリングセグメントのシェア拡大は顕著なものだということが分かる。そのような中ハーレーダビッドソンでは、2021年に初となるアドベンチャーモデル、パン アメリカ1250及びパン アメリカ1250スペシャルを登場させた。特に電子制御式アクティブサスペンションやアダプティブライドハイドなどユーザーフレンドリーな装備が追加された上位モデルのパン アメリカ 1250 スペシャルは、国内のバイク業界関係者からも高い評価を得て、日本バイクオブザイヤー2021の外国車部門にて最優秀金賞を受賞している。スペイン・グラナダ～モロッコ・メルズーガまで走破するラリーレイド「1000DUNAS 2022」にも挑戦、2500kmに及ぶ砂漠を走破し、その実力を見せつけた。
大手モーターサイクルブランドの中では、アドベンチャーセグメント最後発と言えるパン アメリカ。ハーレーダビッドソンの切り札的存在であり、スタイリングからしてライバルとは一線を画するモデルとなっている。心臓部には水冷レボリューション1250を搭載し、そのポテンシャルは最高出力152PS@8750rpm、最大トルクは128Nm@6750rpmと超強力。見晴らしがよくリラックスしたライディングポジションと相まって、どこまでも走り続けたくなる一台となっている。2023年モデルではタンクサイドのロゴグラフィックが変更された。
スタンダードバージョンのパン アメリカをベースに、電子制御式アクティブサスペンションやアダプティブライドハイドなど様々な装備が追加されたアドベンチャーツーリングファミリーのフラッグシップモデル、パン アメリカ1250スペシャル。多くのライダーが足つき性の問題で躊躇しがちなビッグアドベンチャーモデルでありながらも、速度センサーをはじめとした各種電子デバイスを活用し、停車寸前に車高を下げ、さらに走り出すと元の車高へと戻す。走行性能を損なわず、それでいながらも扱いやすいこのアダプティブライドハイトシステムにより、ライダーを大冒険の世界へ誘う。
